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Handmade Minnow

13/ リップ取り付け

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ハンドメイドルアーの作り方


13/ リップ取り付け

この段階で必要な物


♦ アクリル板(2mm) ♦ アクリルカッター ♦ 定規 ♦ ヤスリ ♦ 糸のこ ♦ 彫刻刀(双刃) ♦ デザインカッター ♦ 瞬間接着剤 ♦ ちり紙 ♦ エポキシコーティンググッズ一式


ハンドメイドルアーの作り方:今回は2mmのアクリル板を使用

♦ 123

今回は2mmのアクリル板を使用します。
アクリル板ではなく、ポリカなどでも構いません。
ちなみに、トラウト用はポリカを使用しています。

ハンドメイドルアーの作り方:アクリルカッターで切断

♦ 124

リップの長さに合うようにアクリルカッターで切断します。
最初に定規を当てて切り込みを入れ、その後その切り込みに沿って切っていきます。
ポリカの場合でもアクリルカッターを使用し、以降の要領は全て同じです。

ハンドメイドルアーの作り方:リップに必要な大きさに切る

♦ 125

切断したアクリル板を更にリップに必要な大きさに切ります。
自分のイメージしている形に加工しやすいように切断します。


ハンドメイドルアーの作り方:ヤスリで形を整える

♦ 126

ヤスリで形を整えます。
左右対称になるように丁寧にヤスリで削ります。

尚、リップの形状はルアーの泳ぎに大変重要な要素なので、数パターン作っておいて、簡易スイムテスト後に一番イメージに合うものを使っても良いかもしれません。

ハンドメイドルアーの作り方:糸のこで切り込みを入れる

♦ 127

塗装後のエポキシが完全硬化したら、糸のこで切り込みを入れます。
リップを付ける位置を定規で正確に計ってから、リップの厚さと同じ幅で2箇所に切り込みを入れます。
切り込みの角度は自分のイメージしている泳ぎに合わせて決めます。

尚、エラや目の位置などは正確に左右対称になっていないことがあるので(私の場合は)、エラや目の位置を参考にして切り込みを入れるのは危険です。
とにかくこの作業は大変重要なので、慎重に行ないます。
ここで失敗したら・・・今までの苦労は全て水の泡です。

ハンドメイドルアーの作り方:デザインカッターで内部に切り込みを入れる

♦ 128

リップ幅の切り込みを入れたら、内部に切り込みをいれます。
リップを差し込む深さの分だけ、デザインカッターで内部に切り込みを入れます。


ハンドメイドルアーの作り方:実際にリップを差し込んで簡単なスイムテスト

♦ 129

彫刻刀(双刃)で内部の木屑を取り除きます。
木屑を取り除いたら、実際にリップを差し込んでみます。
深さが足り場合は、再び「♦ 128」~「♦ 129」の作業を繰り返します。

自分のイメージ通りにリップを差し込めたら、浴槽で簡単なスイムテストをしてみます。
リップを数パターン作った場合は一通りテストしてみます。
但し、この後のコーティングでルアーの重量は増しますので、あくまでも仮のテストになります。
ここでチェックするのは「リップのバランス」「水のつかみ具合」の2点です。

スイムテストが終了したら、ハンガーにかけて完全に乾かします。(数日間)
完全に乾かさないと、後で内部に水カビが生えたりしますので、確実に乾かします。

ハンドメイドルアーの作り方:リップを固定する

♦ 130

完全に乾いたら、瞬間接着剤でリップを仮止めします。
切り込みの奥に瞬間接着剤を極微量垂らします。
極微量垂らしたら、ちり紙でこよりを作って、更に余分な瞬間接着剤を吸い取ります。
そして、瞬間接着剤が固まる前に素早く左右対称になるように取りつけます。
瞬間接着剤は単なるリップの仮止めにすぎないので、本当に極微量で構いません。
完全に固定するのは最後のコーティングで行ないます。
そのコーティング時にリップがズレないようにする為に瞬間接着剤を使うだけです。

ハンドメイドルアーの作り方:リップ取り付け完了

♦ 131

これでリップ取り付けは完了です。
念の為、この後のコーティングでズレない程度にリップが固定されているか、軽く指でリップを押してみます。
リップがズレなければOKです。

このリップ取り付けの工程が一番重要になりますので、とにかく慎重に、そして正確に行います。
多少のことでしたら、アイ調整で修正できるかもしれませんが、それにも限界があります。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると結構簡単にできるようになりますので実践あるのみです。