高知県アカメ遠征釣行 【2023年10月】

 

by HATTORI

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日本三大怪魚・・・

イトウ、アカメ、ビワコオオナマズ。



そして、日本四大怪魚・・・

イトウ、アカメ、ビワコオオナマズ、オオニベ。



今年は幸運にも、1月にオオニベ、そして4月にはビワコオオナマズを釣ることができた。

難易度がかなり高いこの二魚種を同じ年に手にすることはそうそう無いでしょう。



次はアカメを狙ってみようかな。



もともとアカメは「いつかは釣りたい魚」のリストに入っている魚。

遠征をスタートするには丁度良いかも。



ビワナマ遠征から帰ってきて、すぐに準備に取り掛かる。

ロッドは数年前に買ったものがあるのでOK。

リールは23ヴァンキッシュ C5000XGを予約しているが、これは間に合いそうもない。



釣行までの一か月はGoogle Mapsとストリートビューでひたすらポイント探索&駐車場所探し。

今回はポイント探しよりも駐車場所探しの方が大変かもしれない。






◆高知県アカメ遠征釣行 第一弾 2023年5月



有明フェリーターミナル

夕方に有明港を出港し、翌日の昼過ぎに徳島港に入港。

土砂降りの中を120キロほど走り、18時過ぎに高知に到着。

その日の夜は釣行せずに爆睡。



浦戸湾

探検初日、午前中からポイント探検開始。

まだ5月前半だけど、既に真夏のような強烈な暑さ。

夕方までは色々なポイントの地形や流れ等々をチェックしていく。

そして何よりも駐車場所、これは思ったよりも少ない印象。



河川

安全な駐車場所からの距離、地形と方位、底質と足場の状態、立ち込めるかどうか、掛けた魚をランディングする場所があるか、流れの変化、水の状態、ベイトの有無等々、一通りチェックしながら探っていく。

ただ、今回の本命ポイントのひとつに考えていた場所は工事で通行止めになっていたので見ることが出来なかった。



高知県内限定クーポン

これは宿でもらった「高知県内限定クーポン」で、今日から配布とのこと。

今回の宿代は6泊で約4万4千円、そこから「高知割引キャンペーン適用」ということで、約3万7千円。

更にこのクーポンを1万円分も貰ったので、結局のところ6泊で2万7千円。

高知県、太っ腹!



四万十大橋

探検二日目は、アカメの聖地といわれる四万十川探検へ。

同じ高知県といっても、高知市内から約100キロある。

でも東京から箱根くらいの距離…と考えると、それほど遠くは感じない。



四万十川

自然あふれる大河、日本最後の清流。

雰囲気はかなり良い感じ。



流入河川

探検三日目、四日目、そして五日目の最終日は、ひたすら浦戸湾&流入河川系の探検。

明るい時間帯に干潮を迎えるので、地形とウェーディングのルートを再確認。

キャストしている時間よりも見て回っている方が断然多いけど、これは私の中では重要度が一番高いことなのでいつも通りに進めていく。



カツオの藁焼き

カツオの藁焼きを食べて体力を回復しつつ・・・

あっちウロウロ、こっちウロウロ。



結局、この5日間は全く反応なし。

しかし、収穫は多数。

大まかな方向性も決まりつつある。



東京湾

東京に戻ると、注文していたリールが届いていた。

この「密巻きを超えた“超”密巻き」ってどうなんだろう。

使うのが楽しみ。







◆北海道遠征 2023年6月


北海道2023

毎年6月に遠征している北海道。

今年は有難いことに、イトウのメーターオーバーを手にすることができた。



あとはアカメか。



今年アカメを釣ったら、1年間で四大怪魚をすべて釣る「年間グランドスラム」達成。

特にそこまで拘ってはいないけど、ここまでくると狙ってみたくなる。

ちなみに、ビワコオオナマズはメーターを越えなかったので、「年間ゴールデンスラム」はスケジュール的に断念するしかないでしょう。







◆高知県アカメ遠征釣行 第二弾 2023年10月



有明フェリーターミナル

今回も有明フェリーターミナルから出港。

翌日の13時半頃に徳島港に入港し、高知県までハイエースでのんびりドライブ。



水面

釣行初日。

早朝からアカメ探検釣行の第二弾スタート。

今回の実釣日数は4日間。

早朝の気温は12度、参考基準水温は23度で、寒さや冷たさは感じない。



水がクリアなので、ブレイクラインに群れているウグイが良く見える。

ボラも適度に跳ねていて、雰囲気は悪くない感じ。

しかし全く反応無く、朝の部は終了。

その後は車で移動しながらポイント探検。



夕暮れ

ベイトが豊富だったので、夕方も同じポイントに入ってみる。

ウグイの姿は見えないが、相変わらずボラは元気に跳ねている。



ゴンっ!



水流の変化や水流の当たる場所などを探っていると、突然の衝撃。

喰った瞬間にドラグを唸らせて突っ込んでいく。



いきなり出た!

念願の初アカメ!



重量感はあまり無かったので、多分60cmくらいの小型かな?

アカメの引きを知らないので、こればっかりは何とも言えない。

ただ、引きは直線的でかなり強い。

まるで青物みたいな突っ込み方。



ワクワクしながらやり取りをして寄せてくると・・・



マジで???



ワラサ

姿を見せたのは、スレンダーな65cmのワラサ。

騙された…。

良い感じの突っ込みに、てっきりアカメかと。

いくら汽水域とはいえ、河川内での青物は流石に思いもしなかった。



満天の星空の下、心地良くキャスト。

しかし、状況が悪くなるまでいろいろと探ってみたが、結局全く反応無し。

まあ、そんなもんでしょう。



早朝

釣行二日目も午前4時から同じポイントを探ってみる。

しかし、水が死んでいる。

実際はどうなのか分からないけれど、ダメな時の水に似ている。

まあ、それがアカメにも当てはまるのかはわからないけれど。



夕焼け

昼間は別のエリアのポイント探索をして、16時から再び朝のポイントへ。

これでダメならこのエリアは諦めよう。



で、結果は・・・ダメ。

明日は朝からポイント探しに変更。



高知県

釣行三日目。

夕方までは予定通りポイント探しに専念。

9時半頃にド干潮になるので地形把握には丁度良い。

今回の二日間の探検と釣行で、頭の中には「探すべきポイント」が思い浮かんでいる。

あとは、それに近いポイントを見つけることができるかどうか。



そして16時、いろいろ徘徊した中で一番良さそうに思えるポイントに入ってみる。

しかも、今日徘徊した中で一番しっくりきたポイントでもある。

不思議なもので、同じようなタイプのポイントでも、しっくりくる所と、そうでもない所がある。

まあ、これは感覚的なものだけど、何かその場所が持つ波長みたいなものが自分と合う…とかあったりするのかな?

あ、ちなみにワタクシ、霊感などは全くございません。

そっち系の話ではありません、ハイ。



川面

満潮で水位は高いが、地形とブレイクラインは確認済み。

水位が高い状態での流れ方を観察していると、絡み方が良い感じの場所があったので今のうちに移動。

そして、キャストしながら静かに入水していく。



此処はフラットエリアが広く、入水してから数メートルで膝くらいの水深になり、それが15mくらい沖まで続いた先にブレイクラインがある。

通したいコースを狙える位置から、水流とブレイクを絡めて探っていく。



グワン!


シャーーーーーーー


うわっ、マジか!



何が起きたかというと・・・

陽が落ちて完全に暗くなったタイミングでアカメらしき魚のチェイスがあり・・・

竿先から5mくらいのところを泳ぐミノーの手前で反転して・・・

水面ギリギリを大きな引き波をたてて物凄いスピードで去っていった・・・

という、やっちまった感満載のお話。



マジか、捕食エリアに入り過ぎてたか…。

初歩的なミス。

ワンチャンスを逃したかな?

鯉が横切った時点で気付くべきだった。



そして22時、3日目の夜が終わる。

うーん、ヌルイなぁ。



朝焼け

釣行四日目。

今日は4時過ぎから昨夜のポイントに入る。

くるぶしの上あたりまで入水して、暫くキャストせずに自分を周囲に馴染ませつつ観察タイム。

そして頃合いを見て、キャスト開始。

ベイトは相変わらず豊富で、雰囲気はとても良い。



この先は膝くらいの水深が続くので、フックは「カルティバ ST56 1/0」から「ガマカツ RB-MH 1/0」に変更済み。

ちなみにこのミノーの場合、現在のこのポイントでは「カルティバ」だとジャストサスペンドになり、「ガマカツ」だと超スローフローティングになる。



そして、運命の瞬間。



ゴゴッ!という突然の衝撃。

感じとしては、コンクリートブロックに根掛かったような感触。

ロッドに重さを乗せると、強烈な重みと暴力的なパワーでラインが引き出されていく。

今度こそアカメ、間違いなくアカメだろう。



ドボドボドボ!!!



強烈なエラ洗い。

遠目に見えたその魚体は予想以上にデカイ。

威圧感のあるその姿は、明らかにアカメ。



辺りは明るくなってきているので足元も良く見え、やり取りをするには結構楽である。

なんといっても、強烈なエラ洗いなどをハッキリ見ることが出来るのは興奮もの。



ドボドボドボ!!!



巨体が水面をブチ割り、激しい水しぶきをあげる。

これはヤバイサイズだなぁ。



強烈なエラ洗いの連発、そしてオオニベ顔負けの激しい首振り。

ドラグを唸らせて突っ込んでいくたびに、周辺のボラが水面に飛び出して逃げ惑う。



10分経過。



周囲には誰も居ないので、やりたいようにやり取りできる。

なんか一向にパワーが落ちる気配がないけど、どうなるのかな?

終わりが見えない。



寄せては出されての繰り返し。

無尽蔵のスタミナ。

目の前まで誘導した重量級が再び沖へと突っ込む感じは、まるでイノシシ。

そんな暴力的な動きに対処しながら、少しずつでも相手の体力を奪っていくことに集中する。



アカメ

20分近く経ったとき、この長いやり取りにようやく終止符が打たれた。

分厚い下顎を手で掴み、ランディンググリップで挟んだところで勝負あり。

実際は挟む場所と角度を変えないと挟めないくらい分厚い下顎だった。



アカメ

メジャーをあてるまでもなく、余裕でメーター超えと分かる巨大な魚体。

ラパラマットを使って重量を計ると、余裕で30キロを超えていた。



アカメ127cm ※背景加工済

人生初アカメは、127cm、32.8kgのモンスター。

30キロを超えると、横になっている魚体を起こすだけでも一苦労。



感激。

最高。

堪らん。



アカメ

その後は、たっぷり時間をかけて蘇生。

すぐ元気に暴れだしたが、念には念を入れてエラに水を送っていく。

実際のところは、水中で揺られている古代魚のような神々しい魚体をずっと眺めていたい気分。

釣りをしない人が見たら、10月下旬の早朝に水の中に入って巨大魚と戯れている謎の人。



アカメのウロコ

これはランディング時に落ちたウロコ。

流石にデカイ。



ちなみに、ヒットしたのは昨日反転されたラインの少し沖目。

昨日のことが無かったら手にできなかったかもしれない。



暫く余韻に浸って川面を眺めた後、納竿・撤収。

その後はポイント探検をしながら、のんびりお気楽ドライブ。

車を停めて休憩するたびにスマホの写真を見てしまうワタクシ。

夕方も釣行予定だったが、十分満足したので釣行せずにゆっくり寝ることにした。



徳島港

これにて、アカメ遠征釣行の第二弾終了。

翌日の朝、東京に向けて此の地を後にした。



ロッド:TULALA Baritono 93

リール:SHIMANO 23 Vanquish C5000XG

ライン:SHIMANO POWER PRO Z 3号

リーダー:Seaguar プレミアム万鮪 フロロ26号(約120LB)

フック:Gamakatsu TREBLE RB-MH #1/0







これで四大怪魚の年間グランドスラム達成。



オオニベ 124cm

2023年1月 オオニベ 124cm



ビワコオオナマズ 92cm

2023年4月 ビワコオオナマズ 92cm



イトウ 104cm

2023年6月 イトウ 104cm



アカメ 127cm

2023年10月 アカメ 127cm



果たして、何年分の運を使い果たしたのだろう?