高知県アカメ遠征釣行 【2023年11月】

 

by HATTORI

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◆高知県アカメ遠征釣行 2023年11月


6月の北海道遠征から帰ってきて、今秋のアカメ遠征の予定を立ててみた。

・10月に「ポイント開拓&探検釣行」でメインに狙うポイントを探し出し、その場の雰囲気や様々な動きを掴んでおく。

・11月の「本番釣行」で更に開拓しながらポイントを絞り込んでいき、アカメとの距離を縮めていく。

サイズは問わず、最終的にアカメを手にできれば最高!…という感じ。



ところが・・・



アカメ127cm

10月の遠征で、いきなり127cm、32.8kgのモンスター級のアカメを手にしてしまった。

今年はもう十分満足だけど、更に色々と試したり確かめてみたいことがあるので、予定を少し変更しつつも11月の遠征を決行。

さてさて、どうなることやら。






有明フェリーターミナル

家から10分かからずに到着する有明フェリーターミナル。

大洗港と違って、ここは本当に近くて便利。

北海道便も就航されないかなぁ…。



有明を19時過ぎに出港して約18時間の航海。

翌日13時半頃に徳島港に入港し、そこから高知県まで車でのんびり移動。

その日は釣行せずに、翌日からアカメ探検釣行スタート。



坂本龍馬像

今回の遠征は、色々と確かめてみたいことや試してみたいことがあるので、それをメインに探っていく予定。

実釣日数は7日間。

前回の釣行で得た手ごたえを基にしつつ、少しずつ色々なことにヤスリをかけていく。

形になるまでの長い道のり。

釣りの一番楽しいところ。






曇り空

釣行初日。

朝の部、夜の部ともに釣果こそ無かったが、かなり色々な感触を得ることができた。

実際のところ、釣果が無かったのは予想通り。

魚が出るなら、多分明日でしょう。

まあ、今は「シンプルに」という意味からも、そうであってほしい。

怠惰な思考も時には必要。

明日に備えて早めに就寝。






小雨

釣行二日目。

小雨の中、張り抜き…で探っていく。

ボラをメインとしたベイトが多く、やる気満々期待は高まる。



ブレイクラインと潮目の間、その暗闇エリアに白い飛沫をあげたのは明らかにアカメ。

あまり大きくなさそうだけど、サイズに関係なく魚が出るとやはり嬉しい。

予想通りに出ると尚更。

たまたまだけど。



アカメ79cm

流石に小さくてもアカメだけあって、パワーもエラ洗いもパワフル。

でも前回の怪物君とのやり取りをまだハッキリと覚えているので、引きを楽しみつつも難なくグリップランディング。

フッキングの状態はフロントフックのみのハーモニカ状態だった。



アカメ79cm

重みもそれほどでは無かったので60cmくらいかな?と思ったら80cm弱の魚だった。

このサイズだったら持ち上げてブツ持ち写真も撮れそうだ。

撮らなかったけど。



今年からスタートしたアカメ釣行。

これまでの感じからすると、大筋では湾奥河川のシーバスを狙う時と似ていることが多々ある気がする。

当然、違うところもあるけれど。

応用と修正。






水面

釣行三日目。

いつも通り、反応のない時間が過ぎていく。

アクションを張り抜きからスロートゥイッチメインにして探ってみる。



泳がせていたルアーが奥の掛け上がりの手前にきたとき、今までの感触が突然フッと軽くなる。

ロッドを寝かせて探りを入れてみると、確かな重みが乗っている。

根掛かり?…と思った瞬間、重量級が沖に向かってイノシシのように走り出した。

同時にドラグが悲鳴を上げ、ラインが一気に100mほど出されてしまう。



マグロかよ。

最初は若干緩めのテンションをかけつつ魚に走らせて、体力を使わせていく。

幸い、突っ込んでも大丈夫な方向に走ってくれた。

それでも下げ潮の効いた強い流れの筋に乗って猛進されると、このままラインを全部出されるのでは?と心配になる。



暗闇の中、ドボドボドボっ!というアドレナリンを大放出させるサウンドと共に、大きな白い飛沫が水面で爆発する。

これはデカイ。



重さも、暴力的なパワーも、昨日の魚とは桁が違う。

ただ真っ暗なので、姿は見えない。

見えるのは水面で爆裂する白い大飛沫だけ。

これはこれでスリル満点。



10月の魚と比べても遜色ないパワー。

いや、それ以上かも。

いやが上にも期待は高まる。

ドラグを強めにして、徐々に寄せに入っていく。



アカメランディング

そして、観念した怪物君が姿を見せる。

マジか…。

スゲエ。



メーターオーバーアカメ

20cm以上あるルアーを丸呑みされているので、ダブルリングだけが口の中に見える。

テールフックがあるタイプのデカミノーだったらヤバかったかもしれない。

ちなみに使っているルアーはテールフックのない2フックタイプなので、エラや喉奥には刺さらず、針外しで難なく外すことができた。



メーターオーバーアカメ112cm

112cm、22,5kg のモンスタークラス。

小顔で背っ張りの本当にカッコイイ魚だ。

まさか再びこんな魚に出逢えるとは。



何だか上手くいきすぎ。

多分、今は良い感じでタイミングが合っている状態。

これが少しでもズレると、全てが変わってしまうというギリギリの綱渡り。



メーターオーバーアカメ112cm

撮影後、たっぷり時間をかけて蘇生をしてからリリース。

暗闇の中へ悠々と泳ぎ去るアカメを見送る。

最高の瞬間。



あと4日あるけど、もう帰ろうかな?






高知県

釣行四日目。

昼間はいつも通り色々なポイントを探索し、夕方から一番良さげに思える新しいポイントに入ってみた。

昨日のポイントがダメだった時に入るポイントをいくつか開拓しておかなければならない。



今日はかなり風が強い。

そんな風の合間を縫ってキャストしていく。

強風の中でキャストしていると、毎晩のように真冬の東京湾奥でシーバスを狙っていた時を思い出す。

あの頃は、風速10m以上あっても風待ちしながら普通に釣ってたなぁ…。



下げ潮が良い感じに効き始めてから30分ほど経ったころ、沈黙を破る待望のヒット。

アワセたときの重みから、サイズはそれほどではない。

でも相変わらずのパワフルな突っ込み、激しいエラ洗いの連続。

楽しい。



アカメ85cm

ランディングしたのは、85cmの元気なアカメ。

この位のサイズのアカメだと重みは無いけれど、逆にパワフルで元気にキビキビ動くので、怪物級とは違った引き味を楽しめる。

例えるとしたら、元大相撲力士の舞の海みたいな感じ?

もっと分かりやすくいうと、The Public EnemyとAfrika Bambaataaを足して2で割った感じが一番近いかも。

違う?

スイマセン。



結局これが本日最初で最後の反応。

冷たい北風が暴風レベルになってきたので、尻尾を巻いて逃げ帰る。






桂浜水族館アカメクジ

釣行五日目。

今日の昼間はポイント探検をせずに「アカメクジ」を引いてみた。

既に使い果たしたと思われるツキを振り絞ってチャレンジ。

一回、1200円也。

あれ?…値上げした?



桂浜水族館アカメクジ 4等チビアカメ

はい、安定の4等。

チビアカメです。

でも、これが欲しかったんです。



そういえば・・・

友人が幻と言われている「特等」を執念でゲットしたという風の噂が…。



星空

さてさて、釣行五日目は・・・

再び昨日の新規ポイントに入って様子を見てみることに。

今日は全国的に冷え込んでいるようで、気温も一桁台でかなり寒い。



現地に到着すると、今秋の釣行で初めて同業者と遭遇。

暫く井戸端をしたあと、それぞれのポイントへと向かう。



いつも通り、入水するコースにキャストして探ってから静かに入水していく。

昨日と比べると、ベイトの数が明らかに少ない感じがする。



そんな中、スロートゥイッチで探っていると、ブレイクラインを超えたシャローエリアで待望のヒット。

ロッドに伝わる重みからすると、サイズ的には小さそう…というか多分アベレージサイズ。

それでも、相変わらずパワフルで元気が良い。

同サイズのシーバスの5倍くらい。



アカメ77cm

難なくランディングしたのは、77cmの元気なアカメ。

勿論、このサイズでも十分嬉しい。

アカメの場合、ブツ持ち(重くて持てないけど)以外の写真は全て同じように見えてしまうので、珍しくメジャー写真を多用。



雲ひとつない満天の星空の下、キャストしているだけで心地良い。

結局、その後は3回ほど反応があったが、フッキングまでは持ち込めなかった。

感じとしては、多分先程と同じような80前後の魚だと思う。

このポイントも十分イケルかもしれない。






高知の空

釣行六日目。

先日の明るい時間に探索した第三候補のポイントに、早朝の上げ狙いと夜間の下げ狙いで入ってみた。



強烈に冷え込んだ早朝の部は全く何もなく終わってしまった。

ベイトの姿もかなり少なく、出そうな雰囲気が無い。

というか、自分には出せない状況。



夜間の部は、先行者がひとり居たので、離れたところから静かに入水。

しばらく馴染ませたあと、キャスト開始。



3時間ほど経った頃に一度だけアカメのアタックがあったがフッキングせず。

そして、その後はひたすら沈黙の時が流れていく。

まあ、これが普通でしょう。



気温一桁台の星空の下、ウェーディングしながらふと思う。

日本に野生のワニが生息していなくて良かった。






水面

釣行七日目、最終日。

今日は最終日ということもあって、最初のポイントに入ってみる。

幸い、先行者は居ない。



今日は昨日までと違い、小雨と若干の南風によってモワっと暖かい。

かなりテンションが上がる独特の雰囲気。

アカメの活性も上がっていれば良いんだけど。



降ったり止んだりする雨の中、頭をフル回転させて探っていく。

まあ、頭をフル回転させている時点でダメなのかも。

一番良い状態は、意識して「見よう」としなくても全体が自然に見えていて、意識して「聞こう」としなくても全てが自然に聞こえている、そして意識することなく身体が自然に動いている状態、これが理想。

私の場合、こういう状態になることは稀にしかなく、大概は「邪念」に邪魔をされてしまう。

嗚呼、未熟者。



そんな未熟者でも騙せるオサカナ、今日は居るのかな?

当然ながら居ませんでした。

まあ、これが通常でしょう。

それも含めて、楽しいと思える釣り。



今回の遠征も、今の私には十分過ぎるほどの釣果でしょう。

また来年。



アカメタックル

ロッド:TULALA Baritono 93

リール:SHIMANO 23 Vanquish C5000XG

ライン:SHIMANO POWER PRO Z 3号

リーダー:Seaguar プレミアム万鮪 フロロ26号(約120LB)

フック:Gamakatsu TREBLE RB-MH #1/0