Home » Fishing Report » 2004 / 中禅寺湖トラウト釣行 » 2004.05.30
今春の中禅寺湖釣行も、早いもので今回で5回目に。
午前3時前に民宿おかじんに到着すると、既に駐車場にはかなりの台数の車。
しかも、キャスティングロッドをセットしている人が普段よりも多い感じである。
そっか、叩きシーズン真っ只中か。
空が薄明るくなり、岸際が良く見えるようになったところで、叩き(ミノーイング)開始。
いつも通り、先ずは山側から叩いていく。
本日の同船者のNOMさん。
山側の水温は10℃。
この時期の水温の上がり方は、異常に早く感じてしまう。
多分、来週は13℃くらいになっているのではないだろうか。
そして、早朝15℃を超えたところで、私のミノーイングシーズンは終了する。
勿論、それ以降でも魚は出るだろうが、一応自分の中での決め事ということで終了にしている。
風が無い。
完全無風。
湖面鏡状態。
今日は観光には最適かもしれない。
気温も高く、普段よりかなり薄着にしたが、それでも暑い。
後で知ったが、各地で今年一番の暑さを記録したらしい。
水はかなり澄んでいる。
水中観察には最適だが、表層系ミノーで魚を釣るには厳しいかもしれない。
山からは春ゼミの大合唱。
しかし、湖面に浮いている春ゼミは見当たらない。
流石にシーズン真っ只中だけあって、実績のあるポイントは常に誰かに叩かれている。
また、ウェーディングの方々もかなりの数である。
こういう時は、あまり人が叩かないポイントを重点的に狙うほうが面白い。
あまり人が叩かないところは、良くないポイントなのか?
当然そんなことはない。
中禅寺湖は至るところに格好の障害物が沈んでいる。
露骨に目に見える障害物は叩かれやすいが、完全に水中に沈んでいる障害物などは意外と素通りされていることが多い。
そんな障害物を探すには、今日みたいな湖面鏡状態の日が最適である。
私は魚探を持っていないので、尚更である。
昨年、湖面鏡状態の日に徹底的にチェックした水中障害物ポイントを、条件の良い順に叩いていく。
しかし、流石に快晴無風、湖面鏡状態では厳しかった。
そこで暫くの間、岸際の公魚観察。
小型ではあるが、だいぶ浅場に浮いてきている。
今日の透明度なら、かなり水深のあるところでも良く見えるだろう。
という訳で、阿世潟周辺に移動して、やや沖目に沈んでいる倒木を観察。
すると、塩焼きホンマスやウグイに混じって良型のホンマスが泳いでいるのを発見。
天然の水族館は見ていて飽きない。
遠目に見ると、大尻方面が若干ザワついている感じなので、歌が浜に移動。
そして、大尻方面へと叩いていく。
しかし、塩焼きサイズのブラウンの反転のみ。
この魚は後で狙ってみよう。
再び山側へ移動するため、ミノーをピックアップ。
NOMさんもルアーをピックアップするため、高速でラインを巻き取っている。
バシャバシャバシャッ!!!
へっ?・・・
なんと、ピックアップしようとしたNOMさんのルアーに突然ブラウンがヒット。
しかも、船の際で。
おまけに、50cm位ありそうな良型のブラウン。
しかし、ラインが1mも残ってないところで喰いついたため、為す術もなく秒速バラシ。
残念。
NOMさん、爆睡中。
流石にこれだけ暑いと、睡魔が襲ってくる。
大日周辺の様子を見に行ったが、先行船が3艘も...。
諦めて、再び人の居ないところを叩いていく。
要所要所、ピンポイントで狙っていくと魚は出てくるが・・・
今日のような水面状態では、水中障害物からルアーが遠ざかった時点で喰いつく確率が極端に低くなる。
出た魚を喰わせる微妙な間。
これが難しい。
長めの「間」のほうが良い時もあれば、僅かな「間」をあけただけで見切られてしまう時もある。
その後も移動を繰り返す。
グンッ!
中禅の魚らしい華麗なジャンプを披露してくれたが、サイズは小さく、30チョイの塩焼きブラウン。
でも、嬉しい。
今日みたいな日に喰いついてくれただけでも御の字でしょう
空が厚い雲に覆われ始めてきた。
天気予報では、午後から雨が降るらしい。
風の無い日の雨は、大歓迎である。
阿世潟、三角、八丁、狢、イギリス、本ツガ....と回って、人の居ないところだけを叩いていく。
そして、再び大尻方面へ移動。
ところが・・・
大尻周辺には、ざっと数えただけで25艘のスワンボートが犇めいていた。
それ以外にも、観光手こぎボートがギコギコ~、ギコギコ~...。
嗚呼、観光日和の日曜日。
コリャ、ダメだ。
流石に大尻周辺は諦めて、再び迷走の旅に出ることに。
小雨がパラついてきた。
場所によっては適度に風も当たっている。
ところが・・・雨はすぐに止んでしまった。
しかし、風は変わらずに吹いている。
ホッ。
誰も居ない勇助周辺を叩いていく。
雰囲気は最高で、今にもゴンッ!と来そうな感じが漂っている。
グンッ!
よし、きた!(喜)
???
あれ?
あれれ?
寄ってきたのは、強烈に婚姻色の出ているウグイ。
ちょっと、グロい。
その後、チビホン、30チョイのブラウン、40半ばのブラウンにからかわれ・・・
19時になったところで、納竿・撤収。
中禅寺湖でのミノーイングは毎回坊主覚悟で挑戦しているつもりだった。
しかし、最近は頭の片隅で「中禅寺湖でも1匹釣って当たり前」みたいな感覚になりかけている自分がいることに気付く。
今は取りあえず結果が出てはいるが、勘違いしてはいけない。
この辺で初心に帰らなければ。
勘違いしたままでいたら、この程度のレベルで終わってしまうだろう。
先はまだまだ長い。
次は6月6日の予定。