Home » Fishing Report » 2022 / 北海道遠征 » 2022.06.08
◆2022.06.08(水)05:00~13:50 釣行5日目
★長潮(干00:05、満06:40、干13:30)
今日からは、幻を求めてイトウ釣行モード。
6月に入ってから天候が悪く、このエリアはずっと荒れ気味だったが、天気予報的には今日あたりから回復する兆しである。
まあ、あくまでも予報は予報にすぎないけど。
午前4時半過ぎに宿を出る。
気温は4℃。
この時期にしては、相変わらずの厳しい寒さ。
午前5時前に駐車場所に到着。
ここ数日の風向きを考えて、先ずは南メインから北へと探っていく予定。
水際では、キタキツネが餌を探して徘徊している。
この辺ではよく見る光景。
午前5時からキャスト開始。
風は昨日ほどは強くなく、浮遊物も少ない。
ただし、向かい風なので恐ろしく寒い。
30分ほど叩いてみたが、全く反応は無い。
何となく雰囲気が良くない気がするので、車に戻って大広間に移動。
そして、そこから北へと移動しながら探っていく。
昨日も今日も、早朝から「晴れ」の予報だったが、今日もドンヨリ曇り空。
晴れる気配はない。
そろそろ太陽の下でキャストしたい...。
嗚呼、寒中修行。
何の反応も無いまま、時間だけが過ぎていく。
ただ、水の状態は良くなりつつある気がする。
ゴンっ!
ブレイク奥で待望のヒット!
アワセた瞬間に魚がジャンプ!
あれ?・・・模様が・・・
ジャンプした魚には、見慣れた模様が...。
まさに、アメマス。
9時10分、60cmのアメマスをランディング。
アメマスは、昨日で一旦終了したんだけどなぁ...。
まあ、それでもアメマスの反応があるだけ有難い。
そのくらい、他には何の反応も無い状態。
でも、このアメマスも餌は喰えているようで、良い感じに肥えている。
何処で喰ってきたのかは知らないけれど。
リリースした後、キャスト再開。
沖目から手前のブレイクまで、丁寧に探っていく。
移動しながら探っていくが、相変わらず無反応の世界。
ゴンっ!
先程と同様、ブレイク奥でヒット。
引きと重みからいって、先程と同サイズのアメマスだろう。
まあ、アメマスが入ってきたということは、この辺りにもベイトがいるのかな?
これは良い兆候だ。
此処は足場が悪いので、ランディングしやすい場所まで軽めのテンションを掛けつつ散歩させていく。
ランディング出来そうなところまで来たので、魚を寄せに入る。
あれ?・・・模様が・・・
寄せてきた魚には、今年初めて見る模様が...。
まさに、イトウ。
9時40分、アメマスと間違えるくらい小さい、61cmのイトウ。
自己記録更新。
小さいほうの。
まあ、それでも今の状況から考えたらアリガタイこと。
小さくても、イトウはイトウ。
今後に期待の持てるオサカナであることに間違いない。
リリース後、キャスト再開。
移動しながら広範囲に探っていくと、小黒さんと遭遇。
状況を伺うと、アタリも無く、かなり厳しいとのこと。
暫く小黒さんと井戸端したあと、車で北メインに移動。
そして、13時からキャスト再開。
先程よりも東寄りの風が強くなってきている。
40分ほど、移動しながら探ってみたが・・・全く気配がない。
魚が喰いつくイメージが全く湧かない。
そんな時に粘っても、良いことはない。
という訳で、明日からの天候回復に期待しつつ、14時前に納竿・撤収。
明日は予報通りに晴れてくれ・・・と、切に願う。
釣れない理由を天候のせいにするワタクシ。
良いんです、それで。
宿に戻って、いつものルーティーンをこなし・・・
17時から小黒さん、安沢さんと楽しい晩餐。
安沢さんは明朝、苫小牧フェリーターミナルに向けて出発する予定。
また来年、此処で会いましょう。
◆2022.06.09(木)05:00~13:00 釣行6日目
★若潮(干03:50、満07:50、干14:40)
午前2時半に目が覚める。
窓を開けて外の様子を伺うと、まだ風が強めに吹いていた。
今日は、午前4時頃から風が弱まるという予報なので、5時頃からの釣行予定。
取り敢えず、バナナと野菜ジュースを腹に入れて、のんびりモード。
午前4時半過ぎに宿を出て、午前5時前に北メインに到着。
駐車場所には既に車が一台停まっている。
準備を済ませて、午前5時過ぎからキャスト開始。
気温は5℃だが、東寄りの風が3m程度なので、体感温度はそれほど低くはない。
釣行6日目ともなると、疲れが溜まっているせいか、すぐに背筋が痛くなってくる。
しかし、悩みの種だった膝痛は、スポーツドクターに「痛くなりにくい歩き方」を教わったことと、毎日のウォーキングのおかげで、ギリギリ耐えられている。
移動しながらキャスト、休憩しながら石探し・・・を繰り返していく。
背筋が痛いなどと言いつつ、拾った石をライジャケに詰めていく。
アホか、俺は。
相変わらず、全く反応の無い時間が過ぎていく。
寒空の下、心まで冷え込んでいきそうだ。
稚内で漁師の息子さんに聞いた話では、今年は天候がおかしく、定置網にも普段この時期に掛かる魚種が掛からないらしい。
移動しながらキャストを繰り返す。
まあ、なんだかんだ言っても、キャストしているだけで気持ちが良いものである。
勿論、魚が掛かれば倍増だけど。
ググッ!
突然、抑え込むようなアタリ。
どんな苦労も一瞬で消し去ってくれるこの衝撃。
すかさずアワセると、魚がこちらに向かって泳いでいるせいか、それほど重みを感じない。
しかし、魚が沖へと突っ込んだ途端、強烈な重量感がロッドにのしかかる。
好感触。
ドラグを鳴らしながら、悠然と突っ込んでいく魚。
魚が突っ込む度に、脳内アドレナリン大放出。
それでも、今年のイトウはかなり厳しい状況なので、慎重にやり取りしていく。
暫くすると、魚が姿を現した。
やはり良いサイズのイトウだ。
この瞬間が堪らない。
テンションを掛けつつ、ランディング出来そうなところまで魚を誘導していく。
その間、魚が大暴れするたびに、ドキドキ、ハラハラ。
バレんなよ~・・・
呪文のように唱えるワタクシ。
6時30分、無事にランディングしたのは、93cmのイトウ。
この写真では伝わらないが、相当餌を喰っているらしく、良い感じに肥えていた。
大満足の1本。
これで今回の遠征も一安心。
勿論、目標はK点、いやM点超えだけど。
7時を過ぎた頃、小黒さんがやってきた。
暫く井戸端した後、移動しながら二人で叩いていく。
しかし、その後は全く反応が無い。
アタリのアも無い状態。
頭上には、相変わらずの曇り空。
太陽は全く顔を出してくれない。
10時過ぎには風も強くなり、体感温度も下がっていく。
こちらは、小黒さんが今回の遠征時にプレゼントしてくれたライト。
これがあれば、太陽が出ていなくても・・・
ライトで透かして確認することができる、という石拾いの必需品。
ありがとうございます!
ちなみに、この石はメノウではないけれど、かなり綺麗なのでキープ。
この繰り返しで、どんどん重くなっていくライジャケ...。
石探しを終えたところで、南のポイントに車で移動。
南側から北へと移動しながら、小黒さんと探っていく。
しかし、何処を探っても、反応が無い。
ポイントの端まで探ってみたが、ノーピク、ノーバイト。
こりゃ、ダメだ。
ということで、13時に納竿・撤収。
そのまま、村のスーパーまで買い出しに行く。
バナナ、野菜ジュース、ヨーグルト、そして今回忘れてきたゴム手袋を購入して宿に戻る。
そして17時から、小黒さん、小黒さんの宮崎オオニベ仲間のTaroちゃんと楽しい晩餐。
さてさて、明日も相変わらず厳しそう。
寒中修行は続く。
◆2022.06.10(金)06:00~13:00 釣行7日目
★中潮(干05:30、満10:50、干17:00)
午前2時半に目が覚める。
窓の外は雨。
今の状況だと、冷たい雨が良い方向に状況を変えるとは思えない。
そんな訳で、のんびりモード突入。
5時過ぎになると完全に雨が止んだので、準備をして宿を出る。
先ずは、昨日釣ったポイントである北メインへ向かう。
駐車場所に到着すると、常連の方の車が2台停まっていた。
朝の気温は7℃。
少し上昇しているが、風が強めなので結構寒い。
もう見慣れた曇り空の下、準備をしてポイントへ。
先行していた常連の方々2名からだいぶ離れたところまで移動して、6時過ぎからキャスト開始。
浮遊物は少ないが、横風が強いので表層水流が横になり、PEラインとともにルアーが流されてしまう。
それでも、アクションを入れることはできるので、移動しながら探っていく。
時折、小雨が降ってくるが、すぐに止んでしまうので、特に問題はない。
7時過ぎになると風も少し弱まり、横流れも無くなってきた。
しかし、反応は全く無い。
まあ、これは予想通りのこと。
10時頃になると、雲の薄くなったところに太陽が見えるようになってきた。
辺りはだいぶ明るくなり、気温も10℃くらいまで上昇。
今日で釣行7日目になるが、このエリアで太陽がまともに出た日は一度もない。
今日のように、雲越しに明るくなったことが数回あっただけ。
12時過ぎになると、ようやく太陽を直接拝めるようになった。
このエリアに来て8日目にして、初めて浴びる陽射しに感謝。
そして、気温も一気に上昇し、13℃にまでなる。
あっという間に、暖の世界。
いやはや、太陽のパワーは凄い。
で、肝心の釣りのほうは・・・
状況は全く変わらず、ノーピク、ノーバイト。
浮遊物が沖目まで広がってしまったので、13時に尻尾を巻いて退散。
その後は、青空の下を気持ち良くドライブして、14時過ぎに宿に戻る。
タックルを洗ったあと、ゆっくり風呂に浸かって疲れが溜まった身体を癒す。
17時になったところで1階のレストランに行き、小黒さんと楽しい晩餐。
19時に部屋に戻り、寝る前のルーティーンをこなして21時に就寝。
さてさて、明日は朝方が雨の予報なので、8時頃から釣行する予定。
相変わらず厳しそうだけど、今日よりも気温が上がりそうなので、それが唯一の救いかも。
◆2022.06.11(土)06:30~11:00 釣行8日目
★中潮(干06:10、満14:30、干18:10)
午前2時過ぎに目が覚める。
早寝しているせいもあり、一度起きてしまったら寝ようと思っても眠れない。
いつも通り、窓を開けて外の様子を確認する。
今日は雨。
カーテンを開けたまま、のんびりモードでゴロゴロしながら時間を潰す。
6時前になると雨が止んできたので、準備開始。
そして6時過ぎに宿を出る。
先程までの雨で、すべてが濡れている。
気温は10℃あるので、全く寒さを感じない。
今日は大広間に行ってみる。
準備をしてポイントに到着するとヒデさんがキャストしていたので、暫く井戸端。
そして6時半頃から運動開始。
今日は土曜日なので釣り人が多かったが、入りたい方には知り合いしかいなかったので、気楽にキャストすることができた。
9時過ぎになると、太陽が雲の切れ間から顔を出した。
気温も12℃まで上昇する。
今日はポカポカ陽気の中で釣りができるのかな?
移動しながら、キャストしていく。
しかし、相変わらず魚からの反応は無い。
周りを見回すと、既に誰も居なくなっていた。
10時半を過ぎた頃、空があっという間に暗くなる。
そして、突然の土砂降り。
しかし、ポイントの雰囲気はすごく良い状態。
これといった理由はないが、とにかく一発出そうな雰囲気がある。
期待に胸を膨らませ、勝手にドキドキしながらキャストしていく。
20分程すると雨が止み、再び青空が見え始めてきた。
結局、何の反応も無し。
しかし、この20分間は集中力倍増で、かなり楽しめた。
それだけで、今日は十分かも。
雨が止み、陽が差し始めると、先程までのドキドキする雰囲気がなくなってしまった。
ということで、11時に納竿・撤収。
全身ずぶ濡れなので、ライジャケ、ウェーダー、防寒ウェア等を干しておく。
そして暫くの間、鳥のさえずりと水の音を聴きながらボケーっと、ただただボケーっとする。
なんという贅沢な時間。
なんて思っていたら、突然の天気雨。
干していたものを片付けていると、空がみるみるうちに暗くなり・・・
再び、本降りに。
今日は午後から街へ買い物に行かなくてはならない。
というのも、そろそろハイエースにアドブルー(AdBlue)を補充しておかないとヤバそうな距離になってきた。
ちなみに、私のハイエースのようなクリーンディーゼル車は、この「アドブルー(AdBlue)」が切れてしまうと、エンジンが掛からなくなってしまう。
今までも、いくつかのガソリンスタンドで「アドブルーを扱っているか?」と聞いてみたが、扱っていても10リットル単位の箱売りのみとのこと。
一度開けたアドブルーは保存が効かないらしいので、10リットルを購入しても、半分以上捨てることになってしまう。
流石にそれは無駄である。
稚内へ買い物に行く前に・・・
お腹がすいたので、道の駅さるふつに立ち寄って、ホタテおにぎりとホタテの串焼きを腹に入れる。
帆立尽くし。
腹が満たされたところで、稚内にあるオートバックスへ向けてドライブ開始。
流石にオートバックスならディーゼル車用の「アドブルー」を扱っているだろう。
でも、もし無かったらどうしよう?
その時は諦めて10リットルを買うしかないのかな?
稚内のオートバックスに到着。
そして、5リッター入りのアドブルーを購入して、その場で補充。
ふう~.....これで唯一の心配事から解放された。
その後は、マックでアイスコーヒーを買い、中村釣り具でリーダーの予備を買い、50km弱の道のりを走って宿に戻る。
宿にもどってからは、いつものルーティーン通り、タックルを洗い、風呂に入り、ノートをつけ、フロントに洗濯物を出しに行く。
そして17時から、小黒さん、ヒデさん、ハルキ君と楽しい晩餐。
さてさて、明日はどうなるのかな?
2日連続でノーピクの完全試合なので、そろそろ反応が欲しいところ。
ただ、何となく状況は良い方向に向かっている気がする・・・
と、物事を都合良く考えて、勝手に期待。
◆2022.06.12(日)04:00~11:30 釣行9日目
★大潮(干06:50、満15:00、干18:50)
いつも通り、午前3時前に目が覚める。
いつも通り、窓を開けて外の様子を確認。
霧雨が降っているが、風はほとんど吹いていない。
今日は、午前3時半過ぎに宿を出る。
気温は7℃だが、風が無いので体感温度はそれほど低くはない。
ただ、ガスっているので、視界がかなり悪い。
午前4時前に駐車場所に到着すると、ヒデさん、ハルキ君、たくわん君が準備していたので一緒にポイントへ。
相変わらず分厚い雲が空を覆っているが、雨は止んでいる。
視界は良好。
今日は良いかな?
ささやかな期待を胸に、午前4時過ぎからキャスト開始。
移動しながら、広範囲を探っていく。
水色も良く、状況としては悪くない。
いつ出てもおかしくない雰囲気だが、ここで出ないのが今年の此処。
二人組の釣り人が声を掛けてきたので、少しの間、井戸端モード。
状況を伺うと、「この3日間、全く反応無し...」とのこと。
「昨年良かったんで、今年も期待して来たんですけどね...。」
今年は、ポイントで会った人達から同じ言葉を何度も聞いている。
『厳しいですね。昨年は凄かったんですけどね。』
「昨年良い思いをしたので今年も来たんですけど、全く反応がないので帰ります。」
結局、7時前まで叩いてみたが、全く反応無しのノーピク状態。
ヒデさん、ハルキ君、途中で会ったTaroちゃんも全く反応無し...とのこと。
流石に三日連続でノーピクはキビシイ。
なんだか、魚のアタリを忘れそう・・・
ということで、一旦イトウポイントを離れて、アメマスポイントに移動することに。
駐車場所に到着して、Taroちゃんと準備をしていると・・・
少し離れたところに大きな足跡が見える。
えっ・・・???
謎の足跡は草むら方向に続いていて、そこで消えていた。
Taroちゃんと足跡を観察しつつ、顔を見合わせる。
もしかして・・・ヒグマ?
今まで、エゾシカやキタキツネなどの野生動物の足跡は何度も見たことがあるが、このサイズの足跡は初めてだ。
まあ、このエリアは頻繁に羆の目撃情報があるところなので、そこまで驚きはしない。
ただ、ヒグマの行動圏内に自分は居るのか...と、改めて実感させられる。
まあ、道の反対側は人間の背丈くらいある草木が茂っているので、ヒグマもここまで安全に身を隠して来ることが出来るでしょう。
夜中にエサを探して、この辺りをウロウロしていたのかな?
準備を済ませてポイントへ。
干潮潮止まりで水が動いていないので、軽くキャストしながら暫く様子見。
8時過ぎ、少し潮が動き出したタイミングでアメマスがヒット。
40cm台の可愛いアメマスだけど、嬉しい感触。
精神安定剤のオサカナ。
結局、9時まで探ってみたが、その後は続かず。
明日は天気が荒れる予報なので、イトウを狙える時は狙っておこう・・・
ということで、北メインに移動。
9時半過ぎからキャスト開始。
気温は9℃まで上昇している。
しかし、相変わらずの無反応。
こりゃ、本当に厳しいなぁ...。
午前11時半、尻尾を巻いて納竿・撤収。
宿に戻ってタックルを洗い、ゆっくり風呂に浸かる。
部屋に戻って、今日の出来事をノートに書き込み、フロントに洗濯物を出して、食事前のルーティーンを全て完了。
17時からは、本日休竿日だった小黒さん、そしてTaroちゃんと楽しい晩餐。
19時に部屋に戻り、ラインシステムを組み、ルアーのフックを交換後、潮と天気をチェック。
そして、21時に就寝。
さてさて、明日は大荒れ予報。
この大荒れで、明後日以降の状況が少しは変わるかな?
そうあって欲しい。
ただ、今現在の天気予報を見る限り、火曜日から木曜日までは期待できそうな天候である。
特に西寄りの風が強めに吹くのは、このエリアに来てから初めてのこと。
この予報だけは変わらないでほしいと、切に願うワタクシ。
◆2022.06.13(月)08:30~11:10 釣行10日目
★大潮(干07:20、満15:40、干19:10)
今日は大荒れ予報だったので、釣りが出来そうな天気だったら釣行しよう・・・
という感じだったので、目覚ましをセットせずに床に就いたが、やはり普段通り3時前に目が覚めてしまった。
今日で釣行10日目になるが、21時に寝て3時前に起きる...という習慣が完全に身についてしまっている。
本当は、そろそろ休竿日にしようかと思ったが、よくよく考えてみると、宿にいても特にやることが無い。
天気も悪いので、観光しても面白くない...ということで、のんびり釣りをすることに。
午前8時に宿を出て、取り敢えずイトウポイントに行ってみる。
準備をせずに様子だけ見に行くと、予想通り、というか予報通り、大荒れで釣りが出来そうにない。
そこで当初の予定通り、アメマスポイントへ移動。
アメマスポイントに到着すると、そこには静かな光景が広がっていた。
こうも違うものなのか。
8時半からキャスト開始。
気温は7℃。
北東風が強いので体感温度はかなり低い。
取り敢えず、14SSで広範囲に探ってみる。
10分ほどで、アメマスがヒット。
サイズはそれほどでもないが、反応があるだけアリガタイ。
元気な魚だったので、引きを堪能しつつ寄せてくる。
で、52cmのアメマスをランディング。
相変わらず、魚影が濃いなぁ。
リリースして、キャスト再開。
すると、2投目に再びアメマスがヒット。
サイズは先程と同じくらい。
しかし・・・回転防御をされてバラシ。
やるなぁ。
少し移動して、キャスト開始。
ブレイクライン上を20cm弱のベイトが回遊している。
少し沖目では、10cm弱のイワシ系が跳ねている。
追われてるのかな?
で、沖目で喰いついてきたのは、45cmのアメマス。
かなり荒喰いしているようで、お腹パンパンのメタボ鱒。
あと1.5倍くらい体が大きくなったら、また会いましょう。
キャスト再開。
プルプルプル・・・
何だ???
ブレイクライン上で引っ掛かってきたのは、20cm弱のウグイ。
先程からブレイク上を回遊していたベイトの正体はウグイだったのか。
コイツを簡単に丸呑みする巨大魚をまた釣りたいなぁ。
気分的には満足しているので、重いライジャケを下して休憩。
石探しをしながら、辺りをうろつく。
知らない人が見たら、車のキーでも落としたのか?と思うだろう。
石探しを終えて、10時過ぎに車に戻る。
そして、次のポイントに移動。
ポイントに到着すると、北東の風が吹き荒れていた。
気温は8℃だが、体感温度はかなり低い。
ミノーを14cmのフローティングに換えて、10時半からキャスト開始。
狙うのはドシャローエリア。
学習能力の高いアメマスを相手に、色々と試しながら探っていく。
移動しながら探っていくと、元気の良いアメマスがヒット。
ドシャローなので、暴れっぷりが半端ではない。
それと同時に、パニックになった7cm前後の小魚が水面を跳ね回る。
上がってきたのは、50cmのアメマス。
此処の魚影も相変わらず濃いようだ。
リリースしたあと、少し移動してキャスト再開。
すると、1投目でヒット。
先程と似たようなサイズの魚が、水面をドボドボと騒がせる。
ドシャローエリアなので少しだけ慎重に寄せて、そのままズリ上げる。
砂地で暴れるアメマスのところに寄っていくと、魚の首振りで丁度ルアーが外れたところ。
そのまま見ていると、蛇のようにウネウネと水際に移動して、そのまま泳いで水の中へと戻っていった。
セルフなアメマス・・・スゴイ。
フックを外してリリースする手間が省けてしまった。
さて、今日はもういいかな・・・
ということで、11時過ぎに納竿・撤収。
車に戻るとヒデさんが来ていたので、しばらく井戸端モード。
すると、Taroちゃんがやってきたので、そのまま3人で井戸端。
少しすると、今度は小黒さんがやってきたので、4人で井戸端。
釣り場での井戸端は、実釣よりも楽しかったりする。
しばらく井戸端したあと、小黒さんとTaroちゃんはポイントへ。
私とヒデさんはそのまま井戸端モード続行。
気が付けば14時になっていたので、私は宿に戻ることに。
宿に戻ってからは、いつも通り夕食前のルーティーンをこなしていく。
そして17時からは、小黒さんと、明日九州に帰るTaroちゃんと楽しい晩餐。
19時に部屋に戻り、食後のルーティーンをこなし、21時に就寝。
私は会社員ではないので、普段こういう規則正しい生活をすることがないだけに、ある意味新鮮だったりする。
大体、最近目が覚める午前3時って、普段は寝る時間だし...。
さてさて、結局明日も予報が変わって、ドンヨリ曇り空...とのこと。
まあ、風が弱く、雨が降らないだけでも御の字でしょう。
ただ、明後日の水曜と木曜は天気が良く、気温も15℃近くまで上昇するらしい。
風も今回の遠征で初めての西風、しかも強く吹くという予報なので、Xデーかも...と、勝手に期待。
金曜日からは再び悪天候になる予報なので、この2日間が最後のチャンスかな?
取り敢えず、明日は広範囲に様子を見て、明後日からの2日間に備えよう。
◆2022.06.14(火)04:00~07:00 釣行11日目
★大潮(満00:10、干08:00、満16:20)
午前2時半過ぎに目が覚める。
アラーム無しで目覚める日々、いまだ継続中。
いつものように遮光カーテンを開けると・・・
あ、明るい!
いつもドンヨリ薄暗い東の空が、今日は明るい!
北海道の最北エリアに来て11日目の朝、遂に初めての日の出を拝むことが出来そうだ。
午前3時半過ぎに宿を出る。
この時間がこんなに明るかったとは...。
気温は5℃だが、無風なので寒さは感じない。
勿論、防寒してるけど。
午前4時前にポイントに到着。
そして、最北エリアでの初日の出を拝む。
アリガタヤ~。
天気予報では、今夜まで「くもり」で太陽は出ないということだったが、今回は良いほうにハズレてくれた。
別に「晴れの日が良い」とか、そういう話ではなく、ただ「何か大きな変化が欲しい」ということ。
取り敢えず、防寒スタイルのままキャスト開始。
水も風も良い感じなので、やる気モード全開で探っていく。
午前5時頃になると、気温は7℃まで上昇。
歩いて、キャストして・・・と、適度な運動をしているので、7℃でも少し暑いくらいである。
午前6時頃になると、気温は10℃まで上昇。
やはり太陽のパワーは凄い。
相変わらず、水も風も良い感じ。
それでもアタリすら無いのが、今シーズンの状況を物語っている。
ゴンっ!!!
一番手前のブレイクラインで、突然の衝撃。
アワセた瞬間に伝わってくる重みと引きは、明らかにイトウである。
待ち焦がれたこの瞬間。
そこまで大きい魚ではなさそうだが、慎重にやり取りをする。
この魚を逃したら次は無いだろう、本当に心底そんな気分。
近くにいたヒデさんも駆けつけてくれて、無事にランディング。
ズングリムックリの良く肥えた77cmのイトウ。
サイズは小さいが、今シーズンの状況、そしてここ数日間のことを考えると、かなり嬉しい1本である。
ホッと一息。
フィッシンググローブから、先日買った「ゴム手袋1号」に交換して撮影&蘇生。
ただ・・・ちょっと滑る。
ちなみに、家に忘れてきた「ゴム手袋0号」も同じタイプ...。
早急に2号を探さなければ。
リリース後、余韻に浸りながら暫しの休憩。
雲ひとつ無い青空をボケーっと見つめる。
嗚呼、贅沢な時間。
20分ほど休憩した後、キャスト再開。
もう此処のポイントには、見える範囲では誰も居ない。
移動しながら、良さげなところを探っていく。
ゴゴゴっ!!!
キャスト再開後、5投目くらいで再びヒット。
喰ったのは、先程と同じ一番手前のブレイクライン。
ジジジジ・・・
ジイィィィ!!!
堪らん。
今度の魚は、先程よりも重みがあり、ドラグを鳴らして突っ込むパワーもかなり強い。
気分的には先程の魚でかなり楽になっているが、貴重な魚なので慎重にやり取りをする。
暫くすると、魚の姿が見えてきた。
他の魚と違って、寄せてきてからも悠然と泳ぐ姿には、毎回見惚れてしまう。
独特の威厳と風格。
午前6時半、無事ランディングしたのは86cmのイトウ。
サイズは80cm台の中型だけど、大満足の1本。
もう今日は十分でしょう。
防寒着を脱いで、のんびり石探しをしながら休憩していると、これから九州に帰るTaroちゃんがわざわざ挨拶に来てくれた。
「帰る日にこの天気、残念だね。(笑)」
『そうなんですよ、ずっと寒かったのに。』
「いや、待てよ、Taroちゃんが太陽神を隠してたとか?」
『小黒さんにも同じこと言われました。(笑)』
Taroちゃんを見送った後、再び石探し開始。
この辺りは激戦区なので、なかなか良い石が落ちていない。
暫くの間、下を向きながら挙動不審に歩き回った後、そのまま納竿・撤収。
車に戻り、タックル一式を片付けてから暫く休憩。
まだ7時過ぎ。
さて、これからどうしよう。
せっかく良い天気なんだから、宗谷岬から神威岬まで撮影しながらドライブしてみよう。
ということで、宗谷岬に向かって走っていると・・・
目梨辺りから空が徐々にガスっていき、宗谷岬に到着する頃には霧の中。
これでは、画にならない。
結局、カメラは回さずに神威岬公園までのんびりドライブ。
そして帰り道のセイコーマートで昼食タイム。
一旦宿に戻ってから、今度は村のスーパーまで買い出しへ。
バナナ、野菜ジュース、ヨーグルト、そして「ゴム手袋2号」を購入して宿に戻る。
果たして、この「ゴム手袋2号」の性能を確かめるチャンスはあるのだろうか?
そういえば、こっちの「いろはす」は「北海道の天然水」でした。
部屋に戻り、いつものルーティーンを済ませた後、17時から小黒さんと楽しい晩餐。
19時に部屋に戻り、いつものルーティーンを済ませ、21時に就寝。
さて、明日からの2日間は、今回の遠征の最後のチャンスであり、最大のチャンスだと思われるXデー。
幸い、現時点では天気予報も変わっていない。
今日の状況からいっても、この2日間で何かドラマがありそうな予感。
たとえ、それが私じゃなくても。
そういえば・・・
今日釣った魚で、イトウの60cm台、70cm台、80cm台、90cm台を釣ったことになる。
ということは、次は目標の100・・・
ここで、逆の50cm台というオチはいりません。
北海道遠征釣行 20日間【後編】へ続く