Home » Fishing Report » 2003 / 中禅寺湖トラウト釣行 » 2003.05.28
本日は中禅寺湖初挑戦のMIURAさんと釣行。
いつも通り東京を深夜12時半に出発し、3時前には中禅寺湖の民宿おかじんに到着。
距離的には芦ノ湖の倍近くあるが、東北道は道が良く、走りやすいので、それほど距離を感じない。
特に帰りなどは渋滞が無い分、芦ノ湖よりも早く東京に着くこともある。
午前4時、準備を済ませ、出船。
取り敢えず、岸がハッキリ見えるくらい明るくなるまで、歌ヶ浜から大尻にかけて叩いてみる。
しかし、反応は無い。
4時半頃になると、だいぶ明るくなってきたので、松ヶ崎へ移動。
そして大日方面へと叩いていく。
アソコにアレが沈んでて、あの辺で××になって・・・などと、頭の中で確認しながら叩いていく。
最終的には隅から隅まで叩くのだが、自分の中でのお気に入りの障害物が沈んでいるところや、ドキドキするような水中形状のところは、完全に射程距離に入るまではキャストしない。
肝心な場所は、下手にその手前から順々に叩いていってプレッシャーを与えるよりも、最良と思われる場所から最良と思われるコースを一発勝負のつもりで叩いた方が良いような気がする。
それで出なければ、その近辺を細かく叩いてみる。
ガサ・・・ガサガサガサ・・・
ん???・・・岸になんか居る・・・
あっ・・・鹿だ。
暫く、鹿見物をした後、再びキャスト開始。
グリ・・・グリグリ・・・チョン・・・グリ・・・
ポロっ。
え?・・・なにそれ?・・・うそ?・・・
なんと、リールのハンドルの止め具が折れて、ハンドルが取れてしまった。
おいおい!まだ買ってから2回しか使ってないのに、そりゃぁ~ねえだろ~!
取り敢えず、予備リールに換えて続行。
予備リールを持ってきていて良かった。
ここまで来て、朝一早々に「GAME OVER」では悲しすぎる。
勿論、普段から必ず予備リールと予備スプールは持ってきているが、それにしても...。
反応の無いまま、勇助までやってくると・・・先週は聞こえなかったセミの大合唱。
春ゼミか。
水面を見てみると・・・かなりの数のセミが落ちて浮いている。
かなり沖目にも浮いていて、数回ほど大きめのライズが見られた。
勿論、静かに射程距離圏内に近づいて、その周辺にキャストしてみたが・・・無視された。
浮いてる春ゼミを掬って接写。
春ゼミはかなり浮いているが、公魚の姿が確認出来ない。
今年も少ないのかな?
その後、立ち込みの多い上野島をパスして、阿世潟方面へと叩いていく。
この辺りに来ると、ようやく岸際に公魚の姿を確認。
しかし、魚は出てこない。
現在、完全無風状態。
でも、それはそれで心地よかったりする。
澄んだ空気、丁度良い気温、眩しい緑、そして春ゼミの大合唱・・・
ふう~、満喫。
朝食?を食べながらマッタリした後、そのまま本ツガ方面へ移動。
「まぁ!食べながら操船するなんて、御行儀悪いわ!うちの子が真似したらどうするの!」
などと、ワイドショーを見ながら煎餅食べてる昼下がりのマダムに怒られそうだが、別に食べてる時間がもったいない...とか、そういう理由では無い。
寝不足の時に、陸に上がって、ちゃんとした朝食や昼食を食べると、どうも体調が悪くなってしまうのだ。
1時間以上も食休みしてもダメなので、どうやら寝不足の時に一気にある程度の量を食べるのがダメらしい。
昔はいくら寝不足でも、寝てなくても、こんなことは無かったのだが・・・歳かな?
勿論、腹は減る。
痩せの大食い・・・と言うだけあって、人一倍食欲は旺盛である。
だからここ数年、寝不足釣行の時は、30分おきくらいで、チビチビと一日中食い続ける事が多い。
いくらチビチビと・・・と言っても、一日中食べ続ける訳だから、食料も相当の量が必要になってくる。
ちなみに上の写真に写っているバッカンの中身は、ほとんど食料である。
今日のメニューは、菓子パン2袋、レーズンパン8個入り1袋、おにぎり8個、ウィーダーインゼリー6個、煎餅2袋、チョコ1箱、クッキー1箱、水3リットル+DAKARA1リットル・・・
初めて私のバッカンの中身を見た人は、大抵大笑いする。
大量の食料の中に埋もれているルアー3本くらいしか入っていないタックルケース・・・
まぁ、当然と言えば当然か。
本ツガから大尻方面へと叩いていく。
しかし、反応の無い時間が過ぎていく。
グン。
試しにリールでアワセてみる。
ところが・・・あまり引かない。
レイクは小さいとあまり引かない・・・と聞いているので、もしかしてチビレイクか?
チビでも良いから初レイクを拝んでみたい。
淡い期待。
しかし・・・アッサリと上がってきたのは、”綺麗じゃない”虹鱒。
一瞬、此所は中禅寺ではなく、王○寺か?・・・と思ってしまうような魚体。(王に行ったこと無いけど。)
人間によって無理やり放されてしまった魚に罪は無いが・・・正直ガックリ、苦笑い。
中禅寺湖は成魚放流なんてしなくて良いのに。
気を取り直して、キャスト開始。
若干だが風が吹き始め、湖面状態は良い感じだ。
ゴンッ!
おっ!今度は良い引き!
アワセも決まり、フッキングに問題は無さそうである。
中禅の魚の引きを堪能しながら寄せると・・・背が茶色い!
やった!ブラウンだ!(喜)
40cmのブラウンに大満足。
この魚は結構肥えている。
余韻に浸りながら一服した後、再びキャスト開始。
風が弱くなってしまい、湖面も若干揺れている程度だが、虹鱒狙いじゃないので何とかなるかな?・・・などと思いながら叩いていく。
そして歌ヶ浜あたりまで来たとき・・・
ゴンッ!!!
思いっきりアワせた瞬間・・・
ジャッポーン!!!
なかなかのサイズの魚体が、水面から50cm以上空中に全身を晒け出して派手にジャンプ!
おぉぉぉぉ~!凄げえ~!
そして、着水したと思ったら・・・今度は強烈に走りだす!
くうぅ~、堪らん!
暫く突っ込みに耐えつつ、魚を浮かせにかかると・・・
おっ!茶色だ!
流石、中禅茶鱒のパワー!
でも、これをバラしたら二度とチャンスは無いかもしれない。
ドキドキ。
そして、慎重に船際まで寄せると・・・
再び、ジイィィィィィィィ!!!
バレんなよ~・・・バレんなよ~・・・
まるで呪文のように口ずさみながら、再び魚を浮かせに入る。
流石のブラウンも観念したらしく、ようやく船際まで寄ってきた。
そして、無事ネットイン。
はぁ~、良かった!
中禅ブラウンの初50UPは・・・見事な魚体の52cm!
結構、太っていて、コンディションもかなり良い感じである。
この体型で、あんな見事なジャンプを披露してくれるとは。
引き締まったデブ。
感激。
でも、50前半でこの引きだったら、60UPはどうなってしまうんだろう?
生涯に一度で良いから、叩きで釣ってみたいものである。
暫くの間、一服しながら余韻を楽しんだり・・・
イケスを何度も覗いてみたり・・・
そして、大尻周辺を叩いた後、再び山側へ移動。
しっかし、良い天気。
八丁から上野島方面へと叩いていく。
しかし、今日の山側は・・・チビ本鱒の反転1回のみ。
一方、MIURAさんは・・・
ルアーを色々と換えて頑張っているが、全く反応が無いらしい。
「色々と使ってるんですけど、”これだ!”って思えるミノーが無くて.....集中してるんですけど、どうも完全には集中できなくて...。」
その気持ちは良く解る。
私の場合、トラウトは自作ミノーしか使わないが、市販ルアーを使っているシーバス等の時は、信頼できるルアーが有ると無いでは、精神的にも釣果的にも大きな違いが出てきてしまう。
勿論、全く釣れないルアーなど無いと思う。
しかし、信頼できるルアーで一日中無反応の場合と、これってどうなんだろう?と思っているルアーで一日中無反応の場合とでは精神的にかなり違ってくる。
心の迷いは釣果を無くす。
結局、八丁から上野島、勇助から松ヶ崎まで叩いてみたが・・・反応無し。
そして、今度は立木観音へ移動し、そこから大尻方面へと叩いていく。
グンッ!
ジャバジャバジャバ!
おや?・・・・あれれ???・・・・・またか...。
上がってきたのは、またもや”綺麗じゃない”虹鱒。
そういえば先週、龍野さんも引っ張りで何本か釣ったと言っていたし・・・
どうやら相当な数が居るようだ。
「さっきは虹鱒の後にブラウンが来たから、次はブラウンが来るかもね!(笑)」
などと吐かしながら、再び叩いていく。
しかし、風が止んでしまい、湖面は鏡状態。
すでに肩がパンパンなので、ロッドを置いて暫く休憩。
湖面を観察しながら休んでいると・・・
モワ~ン
前方で小さいライズ発見。
時折、チビホンマスのライズはあるが、今のは魚体が茶色かった気がする。
ブラウンか?
すぐにロッドを持って、ライズのあった場所よりもかなり奥へキャスト。
そして、ライズのあった場所を通していく。
すると・・・ミノーの後ろに茶色い魚体が着いてきているのが見える。
すかさず移動距離の少ない連続トゥイッチで誘うと・・・
ゴゴッ!
よし!喰った!
で、35cmのブラウンをランディング。
そのまま大尻まで叩いていったところで、再び休憩。
暫くの間、鏡のような湖面を眺めながらマッタリしていると、小規模だがヒメが沸きだした。
下にレイクが着いてるかな?
キャスト再開。
しかし・・・ダメ。
まぁ、そうそう思い通りにはいかないでしょう。
でも、日本では中禅寺湖にしか生息していない「レイクトラウト」を釣ってみたい。
再び弱い風が吹き始めてきた。
大尻からフランス手前までを叩いていく。
グンッ!
かなり手前でヒット。
グングンと突っ込み、なかなか元気があるが・・・一瞬、黒っぽい背中が見えた気がする。
また虹鱒か?
バシャバシャバシャ!!!
スズキのエラ洗いのように、水面を割った銀色の魚体。
あっ、違う!ホンマスだ!!!
その魚体を見た瞬間、やり取りがいきなり慎重になるという、この・・・。(笑)
そして、40cmチョイ欠けのホンマスを無事ランディング。
お土産確保。
再び、大尻からフランスまでをウロウロしながら叩いていく。
15時を過ぎた頃になると、かなりの数のチビ本鱒のモジリが出始めた。
魚の活性が上がってきたのかな?
無風の中、静かな湖面を叩いていく。
ゴゴッ!!!
アワセも自然に決まり、やり取り開始。
すると、40UPの茶色い魚体が水面を割って、華麗にジャンプ!そして空中首振り!
しかし・・・
次の瞬間、何故かルアーは空中に。
そしてブラウンは着水と同時に水面をジャバジャバと掻き回し、湖の中へと消えていった。
ガクっ...。
このバラシはアワセの問題というよりも、やり取りの問題なので、自分の腕の未熟さを素直に受け入れるしかない。
唯一の救いは、この魚が「本日、最初で最後の一匹」では無かったこと。
しかし、逆を言えば、それが最大の落とし穴でもあったりする。
このバラシが「本日、最初で最後の一匹」だった場合と、そうではない場合では、悔しさの程度の差から「バラシの原因追及の深さ」が、どうしても違ってきてしまう。
生涯唯一の・・・という場面で泣かない為に、どんなに小さなバラシでも軽く流さないようにしなくては・・・と、常々思ってはいるけれど。
ちなみに、このバラシでの教訓は・・・
いくら華麗なジャンプだからって、ラインテンションも気にせずに見惚れてちゃダメ!・・・かな?(笑)
ダメだこりゃ。
既に時計は17時を回っている。
今までは17時過ぎになると、水温のせいなのか分からないが、反応が悪かった。
しかし、今日は水温が12.5℃まで上がっているので、夕マズメに期待できるかな?
時折吹く風に期待しながら、叩いていく。
・・・
そして19時、暗くなったところで、納竿・撤収。
また来週。