Home » Fishing Report » 2000 / 陸っぱりシーバス釣行 » 2000.09.30
TAKASHIMAさんと木更津へ釣行。
入水できる潮位になるまで中流部でキャストして肩慣らし。
しかし、20時過ぎまでキャストするも、本当に肩慣らしのみに・・・。
そして20時半より入水開始。
実際、木更津スーパーウェーディングにはまだ水温的にもあまり期待出来ない状況である。
しかし・・・
これは言ってみれば、これからのウェーディングシーズンでの安全祈願と体力確認をする、
いわゆる儀式のようなものである。(本当?)
20:30、入水するにはまだ潮位が高いが、行ける所まで行ってみよう・・・
ということで入水開始。
まずは第1関門
地雷(エイ)を踏まずにポイントへ辿り着けるかどうか・・・注意力と運が試される。
もし誤って地雷(エイ)を踏んでしまい、尾の付け根にある毒針で刺されようものなら・・・
いきなりGAME OVER・・・
病院直行&地獄の1週間は確実である。(本当)
TAKASHIMAさんと私は、ライトで水面を照らしながら注意深く、摺り足で目的地を目指す。
水の中を黙々と歩く・・・
ただただ歩く・・・
ひたすら歩く・・・
永遠に歩く・・・
それでもまだまだ歩く・・・
そして・・・
歩き続けることどのくらい経ったであろうか・・・
無事目的地に到着。
もちろん、この潮位では先行者など1人も居ない。
第2関門
360゜見渡す限り海・海・海の中で・・・
腰上まで水に浸かった状態で、どこまで集中してキャストできるかどうかが試される。
しかし、これはとっても気持ちが良い!
とにかく気持ちが良いのである。
そして我々は間隔をとってキャスト開始。
無風&小雨の中、ひたすらキャストを繰り返し、徐々に深い方へと移動していく。
そのうち、15cmくらいのイナッコが騒ぎ出してきた。
360゜イナッコ!イナッコ!イナッコ!である。
しかし、シーバスのボイルは確認できない。
それでも、ルアーから伝わってくる情報に集中しながら、ひたすらキャストを繰り返す。
雨が強くなってきたが、トラウトな私は逆に集中力が増し、キャストにも更に気合いが入ってしまう。
しかし、相変わらずシーバスの反応は無い。
それでも、ひたすらキャストを繰り返す。
何故?
儀式だからです。
時間の経つのはあっと言う間で、いつの間にか23時半を過ぎていた。
潮位はかなり低くなっており、苦難の入水経路は完全に干上がっている。
そして予想通り4、5人の釣り人がやって来て、私の下流側でキャストを始めた。
間隔はかなりあるので、別に問題は無い。
もちろん居ないに越したことは無いが・・・。
一方、TAKASHIMAさんは・・・
かなり遠くまで移動したようで、姿は見えない。
キャストすること3時間位経った頃、TAKASHIMAさんがこちらに向かって歩いてきた。
かなり遠くなので良く分らないが、何かに手こずっているようだ。
やたらゆっくりである。
ようやく私のそばまでやって来たTAKASHIMAさんのロッドを見ると・・・
何故かしなっている。
そして、そのラインの先には・・・
奴が居た。
「いや~...初め大したサイズじゃないシーバスがヒットしたんですけど、バレちゃって...」
「で、気合い入れてキャストしてたら、いきなり座布団!参っちゃいますよ~...」
「まぁ、波打ち際じゃないから揚げられるんですけど...。良かった~、ルアー無事で!」
「でも、向こうの方が魚っけありますね。人が来たから向こう行きましょう。」
と言う訳で、更に奥へと移動して再びキャストを繰り返す。
しかし、その後シーバスからの反応は無く、午前1時過ぎに納竿・撤収。
第3関門
当然のことであるが、行きに歩いてきたところは、帰りも歩かなくてはいけない。
もちろん行きとは違い、帰りは水が干上がっているので、歩くこと自体はとても楽ではある。
しかし、行きの様に期待に胸踊らせて歩くのではない・・・。
疲れた体に鞭打って、ただ帰るためだけに歩くのである。
この違いは大きい。
まして、今日のようにホゲった時のその足取りは非常に重たくなる。
もちろん大物をゲットした場合は、ルンルンで歩けるのだが・・・。
まぁ、今回のホゲリは仕方がない。
何故?
儀式だからです。
言い訳?(笑)