2000.07.01 (sat) 17:30-22:00

パ~ンッ! 2ピースロッドが3ピースに?

 

by HATTORI

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南南西強風の中、TAKASHIMAさんと富津方面に釣行。



17時半より通りがかりの小糸川の様子を見てみる。

水はかなり濁っているが、10cm位のいなっ子が無数に群れており雰囲気はある。

そこで30分程キャスト。

しかし巨鯉が悠々と水面を泳ぐのみで、シーバスのアタリは無し。



この強風でもキャストできる場所・・・ということで湊川に移動。

18:40よりキャスト開始。

19時頃、私のimaにプルプルっという嫌な感触。

あがってきたのはやはりフグ・・・。



その後も反応が無いので上流部探索に向かう。

しかし護岸が高く、河岸に下りれそうもないので別のポイントへ移動することに。



私はこの辺の地理に詳しくないので、何処へ行くのか分からないままに細い路地を抜けると・・・

そこには大海原が。



「風も少し落ち着いてるから、ちょっとやってみますか。」



そしてウェーディング開始。

そこかしこで海ホタルが青く光り、幻想的な雰囲気を醸し出している。

サーフを一通り探ってみるが反応が無い。



そして我々は何かに導かれるように運命の流れ込みへ・・・



そこにはエサ釣り師さんが2名。


「ちょっと離れて2、3投キャストしてみますか」


そしてTAKASHIMAさんのTSURU MINNOW 1投目。

着水後の2、3アクションでいきなりヒット!



「HATTORIさ~ん!来ました~! ヒットです!」



急いで駆け寄ると、TAKASHIMAさんのロッドがしなり、ドラグが悲鳴をあげている!

浅い方へと必死に誘導しようとするが・・・

敵もさるもの、激しく抵抗してなかなか姿を現さない。



おや?・・・



どうも引きが変だ。



もしかして・・・?



しかし足場が高いため、たとえ寄せたとしてもランディング出来そうにない。

と言う訳で、私は車にネットを取りにウェーダー着たまま延々砂浜マラソン!

孤独なランナー。



そして15分後位に息をきらしてようやく戻ってみると・・・

そこにはTAKASHIMAさんが座り込んでいた。



間に合わなかったか・・・。



「HATTORIさんの来る1分前位にバレちゃいました・・・。予想通り、奴でした・・・笑」



どうやらルアーは無事のようだ。

しかし、TSURU MINNOWの太軸フックを伸ばしてしまうとは・・・

流石、「スーパーヘビー級!」・・・



などと思いながら何の気なしにSARUNA125Fをキャスト。

すると、水中のルアーがユラっと、何者かにバイトされた感触が伝わってきた。


「やばい!奴だ!・・・ふ~、危ないところだった!」


ルアーをピックアップするとラインにフックが絡んでいたのでそれを解き、何故か何も考えずに再びキャストしてしまった。

習慣とは恐ろしい。

体が勝手に動いてしまう・・・。



すると・・・



ゴンっ!



ジィィィィィ!



突然ロッドがしなり、ドラグが悲鳴をあげる!



エイとファイト

しまった!

奴が乗ってしまった!

その引きは明らかに特有のものだった。



こうなりゃ、絶対に揚げてやる!



頭の中でファイト開始のゴングが鳴り響く!



しかし、物凄いパワーと重量感!

相変わらず沖に向かって泳ぐは、底にへばり付くは・・・

時間だけがおもむろに過ぎていく中、必死に堪えながら序々に寄せてはみるものの、すぐにラインを出されてしまう!



強烈な突っ込みに無理せず、ロッドでためて奴が止まるのを待っていると・・・



突然!予期せぬ出来事が!!!







パ~ンッ!!!





あれ?今の・・・何の音???

突然のことに訳が分からず、ふとロッドを見ると・・・

ティップ側がプラプラと、変な方向を向いて揺れている。




え?・・・あっ!・・・うそ?・・・げっ!!!





な、なんと!SGP-86Lのバットが真っ二つ!!!



人間とは不思議なもので、あまりに突然に予期せぬ不幸が襲いかかってくると、何故か笑ってしまう・・・という習性があるらしい。

私もTAKASHIMAさんも思わず大笑い!



まさしく無意識下の現実逃避モード。



しかしそんな束の間の安らぎ?も、奴の重た~い引きによってすぐに現実に引き戻されていく。

笑っている場合では無い・・・。



クソ~!こうなりゃ意地でも揚げてやる!!!

急いでティップを握り、応戦開始。



大の大人がバットの無いロッドを握りしめ・・・

まるでカッタクリのようにラインを手繰り、必死にやり取りしている姿はあまりに滑稽である。

しかも当の本人、とっても真剣!



でも・・・

とても人に見せられた姿では無いので、写真は勘弁していただくことにする。



どのくらいの時間が経ったであろうか・・・

遂に決着の時が来た。



数度の突っ込みを素手で堪えつつ・・・

ラインを手繰りながらようやく足下まで寄せ・・・

ネットを水中に突っ込むと・・・

やたら肉厚のエイが姿を現したのだ!



おっしゃー!!!






ところが・・・



途中まで揚げてみるとネットにフックが絡まっていて、エイが宙ぶらり状態!



アドレナリン大放出の頭で必死に対応策を考えるが・・・

間に合わず。



フックが伸びてしまい、エイは再び大海原へと戻っていった。



悔しい!



ノックアウト負け!



いつか必ず揚げてやる!



次はシイラロッドにPE3号、リーダー50ポンドでリベンジだ!

待てよ・・・シイラロッドは勿体ない。

トッ○シューターにしておこう。(笑)



しかし、3キャスト・3バイト・2ヒット・・・

一体ここには何匹のエイがいるんだ?



SGP86Lって・・・3本継ぎだっけ?

あれ?SGP86Lって・・・3本継ぎだっけ?



しかしまぁ、見事に真っ二つ・・・。(泣)

こういうロッドが折れる時って、「バキ」じゃなくて「パ~ン!」って、凄く良い音がするんですね・・・。(笑)



そして、SARUNA125Fは・・・



SARUNA125F

テールフックは伸び、フロントは折れ・・・



結局、朝マズメまでやる予定が・・・

「竿が折れては続行不可能」

ということで、22時に無念の納竿・強制撤収。



必ずリベンジしてやる!

と、帰りの車中で盛り上がる二人であった。




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