Home » Fishing Report » 2019 / 北海道遠征 » 2019.06.03
元号が平成から令和に変わって、既に1ヶ月。
平成最後の魚は、55cmの岩魚。
さてさて、令和初釣行となる今回の北海道遠征で、令和最初の魚を手にすることができるのかな?
まあ、久しぶりの釣行なので、のんびり楽しむことにしましょう。
と言いつつ、内心は・・・
◆2019.06.03(月)
本当は6月1日の夕方便に乗船したかったが、毎月初めの平日に通院しなければいけないので6月3日の夕方便を予約。
で、午前中に病院に行き、その後は14時までスタジオで番組収録。
収録が押したらマズイなぁ・・・などと思ったが、順調に終わったので速攻帰宅。
15時半、大洗港へ向けて東京を出発。
自宅から大洗港までは約120kmで、所要時間は2時間ほど。
ちなみに大型クーラーボックスには、500mlの水とお茶が50本ほど入っている。
あとは非常用の食糧が5日分ほど。
荷物は既に前夜に積み込んでおいたが、何か忘れている気がする...。
まあ、そう思うのはいつものことだけど。
とりあえず、着るものとタックル一式、それにウェーダー&ライジャケがあれば何とかなるでしょう。
特に渋滞も無く、予定通り17時半過ぎに大洗港フェリーターミナルに到着。
乗船手続きをした後、しばらく休憩。
今回乗船するのは「さんふらわあ ふらの」。
夕方便は深夜便と違ってレストラン等もあり、内装も豪華。
まあ、豪華なのが良いのかどうかは別として。
18時半になったところで、車で乗船。
これから約18時間、海の上。
今回の客室は、スーペリアインサイド(洋室・シングル)。
「シングル」の予約だったが、上段ベッドはそのままになっている。
ちなみに、起きあがると・・・思いっきり頭をぶつけます。
上段ベッドを畳んでしまおうかと思ったが、「絶対にお客様自身でベッドを畳まないでください!」との注意書きがあったので断念。
夕食後、静かな船室のなかで・・・あっという間に夢の中。
昨年の北海道遠征の往路とは大違い。
かなり快適であります。
◆2019.06.04(火)
普段より何時間も早く寝たせいか、5時過ぎに目が覚める。
というか、普段だったら編集仕事を終えて寝る時間かも...。
顔を洗ってデッキに出ると、快晴ベタ凪。
気温もちょうど良く、しばらくボーっと海を眺める。
なんとも贅沢な時間。
船は予定通り運航し、14時に苫小牧港に入港。
そして14時半前に、車で下船。
近くのコンビニに寄った後、今日の宿泊地である旭川を目指す。
昨年は深夜便だったので苫小牧で一泊したが、今回は到着時間が早い夕方便なので旭川まで行くことに。
苫小牧西港フェリーターミナルから旭川までは約190kmなので、寄り道しながらのんびり走っても2時間半あれば着くでしょう。
予定通り、17時過ぎに旭川に到着。
今回の宿泊場所は、旭川駅イオンモール直結の「JR INN Asahikawa」というビジネスホテル。
何故このホテルにしたのかというと・・・それは「駐車場」の場所。
近隣にある他のホテルの場合、少し離れた「タイムズ駐車場を利用」というところが多かったが、このホテルは直結のイオン駐車場を使用するので、他よりは安心できる...気がする。
遠征の時は、タックルから何から全て車に積んであるので、少しでも安心できるほうが良い。
おまけに、プリウス、ランクル、ハイエース・・・常に盗難車ワースト5に入っている車なので尚更である。
予約した部屋はシングルルームだけど、ベッドはセミダブルなのでかなり快適。
そして、全仏の錦織vsナダルの試合を観ながら・・・
いつの間にか夢の中。
◆2019.06.05(水)
6時過ぎに目が覚めたので、とりあえず天気予報をチェック。
旭川はこれから雨とのことだが、目的地である道北の天気は問題無さそう。
カーテンを開けて、外を見ると・・・良い天気。
本当にこれから雨が降るのか???
朝食後に暫く休憩してから、9時半過ぎに出発。
旭川から道北の目的地までは約220km。
まあ、のんびり行きましょう。
昨年同様、高速を降りて暫く走っていると、東京の人間がイメージする北海道の景色になってきた。
走っている車もほとんど無く、快適なドライブ。
でも、この道を夜間に走るのはちょっと恐いかも。
いつ動物が飛び出してくるか分からない道を、注意しながら運転するのはかなり疲れそう。
途中で何度かキタキツネに遭遇。
ゆっくり走っていくと、大体は道の脇の草ムラに隠れるのだが、この子だけは退いてくれない。
車を降りて、カメラを向けても、ジーっと此方を見ている。
もしかしたら、人間から餌をもらったことがあるのかな?
困ったものだ。
野生動物に餌をあげるということは、決して優しい行為では無いのに。
むしろ、その逆。
昨年とは違って、今回は曇り空の下を延々と走っていく。
まあ、曇りの日には曇りの日の良さがあり、晴れの日とは違った景色を拝むことができる。
それもまた一興。
14時頃に目的地周辺に到着。
チェックインまで時間があるので、それまでポイントのチェックをすることに。
むむむ?
まあ・・・こんなものか。
15時過ぎにチェックインして、車から荷物を運びこむ。
取りあえず風呂に入った後、暫し休憩。
そして17時にホテルのレストランで、6月1日から現地入りしている小黒さんと合流。
既に4日間釣行している小黒さんに状況を尋ねると・・・
「え"っ・・・???」
全く予想していなかった小黒さんの言葉に、暫し茫然...。
私の頭の中に、今日見た曇り空どころか、超巨大台風並みの分厚い暗雲が立ち込める。
明日から5日間の釣行・・・
もしかしたら、魚の顔を拝めないかも。
◆2019.06.06(木)04:00-08:00 & 09:00-11:00 釣行初日
朝3時半過ぎに一人で宿を出る。
気温は10℃で、東寄りの風が5mといったところ。
25℃以上あった東京から、いきなり10℃の北の大地。
流石にチョット寒いかも。
先ずは今日のメインと考えているポイントに向かってみる。
準備を済ませ、4時過ぎからキャスト開始。
ところが・・・早々に状況悪化。
移動を余儀なくされる。
車で移動したあと、再びキャスト開始。
このポイントはモロ向い風だが、「これなら何とかなるだろう」という距離までミノーは飛んでくれている。
しかし・・・何の返事も返ってこない。
それでも、この場所に居られるだけで気分は良い。
周辺を少しずつ移動しながら叩いていくが、ひたすら沈黙の時間が過ぎていく。
アクションを変え、間を変え、コースを変え・・・
ルアーを換え、泳層を変え、ついでに気分を変えても・・・
全く何もない。
試行錯誤すること約4時間、既に時間は8時になっていた。
脳内では、あの名曲「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング曲「やつらの足音のバラード」がループしている。
何にもない、何にもない、全く何にもない~♪
何にもない大地に、ただ風が吹いてた~♪
明日からのことを考え、1時間ほど車で色々なポイントの状況を見て回る。
そして9時過ぎ、特に様子を見てみたいポイントで再びキャスト開始。
その後、2時間ほど徘徊してみたが、イトウの反応は無し。
午後は仕事の打ち合わせがあるので、11時になったところで納竿・撤収。
ここまで来て打ち合わせというのもアレだが、今回の北海道遠征は仕事面でかなり無茶して強行したので仕方ない。
11時半過ぎにホテルに戻り、ホタテカレーで腹を満たす。
その後は電話と持参したノートPC&WiFiで打ち合わせ。
これが終われば、東京に戻るまでは仕事のことを考えずに北海道を堪能できるでしょう。
風呂に入って、明日の準備をしてから暫くマッタリモード。
そして17時になったところで、ホテルのレストランへ。
小黒さんと合流し、晩飯を食べながら今日の状況報告。
と言っても、お互いの口から「希望が持てそうな話」は出てこない。
『HATTORIさん、明日はどういう予定ですか?』
「明日は天候が荒れる予報なので迷いますね...。小黒さんはどうされるんですか?」
『日本海側は天候が悪くないので、海サクラを狙いに行こうかと思っています。一緒にどうですか?』
「今の状況で更に天候が荒れたら厳しいですよね...。海サクラ、行きます!」
『では、明朝4時に駐車場で。』
食事の後、レストランのマネージャーの佐川さんがFacebookで紹介していたイトウステッカーを購入。
部屋に戻って、早速タックルケースに貼ってみる。
御利益、あるかな?(笑)
◆2018.06.07(金)05:30-10:30 釣行2日目
朝4時に駐車場で小黒さんと待ち合わせ。
小黒さんのランクルに私のタックルを積み込んで、いざ日本海へ。
現地まで約90kmのドライブ。
他に誰も走っていない道を野生動物に気を付けながら走っていく。
暫くすると、若いエゾ鹿が姿を現し・・・我々の車に気付いて逃げ出した。
しかし必死に逃げている方向は・・・思いっきり車の進行方向。
おまけに、このエゾ鹿が必死に走っているのはモロ走行車線。
その後ろ姿はかなり滑稽で、かなり愛らしい。
「しまった!デジカメもスマホも後ろに積んであったんだ...。」
という訳で、動画も写真も撮ることが出来ず・・・残念。
一旦、車を停めてデジカメを用意。
「でも、いざデジカメを準備すると、何にも遭遇しなかったりするんですよね。(笑)」
暫く走っていると、今度はエゾ鹿の群れに遭遇。
スイマセン・・・ピンボケ・・・シテマス。
で、その後は野生動物には遭遇せず。
5時半前に現地に到着。
空は雲に覆われていて、霧雨が降っている。
気温は13℃ほどだが、殆ど風が吹いていないので体感温度は低くない。
天候が良ければ、正面に利尻富士が見えるのだが、残念ながら今日は見えそうにない。
5時半過ぎからキャスト開始。
少しずつ移動しながら叩いていく。
離れたところに先行者が居たが、状況が良くないのか、10分程で撤収していった。
キャストを開始してから20分ほど経った時、遂に小黒さんにヒット。
揚がってきたのは、アメマス。
私も魚の引きを味わいたい・・・
ホッケでも良い!(笑)
なんて冗談を言っていたら・・・私に待望のヒット。
でも、かな~り軽い。
あっという間にランディングしたのは・・・超チビアメマス。
でも、喰いついてくれただけ、有難いことでアリマス。
あっ、待てよ・・・
このオサカナが・・・
記念すべき、令和初フィッシュ???
再び移動しながら叩いていくと・・・
ゴンっ!
今度は先程のチビアメとは違って、良い感じの突っ込み方。
そして寄せに入ったとき、銀色の魚体が目に入る。
おっ、やっぱりサクラだ!
ランディングしたのは、48cmの海サクラ。
昨年のサクラはイトウを狙っていた時に釣れたサクラだったが、今回はサクラを狙っている時に釣ったサクラなので嬉しさ倍増。
子供騙しのアクションに騙されてくれてアリガトウ。
ぷるぷるぷる・・・
この感触は、もしや・・・
サクラの直後に掛かってきたのは、全国各地でお馴染みのフグ。
ゴメンヨ。
だから、もうミノーにまとわりつくのは止めて下さいませ。
再び移動しながらキャストしていく。
すると進行方向の岸際まで漁船がやってきて、岸際から沖に向けて網を降ろし始めた。
これは仕方ないことなので、戻りながら叩いていくことに。
ゴンっ!
おっ、これはサクラだ。(喜)
サクラ独特の引きを堪能しつつ、口切れに注意しながら寄せに入る。
揚がったのは、45cm程のサクラマス。
鱒類の精悍な顔つきは、いつ見ても格好良い。
たとえ、このサイズでも。
再びキャスト開始。
しかし、先程のサクラ以降は・・・全く反応が無くなってしまった。
魚が出そうな雰囲気も感じられなくなってしまった。
小黒さん曰く、昨年もこのくらいの時間になると反応が全く無くなってしまった...とのこと。
という訳で、10時半に納竿・撤収。
約90kmの道のりを1時間半かけてホテルに戻り、ホタテラーメンで胃の中を温める。
その後、コインランドリーで洗濯をし、部屋に戻って明日の為にラインシステムを組む。
明日は再びイトウ狙い。
たとえヒットしなくても、何かしらの反応が欲しいところ。
◆2019.06.08(土)03:50-10:30 釣行3日目
早朝3時に起床。
釣行3日目ともなると、目覚しがなくても3時には目が覚めてしまう。
顔を洗って、歯を磨いて、3時半に一人でホテルを出る。
今日は朝からガスっていて、視界が悪い。
気温は相変わらず10℃前後で、東寄りの風が昨日よりも強めに吹いている。
駐車場所に到着すると、既に3台の車が停まっている。
あ、今日は土曜日か。
準備を済ませてポイントに向かうと、入りたかったポイントには3名、その先のポイントには2名の先行者が入っている。
私は離れたポイントに入り、キャスト開始。
周辺の様子を見ながら叩いていく。
キャストを開始して15分・・・
その瞬間は、呆気ないほど直ぐにやってきた。
ゴゴっ!!!
突然、岩にでも根掛かったような衝撃。
その場所に障害物は沈んでいないことを知っているので、思いっきりアワセると・・・
全く動かない。
しかし次の瞬間、強烈なドラグ音を響かせながら重量級が走り始めた。
コイツを逃したら、次は無いだろう。
心臓はバクバク、思わず足が震える。
このサイズと引っ張りっこをしても最悪の結果になるだけなので、取りあえず走らせる。
そして魚が少し疲れてきたところで、慎重に寄せに入る。
ある程度寄せたところで、今度は左右に誘導して泳がせる。
目の前を泳ぐ丸太のようなイトウが発する威圧感。
全身の血が逆流するような感覚に陥っていく。
そして、暫く泳がせたあと・・・
タイミングを見て、一気にランディング。
今年の初イトウは、93cmの超オデブさん!
私の太ももよりも太い、丸太のような魚体。
昨年の魚と比べても、一回り太い気がする。
ランディングした瞬間は、「メーター超えたかも?」と思ってしまったくらいである。
実際は7cmも足りないのに。
ランディングした後、直ぐにリリースマットに移して計測。
その後、体力を回復させるため、時間を掛けてエラに水を送り続けていく。
暫くするとウネウネと激しく暴れだし、最後は悠然と水の中に消えていった。
ふううううう~、最高!
嬉しい!
もう今晩東京に帰っても構わない。
実際のところ、ここ最近の絶望的な状況からすると、この1本が出ただけで今回の北海道遠征は十分過ぎるほど満足である。
取りあえず、小黒さんに電話をしてみる。
しかし・・・「只今、運転中です」とのメッセージ。
そこでショートメールを入れておくことに。
あまりに満足すぎるので、今日はもう納竿しようかと思ったが、時計を見ると・・・まだ5時前。
流石に今からホテルに戻っても、やることが無い。
そこで、暫く余韻に浸ったあと、移動して再びキャスト開始。
先行者たちは、次々に帰っていく。
ゴンっ!
キャストを開始して数投目、再び衝撃が伝わってきた。
マジか?
また出たか?
いや・・・違う。
全然違う。(笑)
揚がってきたのは、予想通りアメマス。
でもまあ、相手をしてくれただけで有難いことであります。
再び、誰も居ないエリアを移動しながら叩いていく。
すると、またもやアメマスがヒット。
しかし、ランディング時にバラシ。
その直後、小黒さんから電話が入る。
どうやら新しいスマホの設定ミスで「運転モード」になっていたらしい。
そして、イトウとアメマスが出たことや、釣ったエリア、状況等を伝える。
電話を切ったあと、再びキャストしながら様子を見ていくが、全く反応が無い。
まあ、反応が無いことが当たり前...という感じではあるが。
このエリアはもう厳しいかな?・・・
ということで、車で一気に移動。
しかし、移動した先にも車が2台停まっている。
流石に土曜日である。
準備をしてポイントに移動すると、少し離れたところに先行者が2名。
先行者の方がこちらに歩いてきたので、挨拶をして暫く立ち話。
状況を伺うと、全く反応無し...とのこと。
やはり皆さん苦戦している様子。
私は運良く魚の顔を拝むことが出来たが、もしあの時ポイントに入るタイミングがズレていたら、キャストするタイミングがズレていたら、今頃は同じような状況だったはず。
まあ、それはどんな釣りでも同じこと。
結局、移動したエリアでは何の反応も得られず。
気分的には早朝の時点で大満足だったので、10時半に納竿・撤収。
その後は・・・今まで入ったことのないポイントに移動して暫く観察。
そして、セイコーマートで温かい筋子のおにぎりを買ってからホテルに戻る。
17時にレストランで小黒さんと合流。
取りあえずデジカメで、今日釣ったイトウの写真を見せると・・・
小黒さんも、おもむろに浴衣の袖からデジカメを取り出した。
もしや!
小黒さんのデジカメを見てみると・・・
そこに写っていたのは・・・良く肥えたイトウの姿!
状況を聞くと、午後になってから同じエリアで釣りあげたとのこと。
流石であります!
夕食時、小黒さんも私も、心底ホッとした表情になっていたのは言うまでもありません。(笑)
明日からは、更に気楽に楽しめることでしょう。
夕食後、車載クーラーボックス用に再びイトウステッカーを購入。
駐車場に行って、早速クーラーボックスに貼り付けてみる。
前回イトウステッカーを購入した翌々日にイトウを釣ったので、今回購入したイトウステッカーは明後日に効力を発揮することでしょう。
明後日・・・ということは、私の北海道遠征の釣行最終日。
再び、御利益はあるかな?
待てよ?
明後日ということは・・・
明日はダメなのか?
◆2019.06.09(日)04:00-11:00 & 12:30-14:30 釣行4日目
本日も目覚しが鳴る前に目が覚める。
支度をして、いつも通り3時半過ぎに一人でホテルを出発。
今日も気温は10℃前後で、相変わらずの曇り空。
先ずは昨日釣ったポイントへ行ってみる。
駐車場所に到着すると車は一台も無く、先行者は居ない様子。
今日は日曜日だけど、流石に現在の状況では釣り人が減るのも当然といえば当然カモ。
準備を済ませて、ポイントへ移動。
水の様子を見ながらキャストしていく。
風は昨日よりは弱い。
30分程すると、小黒さんが登場。
少しすると、昨日から現地入りしているジャークマン林さんがやってきた。
林さんとは一年ぶりに会うので、皆で暫しの井戸端モード。
その後、思い思いのポイントでキャスト開始。
暫くすると、林さん達はあまり時間が無いとのことで、早々にこのポイントを見切って別のポイントに大移動。
小黒さんと私は、移動しながらキャスト続行。
しかし、相変わらず反応は無い。
良さげなところを叩いても、全く何も起こらない。
貸切状態のポイントで、適度に休憩しながらキャストしていると、少し離れたところに釣り人を発見。
その釣り人の正体は・・・小黒さんの宮崎オオニベ遠征仲間である山中さん。
その後、3人で暫く井戸端モード。
状況を聞くと、我々と同様で全く反応無しとのこと。
ちなみに山中さんは午後の飛行機で東京に戻るので、今日の午前中で終了らしい。
結局、何の反応も無いまま、11時になってしまった。
午前中の様子を見ると、午後に良くなる要素は何もない。
『HATTORIさん、午後はどうするんですか?...まさかもう撤収?』
「いや、今日は続行します。(笑) 午後はアメマスポイントにアメマス調査に行ってみようかと...」
『実は私も気になっていたんですよ。アメマスポイントに行ってみましょうか。』
という訳で、一旦ホテルに戻ってホタテラーメンで腹を満たした後、小黒さんと宗谷方面のサーフへと大移動。
その前に、1箇所だけ寄り道をして・・・ロッドを持たずに様子を見てみる。
ここが爆発するのは、ある条件の時だけ...とのこと。
ちなみに今日はその条件を満たしていない。
12時半、目的のサーフに到着。
現時点での情報だと、まだこのエリアのアメマスは開幕していないとのこと。
なので、そろそろ魚が入ってきていないかどうか探るための釣行...という感じ。
少しずつ移動しながら様子を見ていくと・・・早々に根掛かり。
ラインを張って、いきなり緩めて・・・その後、ラインを直線にしてゆっくりと引っ張っていくと、何とかルアーが外れてくれた。
どうやら海藻部分に引っ掛かっていたようだ。
14SSでは沈みが早すぎるので、Tide Minnow 145 SLD-Sに交換してキャストしていく。
すると、早々にアメマスがヒット。
サイズは小さいが、嬉しい1匹。
まあ、このサイズは何処にでも居るんだろうなぁ。
移動しながら良さそうなポイントを叩いていく。
すると、ブレイクラインまで良型のアメマスが追ってきた。
これ以上ラインを巻いてしまうと反転してしまうので、ミノーのフロント部分をブレイク上に乗せたままにしておき・・・
魚が動いたタイミングで軽くトゥイッチすると・・・
バシャっ!!
おっ、喰った!(笑)
スレてない魚は素直なのね。
元気なアメマスの引きを堪能しつつ、取り込みしやすいところまで誘導してランディング。
良い感じに肥えている60cmのアメマス。
釣行2日目のサクラと同様、昨日までのアメマスは他の魚を狙っているときに釣れた魚だったが、今回はアメマス狙いで釣ったアメマスなので、これまた嬉しさ倍増でアリマス。
体力を回復させてリリースしたあと、再びキャスト開始。
すると再び40cm前後のアメマスがチェイス。
しかし、喰いつかせることはできず。
移動しながらキャストしていくと、今度は良型のアメマスがチェイスしてきた。
しかし、直ぐに反転して消えてしまった。
直ぐに同じコースにキャストすると・・・今度は今までよりは少し沖目でヒット。
しかし、先ほど反転していった良型ではなさそう。
ランディングしたのは、40cm前後のアメマス。
なかなか活性高いなぁ。
キャストを再開すると、再び同サイズのアメマスがチェイス。
しかし、フッキングまでは持ち込めず。
ところが・・・
このチェイスを最後に、全く反応がなくなってしまった。
まるでシイラの群れが去ったような感じ。
チビアメのチェイスすら無い。
結局、その後も1時間ほど色々と探ってみたが、状況は変わらず。
そして、14時半になったところで、納竿・撤収。
このエリアのアメマスも、そろそろ開幕間近な感じかも?
でも、開幕したころには・・・私は既に東京か。(笑)
いよいよ明日は北海道遠征2019の釣行最終日。
最終日に狙うのは勿論イトウ。
さてさて、どうなるのかな?
◆2019.06.10(月)04:00-07:30 釣行5日目(最終日)
遂に北海道遠征2019の釣行最終日。
3時に起きて、3時半過ぎに出発...という、身体に染み付いたこのルーティーン。
東京に戻ったら一体何日で元の状態に戻ってしまうのか?
もっとも、東京で朝3時半に出かける用事はないけれど。
3時半過ぎにホテルの駐車場に行くと、思ったよりも風が強く吹いている。
でも、釣りにならないほどの暴風ではない。
そういえば、今年は釣行予定の5日間すべてが釣り可能な天候になってくれた。
遠征釣行では、本当に有難いことであります。
で、最終日の本日は、下見だけで今まで一度もキャストしていないポイントに入ってみることに。
ただ、有名ポイントに近いエリアなので、既に先行者が居るかもしれない。
4時過ぎに目的地の駐車場所に到着すると、思ったよりは車が少なかった。
ただ、此処は風が吹き抜けるところなので、かなり風が強く吹いている。
しかも、私が狙いたいエリアとキャストラインは・・・モロ向かい風。
そこで、最初から17SSVをセットしてポイントに向かう。
幸い、私が狙いたいエリアには誰も入っていなかったので、周辺含めて独占状態。
先ずは試しに、風上に向かって思いっきりキャストしてみる。
次に風が横から当たるような角度で思いっきりキャスト。
おっ・・・良いじゃん。
ロングミノーの場合、ボディー面積が大きい分、途中で風の影響を受けてバランスを崩して落下することが良くあるが、この17SSVは最後までしっかりと飛んでくれた。
これなら風が強い時でも問題なく使えそう。
ただ・・・人気があるのでなかなか手に入らないのが玉に瑕。
冷たい風を全身に受けながらキャスト開始。
今日も気温は10℃前後、顔が冷たい。
そして・・・
いつも通りの全く何もない時間が過ぎていく。
相変わらず、厳しいなぁ...。
少しポイントを移動してキャスト再開。
しかし、安定の無反応。
それでも、北の大地でキャストしているだけで気分は良い。
ゴゴっ!!!
突然の衝撃。
アドレナリン大放出の瞬間。
かなり強烈な突っ込みに大興奮。
堪らん。
取りあえず、いつものように魚を走らせてみたが、魚が突っ込んでいく方向がちょっとマズイ。
アレにラインが絡んだら危険...。
ここで強引に頭の向きを変えようとしても、ムキになって余計に突っ込まれるだけ。
まだ「アレ」までの距離には余裕がある。
そこでリールのベールを返してロッドを煽って、テンションをかけずにフリーでラインを送りだし、タイミングを見てベールを戻してみる。
こういうサイズのイトウの場合、かなりしっかりとフッキングしていることが多いので、一時的にラインをフリーにしてもフックはまず外れないでしょう。
勿論、ラインを身体に巻かれたら最悪だけど、今みたいに突っ込んでいるときは大丈夫でしょう.....多分。
これで突っ込むスピードが落ちれば成功。
そのまま変わらずに突っ込まれたら失敗。
今回は幸いにも、フリーで出したラインが先程よりもゆっくりと張っていくのが確認できたので、ラインが完全に張った瞬間に逆の方向へロッドで大きく煽っていく。
すると、イトウの走る方向が危険地帯と反対の方向へ変わってくれた。
一安心。
そのあとは、いつもの動作で魚を寄せに入る。
寄ってきた魚は、結構良い感じのイトウ。
そして、85cmの良型イトウを無事ランディング。
現在の状況では、最終日に2本目を手にすることができるとは思っていなかったので、かなり嬉しい意味ある1本である。
流石にデブデブ感は、先日の93cmと比べてしまうとそれほどでも無いが、それでも十分すぎる見事な魚体。
相変わらず良い面構え。
綺麗な魚である。
時間をかけて体力を回復させてからリリースし、取りあえず休憩。
そして、リールのスプールを既にラインシステムを組んである予備スプールに交換。
ちなみに私の場合、ライジャケには予備スプールが3個入っている。
昔はディープウェーディングしている時でも、その場でラインシステムを簡単に組むことができたが、今は老眼が酷くて・・・とても無理。
特に、明るくない場所ではループの中にラインを通すのも大変な状態...。
まあ、こればっかりは仕方ない。
その後、ポイントを探しながら彷徨い歩く。
そして河口部付近のサーフでキャスト開始。
モロ向かい風の中、17SSVがぶっ飛んでいく。
もう十分満足しているので、今すぐ納竿しても構わないのだが、今日は北海道遠征の最終釣行日。
魚を釣りたい!というよりも、もう少しこの空気、この雰囲気を味わっていたい...という気分。
どうやら、そんな気分の時というのは、魚に殺気が伝わらないらしい。
突然の衝撃とともに、鳴り響くドラグ音。
サクラか?
ロッドで溜めて適度なテンションを掛け続けるが、伝わってくる重量感がかなり凄い。
取りあえず最初の突っ込みを耐えたので、徐々にこちらのペースに持っていく。
あまり無理せず、慎重に寄せてくると・・・銀色の魚体が目に入る。
おっ、サイズ良いかも!
ランディングしたのは、見事な体高のサクラマス58cm。
「すんげぇ~体高!」
思わず声が出てしまった見事な魚体。
精悍な顔つき、そして美しい銀色の輝き。
格好良い魚だ。
今回の遠征の締めくくりには丁度良い。
いや、贅沢すぎるかも。
もう十分でしょ。
ということで、7時半に納竿・撤収。
しばらく海岸線をドライブした後、ホテルに戻る。
コインランドリーで洗濯をしつつ、待っている間は外のベンチでホタテめしを頬張る。
洗濯の後はタックル一式を部屋に運んで、水洗い&水拭きをしてから干しておき・・・
車に運べる荷物は全て運んで、帰りの準備は完了。
風呂に入った後は、再び道北ドライブ。
そして17時になったところで、ホテルのレストランで小黒さんと合流。
お互いに今日の状況等を話しながらの楽しい晩餐。
小黒さんは6月24日までここに滞在する予定なので、今後の状況好転を願いつつ・・・
私は明朝、一足.....いや、二足お先に東京へ。
◆2019.06.11(火)
当然のように、午前3時に目が覚める。
二度寝しようと思ったが、全く眠くないのでそのままマッタリモード。
8時半になったところで、チェックアウトしてホテルを出発。
セイコーマートに寄って温かい筋子のおにぎりを買ってから、苫小牧港を目指す。
これから約400kmのドライブ。
ほとんど車の走っていない道をのんびり走行。
キタキツネが多いエリアに入ると、今日も道端で寛いでいるキタキツネに何度か遭遇。
アスファルトの上は暖かくて気持ちが良いのかな?
暫く走っていると、天気が良くなり、青空が見えてきた。
気温もかなり上昇している。
緑が眩しい。
この景色とも、来年までお別れ。
予定通り、乗船受付時間よりも少し早めに苫小牧港周辺に到着。
時間があるので、ENEOS苫小牧埠頭SSに立ち寄って給油と洗車。
昨年同様、フロントが虫だらけだったので、「虫落とし」もしてもらう。
16時過ぎに苫小牧西港フェリーターミナルに到着。
乗船受付を済ませ、17時半になったところで「さんふらわあ ふらの」に乗船。
客室は往路と同じスーペリアインサイド(洋室・シングル)。
18時40分、定刻通りに苫小牧港を出港。
これから約19時間の船旅。
取りあえず、船内レストランで腹ごしらえ。
今日は低気圧の影響で、海はかなりウネっている。
当然、船は大きく揺れて・・・通路を歩いている人達はフラつきながら、まるで酔っ払いのような千鳥足。
船内には「船が揺れて危険なため、大浴場は使用できません」というアナウンスが流れている。
船酔いとは無縁の私は、21時過ぎには夢の中。
◆2019.06.12(水)
今日も3時に目が覚めてしまった。
体内時計は完全に遠征釣行モードのまま。
この健康的な早寝早起き・・・いつまで続くかな?
明るくなってきたところで、デッキに出てみる。
海はまだウネリが残っているが、青空が見える良い天気。
時間の経過とともに、だんだんと日常が近づいてくる。
そして定刻通り、14時に大洗港に到着。
大洗港から自宅までは約120km。
のんびり車を走らせ・・・2時間ほどで見慣れた景色に囲まれる。
雪山釣行の時もそうだが、この景色を見ると、「帰ってきた」と実感する。
そして16時48分、自宅に到着。
今回の走行距離は、1172.7km。
明日から再び通常運転。
目眩がしそうなくらいの仕事の山が、手ぐすね引いて待っている...。
まあ、自分一人でやっているので、有難いことだけど。