Home » Fishing Report » 2005 / 房総重量級Aツアー » 2005.07.09
今朝、目を覚ましますと、
枕元にサラナが2つ置いてありました。
おやおや、もうそんな季節か...と思い、
車を房総に向けて走らせるのでありました。
うっ...鳥肌。
たまには、怪しい釣りなんてどうでしょう?
新しい刺激が欲しい貴方へ
房総重量級Aツアー
毎年恒例の、夏を迎える年一行事「房総重量級Aツアー」も今回で5回目になる。
今日のメンバーは、私とTAKASHIMAさん、そして今回初挑戦になるビューティーさんの3名。
私とTAKASHIMAさんは、昨年既にエイを揚げているので、今回はビューティーさんのサポート役である。
19時半に現地に到着。
幸い、風もなく、心配された雨も降っていない。
真剣にリーダーを結ぶビューティさん。
今日は何としてもビューティさんに、アノ重量級の引きを味わってもらいたいものである。
タックルのセットが終わったところで、アノ場所に向かう。
怪しい後ろ姿...。
そして19時50分・・・まだ時合いには少々早いが、キャスト開始。
果たして、今日はどうなるのだろう?
過去4回、ノーヒットだったことはないが、やはり案内役としてはヒットするまで安心できない。
ビューティーさんには、私のA爆釣ミノーである「サラナ125F」を貸し、そして現在の潮位で一番実績のある場所でキャストしてもらうことに。
ちなみにビューティーさんのロッドは、ライトクラスのシイラロッドである。
きたきた!!!
暗闇にビューティーさんの声が木霊する。
しかし、写真を撮る間もなく、秒速バラシ...。
残念。
気を取り直して、キャスト再開。
すると、再びビューティーさんのサラナ125Fにヒット!
ところが!!!
重量級の強烈な引きを堪能する間もなく・・・
奴のファーストランで、いきなりラインブレイク...。
残念。
どうやら、ドラグ設定が強すぎたようだ。
20半過ぎになると、雨が降り出してきた。
しかし、奴からの反応は得られ無い。
夜光虫で青く光ったルアーだけが水中を漂っている。
ヤバイか?...
ここ1週間続いた雨と気温の低下で水温が下がり、活性が低いのだろうか?
そろそろ「時合い」なのだが...。
しかし、奴等は動き始めていた。
「HATTORIさん、コレって、根がかりですかね?」
ビューティーさんのロッドを煽ってみると・・・
ブルブルと、明らかに生命反応が。
「ビューティーさん、根がかりじゃないよ、コレ。」
という訳で・・・ビューティさん、ファイト開始!
しかし・・・
あの強烈な突っ込みが無い。
もしかして、外道のシーバスだったりして。
あっと言う間に水面まで上がってきた「謎の生物」は、水面でバシャバシャと暴れている。
あっ・・・やっぱ、エイだ。
でも・・・
凄く、小さい。
で、難なくネットイン。
ビューティーさん、初の獲物は・・・直径33cmの超軽量級A。
ここで、このサイズを見るのは初めてである。
ある意味、貴重。(笑)
撮影後、リリースしてキャスト再開。
すると・・・
今度はTAKASHIMAさんのツルミノーにヒット!
これは、間違いなく奴だ。
ちなみに今回、TAKASHIMAさんはベイトタックルで挑戦。
ロッドは良い感じで曲がっているが、まだ下げが効いていない為か、いつもの強烈な突っ込みがない。
もしかして、軽量級?
しかし、TAKASHIMAさんの腕には、確かな重みが伝わっているようである。
流石にAツアー5回目だけあって、やり取りは慣れたもの。
エイの必殺技である海底張り付きも難なく離し、水面近くに誘導している。
おっ・・・デカイ!!!
水面に姿を現したのは、良型の重量級。
私はランディング体勢に入り、TAKASHIMAさんの誘導を待つ。
ランディングも昨年の経験で慣れているので、意外と余裕がある。
まぁ、「エイのランディングが上達したからって、だからどうなの?」
...と言われてしまうと、返す言葉は無いが。
うおぉぉ~!重てぇ~!!!
流石にこのサイズになると、足場の不安定なこの場所では一人で揚げることが出来ない。
で、二人がかりで何とか陸揚げ成功。
揚がったのは、直径80cmの重量級。
来年こそは、エイの棘にドキドキしながら重さを量ってみようかな?
この時期のエイは、完全に補食しにきていることが分かる。
しかし、グロい画像である。
で、今年の重量級の犠牲は・・・またもやランディンググッズ。
ジョイント部分が裂けてしまって、もう使い物にならない状態。
次、掛かったら・・・どうしよう。
ぼわ~ん
ぼわ~ん
強烈な夜光虫の海に、青く光る巨大な丸い物体が浮かび上がる。
しかも、物凄い数である。
良く観察してみると、何かを追って水面近くまで上がってきているようである。
エイに追われている餌の正体は・・・
どうやら大量に群れているコイツのようだ。
暗闇の中に青く浮かび上がる円形の物体。
ウェーディングしている訳ではないので、「おお~、綺麗!」などと呑気に見ていられるが、
もしこれがウェーディング中だったとしたら、その光は「恐怖の光」にしか見えないだろう。
更に観察を続けていると、補食している奴等とは明らかに違う動きをしている奴等が居ることに気付く。
その行動パターンは、「ある一定のコースをゆっくりと同じように泳いでいる」...というもの。
そう、奴等は・・・
回遊しているのだ!
だから、何だってんだ!
と、PCの前で声を大にしている方が居るかもしれないので、
『いや、別に。』
とだけ、答えておこう。
いよいよ、奴等の時合いに突入したようである。
そろそろ私もアノ引きを味わいたいなぁ....と、土砂降りの中、キャスト開始。
流れ星のように青く光る尾を引きながら、ルアーが泳ぐ。
ボワっ!
突然、巨大な光る円盤が、ルアーの光を自らの光の中に吸い込んでいく。
うおお~っ!
ヒレで叩くような感触が伝わってきたが、フッキングはしていない。
ドキドキしながら、更にキャストを続ける。
すると、今度はルアーの後ろから、巨大な光る円盤が襲いかかってくる。
これは、正に・・・
闇夜のサイトフィッシング!
楽しい!
最高!
夜光虫万歳!
Goodbye A&M!
何のこっちゃ。
夜光虫の海を、ユラユラとルアーが泳ぐ。
そのルアーを追尾する、青く光る円盤。
ボワっ!
グググっ・・・
1.. 2... 3...
おりゃっ!!!
ジイィィィィィ!!!
下げ潮が効いている為か、強烈なファーストラン!
重量感も良い感じである。
闇夜に栄える虎ロッド。
最高。
重量級のパワーを十分堪能した後、ランディングできる状態にエイを浮かせる。
そして、上がってきたのは・・・直径70cm級の中型。
しかし、ランディンググッズは破損してしまったので、使うことが出来ない。
『まぁ、ここまで来れば、勝負ありでしょう。』
昨年、念願の水揚げは成功しているので、今日は無理にランディングすることもない。
という訳で、ネットにルアーを引っ掛けて、そのまま水面リリース。
既に腕はパンパンである。
しかし、熱い夜はまだまだ終わらない。
雨は豪雨に変わり、風もかなり強くなり、雨具を着ていても、全身びしょ濡れ状態。
それでも、キャストを続ける「馬鹿三人衆」。
ジイィィィィィィィ!!!!!
うっほっほっ!来ました~!!!
今度はビューティーさんにヒット!
今回の獲物は、なかなかの良型。
「凄いっすねぇ~!この引き、マグロ並みですね!」
重量級Aのパワフルな引きに、ビューティーさん、ご満悦。
パワフルな突っ込み、海底張り付き....等々に何とか耐え、ようやく水面にエイを誘導。
姿を現したのは、直径80cm超級の良型。
そして、「勝負あり」の状態になったところで、水面リリース。
でもって、再び・・・
ジイィィィィィィィ!!!!!
今度は私のサラナにヒット。
アワセを入れた瞬間から強烈に突っ走り、ラインをどんどん引き出していく。
今までの中で一番パワフルで元気だったので、ビューティーさんにバトンタッチ。
豪雨、強風、そして重量級の強烈な引き・・・
笑いの止まらないナチュラルハイ状態の馬鹿三人衆。
で、今度の獲物は、またもや良型の直径80cm超級。
やはり、最初にビューティーさんが釣った直径33cmは「貴重である」とつくづく思う、今日この頃。
相変わらず、青く光る円盤が暗闇に舞っている。
そう、奴等の時合いは長いのである。
でも・・・
流石にキリがない。
という訳で、23時になったところで、納竿・撤収。
どうやら来年も、「房総重量級Aツアー」は、あるらしい。
たまには、変な釣り、どうです?