Home » Fishing Report » 2002 / バス釣行 » 2002.06.29
一枚の写真。
そう、これは丁度昨年の今頃に撮られたものである。
物悲しくなるような、哀愁を帯びた一枚の写真。
霧に霞む芦ノ湖で、膝を抱え、うずくまったまま・・・
雨に打たれる一人の男。
この男の背中は一体、何を語りかけているのだろうか?
無念・・・絶望・・・虚脱・・・
期待の先に待ち受けていた、絶望という巨大な壁・・・
あれから一年。
今年も開催! 年に一度の芦ノ湖バス釣行!
第2回 芦ノ湖 KANZAKI-CUP 2002
別名、KANZAKIさんに芦ノ湖バスを釣ってもらう会・・・とも言う。
第1回の参加者は2名(要するに私とKANZAKIさん)だったが・・・
今年は、隊長、白川君、ぜんちゃんが加わり、参加者5名に。(笑)
午前3時に港北に集合して、いざ出発!
しかし・・・相変わらずの悪天候。
おまけにここ数日の梅雨寒で、水温は下がる一方。
きっと日頃の行いが悪い人が居るんでしょう。
午前5時・・・霧雨の中、エンジン船と手漕ぎの2艘で出船。
エンジン船には、主催者KANZAKIさんと白川君と私。
そして手漕ぎには隊長とぜんちゃん。
本日の水温は、17.5℃・・・またまた下がっている。
おまけに冷たい雨・・・水温上昇は望めない。
でも、バスはやっぱりトップが面白い。
で、今回の私のメインルアーは・・・
「ゼンマイポッパー/SP-C」
長さは8cm程度だが、幅3cm、胴回り9.5cm....という、かなりの肥満体。
動きは「幼児が風呂で遊ぶゼンマイ式のおもちゃ」と何ら変わらないのだが・・・
実は昨年から極一部のコアな方々の間では、密かにブームになっていたりする。
で、ゼンマイの仕掛けはどうなっているかというと・・・
通常は左のようになっていてるが・・・
キャストしてサミングすると、右のようにゼンマイ糸が引き出され・・・
水面でジョイント部分が左右にカタカタと動いて微妙な波紋を作り出す・・・
という、遊び心に満ちた素敵なルアーである。
但し、音は異常にうるさい。
ジィィィィ・・・ カタカタカタ・・・
また、大きめのカップが作り出すバブルも強烈である。
ゴボッ!・・・ゴボッ!・・・・
バスが水面をブチ割ったのかと思うくらい凄まじい。
実際、同船者の白川君ですら、初めはいちいち振り返ったくらいである。(笑)
そして、カップに抵抗を受けた時に再びゼンマイ糸が引き出され・・・
ジィィィィ・・・ カタカタカタ・・・
しかし・・・
バスからの返事は返ってこない。
我慢の時。
移動した先で、白川君が杭に着いている見えバスを発見。
トップには興味を示さないので、シンキングペンシルでシェイク!シェイク!
パクっ。
白川君、37cmのバスをゲット。
目の前で釣りあげられた芦ノ湖バスの姿を見たKANZAKIさんは・・・
更に気合い入り捲りでアドレナリン大放出!!!
でも、あんまり気合い入れすぎて・・・
その気合いが空回りしちゃわなきゃ良いんだけど。
などと思いながら見ていると・・・
気合いではなく、スプールが空回りしちゃったみたい。
ドシャロー地帯のポイントに移動して、再びキャスト開始。
私は相変わらず「ゼンマイポッパー/SP-C」。
ジィィィ.... カタカタカタ...... ピタッ
ゴボッ!・・・ゴボッ!・・・・
ジュボッ!
おっ!出たあぁぁぁ!(笑)
ゼンマイポッパーで39cmのバス。
これは楽しい!
その後も3発くらい出たが、乗ったのはこの1匹だけでした。
その頃、隊長&ぜんちゃん組は・・・
既に、ぜんちゃんがポッパーで40cm前後のバスを釣っていた!
頑張れ!KANZAKIさん!今年こそは!
しかし・・・
朝一から飛ばしすぎたせいか、マッタリモードで生欠伸。
ついでにルアーも飛ばしすぎちゃったみたい。
12時になったところで、一旦船宿へ。
当初の予定では午前中のみ・・・ということだったが、協議の結果、午後も続行に。
という訳で、昼飯食べて、ビール飲んで・・・
2時間程、井戸端休憩タイム。
午後2時・・・再び出船。
しかし、天候は益々悪化!
トラウトシーズンだったら最高の天気だけど・・・
バスをトップで出すにはちょっと・・・
トップ、ミノー、スピナベ、クランク・・・
持ち駒総動員で頑張るKANZAKIさんであったが・・・
最後までKANZAKIさんのロッドが曲がることは無かった。
そして、午後4時45分・・・納竿、撤収。
結局、今年もまた・・・
物悲しくなるような、哀愁を帯びた写真が一枚・・・
増えることになってしまった。
梅雨寒に震える芦ノ湖で、膝を抱え、うずくまったまま・・・
動けないでいる一人の男。
この男の背中は一体、何を語りかけているのだろうか?
無念・・・絶望・・・虚脱・・・
邪念・・・絶倫・・・脱衣所・・・
失礼。
また来年、遊びましょう!