Home » Fishing Report » 2004 / 中禅寺湖トラウト釣行 » 2004.05.09
今年の中禅寺湖モードスタート。
今年も中禅らしい魚に出会えるだろうか?
現在の水温は5℃前後。
叩き(ミノーイング)で魚を出すには、まだ少々厳しいかもしれない。
まして、私は引っ張り(トローリング)をやらないので、中禅に行ったらダメでもひたすら叩きをするしかない。
でも、何事も自分で確かめなければ面白くない。
と言う訳で、土曜日の夕方にボートを予約。
金曜日、土曜日と気温が高く、日曜日もそれほど冷え込まないようなので、水温が下がることはなさそうである。
おまけに日曜日は午後から雨の予報なので、釣り人は普段よりは少ないだろう。
深夜0時30分に東京を出発し、2時半頃には「いろは坂」をminiで激走。
中間点のカーブを曲がった瞬間、前方に大きな動物。
げっ!...鹿だ...。
人それぞれ、ジンクスや験担ぎみたいなものがあると思う。
ある釣友は、ウェーディングポイントに向かう時、カーステでMISIAを聴きながら行くと坊主は無いそうだ。
ある釣友は、タヌキを見た日は大物が釣れるそうだ。
そして、私の場合は・・・「いろは坂で鹿を見た日は良くない」というジンクスがある。
だから昨年などは、後方に車のライトが見える時は直ぐに道を譲って、その車に鹿を追い払ってもらい、少し間隔をあけて鹿のいなくなったいろは坂を登っていた。
今、目の前にいる動物・・・
それは正しく、いろは坂の鹿。
ガクっ。
まぁ実際は、中禅寺湖での経験と技術の無さを鹿のせいにしているだけだが。
午前3時前にボート屋「民宿おかじん」に到着。
暫く、車で休憩した後、準備開始。
準備といっても、ミノーイングロッド2本とエレキのみだけど。
午前4時半、いざ出船。
今日は1回でもブラウンの反転があればOKでしょう。
実際のところ、気負いは全くない。
先ずは松ヶ崎に向けてボートを走らせる。
渡船が来る前に、LKJ-130Fで先端から叩いていく。
水温は5.5℃。
叩き始めて少しすると、渡船がやってきて2名ほど先端に降ろしていった。
岸際から沈み系障害物まで、丹念に叩いていく。
風はなく、水面はマッタリしている。
水中にのびている倒木と平行に叩いていると・・・
ゴンッ!
バシャバシャ!バッシャーン!
突然、倒木の影から茶色い魚が凄い速さでミノーに襲いかかってきた。
そして、激しくジャンプ連発。
やはり中禅寺湖のブラウンは最高だ。
中禅寺湖の本年初魚は・・・42cmのブラウン。
今日は1回でも反転があればOKと思っていたので、朝一のこの1本は本当に嬉しい。
ちなみに今回も芦ノ湖同様ビデオを持っていったが・・・
船が小さいので広角にしてもフレームアウトしてしまうため、断念。
そのまま勇助和田まで叩いたが、ちびホンマスの1反転のみ。
完全に陽が昇ったところで、レイク狙いの大尻に移動。
沖目から浅瀬まで広範囲に叩いていくと・・・
グンっ!
横から引ったくるようなアタリと共に、銀色の魚体が3連続ジャンプ。
しかし・・・バラシ。
ブラウンでもレイクでも無さそうなので、もしかしてホンマスか?
もしそうだとしたら、かなり悔しい。
気を取り直して叩いていると、再びヒット。
そして、先ほどと同様にジャンプ連発。
寄せてみると・・・あれ?ニジマス?
しかも、旨そうじゃない。
綺麗じゃない47cmのニジマス。
芦ノ湖なら歓迎されるが、中禅には似合わないと思う。
勿論、魚に罪はない。
少し移動して叩いていくと・・・また似たようなアタリ。
そして、似たようなジャンプ。
またもや、似たような魚体のニジマス...45cm。
これは相当な数が群れている可能性が高い。
多分、最初にバラした魚もニジマスだろう。
暫くレイク狙いで叩いてみたが、レイクの反応がないので阿世潟に移動。
そして、そこから要所要所を八丁まで叩いていく。
しかし、結果は阿世潟でのチビホンマスのバラシのみ。
午前11時過ぎになると、雨が本降りになってきた。
しかし、気温は10℃近くあるので、それほど寒さは感じない。
勇助に移動して、松ヶ崎方面へと叩いていく。
全く反応が無いまま大日まで来ると・・・
先端に入っていた陸っぱりの人たちが居ない、ラッキー!
そして、大日の先端から和田方面へと念入りに叩いていくと・・・
ゴゴッ!!!
突然、ブレイクから飛び出してきた茶色い魚体。
堪らん。
そして、強烈なジャンプ連発のあとは、強烈な突っ込み。
今日、来て良かった。(笑)
中禅らしい47cmのブラウントラウト!
顔が小さく、体高があり、完璧な魚体。
サイズは50未満だったが、嬉しい1本である。
皆、こういう魚を求めて来るのだから、この湖に「王」のようなニジは要らない。
松ヶ崎手前まで叩いたところで、一気に八丁へ移動。
先端に誰も居なかったので、先端から叩いていく。
すると、ボートのすぐ際でチビホンマスがヒット。
そのままブッコ抜いたら・・・ポチャン。
いくらホンマスとはいえ、流石にあのサイズはリリースするのでOKでしょう。
で、再び叩いていくと・・・
今度は30cmチョイのお子ちゃまブラウンがヒット。
おや?・・・左足が強烈に冷たい。
良く見ると、長靴の継ぎ目が裂けていて、浸水している。
足が冷えると、一気に身体が冷えてしまう。
現在、17時。
一日中、叩き続けていると流石に疲れるし、肩もパンパンである。
今日は十分満足なので、撤収しようか?
左足も浸水していることだし。
という訳で、最後に15分ほど大尻でレイク狙いをした後、17時半に納竿・撤収。
本日のイケスショット。
中禅寺湖の叩き(ミノーイング)シーズンは、水温が上昇するこれからが本番。
さてさて、今年はどんなシーズンになるのかな?
次回は5月12日(水)の予定。
この日は毎年恒例になりつつある、茶鱒狂の龍野さんと釣行。
最後に一言。
もう、いろは坂の鹿なんて怖くない。