2022.06.02 (Thu) ~ 2022.06.07 (tue)

アメマス、イトウを狙いに北海道遠征釣行 20日間【前編】

 

by HATTORI

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釣りに行くの、いつ以来だろう?

2020年の北海道遠征以来か・・・。


昨年2021年は大人しく自粛?していたため、岩魚探検も北海道遠征は中止。

まあ自粛といっても、「自粛しなければ!」という感じではなく、何となく気分的に乗らなかった・・・というのが一番の理由だけど。


2022年6月2日時点での東京のコロナ感染者数は、約2300人といったところ。

ただ、2020年の時のように「コロナ=謎の危険なウイルス」という訳ではなくなってきたので、当時よりは気が楽である。


当初の予定では、5月中旬からの遠征を予定していたが、5月末まで「イトウ釣り自粛期間」となったため、予定を変更。

最終的には、6月2日から6月21日までの20日間、北海道遠征することに決定。





◆2022.06.02(木)13:00 東京出発


さてさて、久しぶりの遠征釣行。

しかも今回は20日間の長丁場。

果たして、ドラマはあるのかな?

あったら良いな。



13時前に自宅を出発。

今日も良い天気で、気温は既に26℃を超えている。

この蒸し暑さとも暫くオサラバ・・・

明日の夜からは、気温10℃台の少々肌寒い場所での生活が始まるだろう。

気温26℃から、その半分以下の世界へ。



首都高晴海線

出発前に交通情報を確認すると、いつも通り箱崎から6号向島線まで大渋滞で真っ赤っか。

予定していたC2中央環状線も渋滞しているようなので、今回は10号晴海線~湾岸線~C3東京外環自動車道~常磐自動車道~北関東自動車道・・・と走って、大洗港フェリーターミナルまで行くことに。



首都高湾岸線

予想通りこのルートでは全く渋滞に嵌まらず、大洗港までの約140kmを快適ドライブ。

しっかし、ホントに良い天気。

途中のサービスエリアで休憩しつつ、船内で必要なもの(食料と野菜ジュース)を買い込んでいく。



大洗港フェリーターミナル

16時前に大洗港フェリーターミナルに到着。

消毒と検温をしてから乗船手続き開始。

カードキー等をもらって、乗船乗用車待機レーンに向かう。



さんふらわあ ふらの

今回のフェリーは「さんふらわあ ふらの」。

出港予定時刻は19時45分なので、乗船開始までは車内でのんびりモード。

ちなみに私は海が大荒れの時でも船酔いしたことがないので、酔い止め薬は一度も飲んだことがない。

多分、「自分は絶対に酔わない」と思っているから、酔わないんでしょう。



乗船

今回は自衛隊御一行様が多数乗船されるようなので、乗船までかなり待たされることに。

まあ、自衛隊と大型トラックが優先なので仕方ありません、ハイ。

で、18時半過ぎにようやく乗船。



船室シングルプレミアム

今回の船室は、7階にある「シングルプレミアム」という、専用バルコニー付きの少しだけ贅沢な部屋。

まあ、食事以外は部屋にいるので、外が見えて、換気ができる部屋のほうがいいでしょう。

さてさて、これから約19時間ほど海の上。



夕暮れ

19時になったところで、6階のレストランに行って夕食タイム。

2020年はコロナの影響で「ラーメン」か「蕎麦」という微妙過ぎる二択だったが、今回はビュッフェが復活していた。

ただし、レストランの入り口で使い捨てビニール手袋を両手にはめて・・・という徹底ぶり。

勿論、マスク着用。



野菜を中心にガッツリ食べて、客室へもどる。

前回のように「麺類の二択」だと思っていたので、部屋の冷蔵庫には野菜ジュースが6本...。

余らせても荷物になるだけなので、シャワー前に1本、シャワー後に1本。

そして21時半、就寝。





◆2022.06.03(金) 日本最北端のエリアへ


昨夜は早寝したので、4時前に目が覚める。

凪のため船は全く揺れず、快適な船旅が続く。

きっと日頃の行いが良いのだろう・・・

私じゃなくて、他の乗船者の中の誰かの。



朝焼け

専用バルコニーに出て、綺麗な朝焼けを拝む。

今日は苫小牧港から日本最北エリアまで、約400kmのロングドライブをしなければならない。

400kmって、単純に直線距離でいうと東京から京都くらいまでの距離...。

やっぱり北海道って、広いなあ。



霧

岩手県沖あたりで濃霧に包まれる。

船長曰く、これはこの時期特有の「移流霧」とのこと。

暖かい空気と冷たい海水によって発生するらしい。



苫小牧港へ

船は凪の海を順調に進んでいく。

朝食を食べた後、シャワーを浴びてマッタリモード。

丁度、BSで大谷選手の出場している試合を放送していたので、野球を観ながら時間を潰す。

勿論、野菜ジュースを飲みながら...。

あと2本。



青空

そろそろ苫小牧港に入港する時刻。

あまりに気持ちの良い空と海だったので、7階のデッキに出て心のお洗濯。

これで溜まりに溜まった日常の毒素が少しは落ちたかな?



自衛隊御一行様

船は予定通り苫小牧港に入港し、13時半に着岸。

船内放送の指示に従ってマイカーに乗り込み、あとはのんびり下船の順番待ち。

下船時も自衛隊御一行様と大型トラックが優先なので、一般車両が下船できるのはだいぶあと。



下船

14時半前になって、ようやく一般車両の下船開始。

あの光の向こうには・・・北海道の大地が!

お久しぶりです、北海道。

お世話になります、北海道。



北海道に上陸

そして14時30分、北海道に上陸。

といっても、「北海道」と書かなかったら、写真を見ても何処だか分からないけど。

フェリー港の風景なんて、大体どこも似たようなもの。



道北まで400km

コンビニで買い物をした後、道北へ向けて約400kmのドライブ開始。

鹿と白バイとパトカーと覆面と罠に気を付けながら、左車線を適度なスピードで走っていく。

右車線は・・・地元ナンバー?の車が結構なスピードで駆け抜けていく。



30kmくらい走ったところで、ハイエースのメーターに警告表示が出る。

「AdBlue残量小・・・2000km以内に補充してください」



マジか、このタイミングで?

2000kmだったら、多分この遠征中に突破しちゃうなぁ...。

ちなみに「AdBlue(アドブルー)」が切れたら、クリーンディーゼル車はエンジンが掛かりません。



北海道の道

流石に400kmも走っていると、天気も目まぐるしく変わっていく。

さっきまで晴れていたと思ったら、急に曇ってきて土砂降りになったり・・・

かと思えば、またまた突然快晴になったり。



そして、警告表示のカウントダウンもキッチリと進んでいく。

「AdBlue残量小・・・1680km以内に補充してください」



時間的には少しだけ余裕があるので、途中の道の駅に立ち寄りながら進んでいく。

そして、鹿やキタキツネに出迎え?歓迎?されながら・・・

殆ど車の走っていない道をひたすら走り続けて・・・

20時前に、目的地である宿に到着。



宿に到着

ここが、今日から17日間お世話になる部屋。

結構な量の荷物を部屋に運びこんだ後、明日の準備に取り掛かる。

天気予報では、明日は釣りにならないくらい大荒れの予報だが、この辺の天気は予測不能らしく、かなりの確率で予報が外れる。

という訳で、メイン&予備スプール3個のラインシステムとタックルの準備は今日のうちにしておくことに。

そして23時50分、就寝。





◆2022.06.04(土)13:00~14:10 釣行初日
★中潮(満04:10、干11:20、満19:00)



朝4時にスマホのアラームで目が覚める。

窓の外に見えるオホーツク海には兎が跳んでいる。

こりゃ、相当の強風だ。



初日ということもあり、取り敢えず各ポイントに挨拶だけでもしておこう・・・

ということで、4時半に宿を出る。



ちなみに、朝の気温は5℃...。

しかも、8m~9mの北東風が吹き荒れている。

恐ろしく寒い。

体感温度は完全に氷点下である。



大荒れのオホーツク海

最初のポイントに到着。

車で移動している時から「今日は釣りが出来ない」と分かっていたので、釣り用のウェアには着替えず、そのままポイントへ向かう。

勿論、ロッドもタックルも持って行かない。

立っているのもやっとなので、持って行っても意味がない。

寒さに凍えながら、大荒れのポイントに挨拶だけして、足早に車に戻る。



濁ったオホーツク海

その後も、順番にポイントを回って、挨拶だけしていく。

どこも状況は同じで、当然ながら釣りどころではない。

一昨日まで26℃の世界にいた身としては、身体の芯まで凍みる寒さである。

5時過ぎには、追い打ちをかけるように雨まで降りだした。



一本道

そして僕は途方に暮れる。

なんてこともなく、至ってお気楽モード。

先は長いし、時間もあるし、今日は早朝ドライブでもしてみよう。



日本最北端・宗谷岬

という訳で、日本最北端の地である宗谷岬までやってきた。

まだ朝の6時前なので、他には誰もいない。

当然だ。

北風が吹き荒れる気温5℃の日本最北端の地に、こんな早朝から観光客がいたら、逆にこっちがビックリしてしまうだろう。



取り敢えず、この宗谷岬から海沿いを走って南下して、神威岬公園までドライブしてみよう。

距離にして約75km。

まあ、ドライブには丁度良い距離でしょう。



熊出没注意

北風が吹き荒れる雨の宗谷岬を出発して、ひたすら国道238号線を走っていく。

他に車は1台も走っていない。

貸し切り状態。

天気は悪いが、気分は爽快。



小雨のエサヌカ線

猿払川を越えたところで、猿払村道「通称エサヌカ線」に入ってみる。

終わりが見えない一直線の道、しかも周りに何もない・・・

この道は本当に素晴らしく、走っていて気持ちが良い。

まさに、東京の人間がイメージする「北海道らしい道」だろう。



牛の放牧

牛たちがのんびりと草を食んでいる。

これが此処の日常の風景。



結局、エサヌカ線でも他の車とすれ違うこともなく、貸し切り状態のまま、再び国道238号線に合流する。

その後も道はガラガラで、午前7時過ぎに北見神威岬公園に到着。

暫くボケーっとしたあと、Uターンして道沿いのセイコーマートで軽く腹を満たす。

同じく空腹の車にも給油して、いったん宿に戻ることにする。



駐車場

8時半過ぎに宿に戻ってくると、6月1日から釣行している小黒さんと偶然遭遇。

小黒さんも今日はお休みモードということなので、レストランでコーヒータイム。

途中からヒデさんも加わって、相変わらず石拾いと釣りの話で盛り上がる。



11時頃に解散して部屋に戻る。

外は相変わらずの強風。

でも、このまま夕食の時間までボケーっとしているのもアレである。



この2年間、一度もキャストしてないから、ちゃんとキャストできるかな?

ちょっとキャスト練習でもしてこようかな?



という訳で、風の影響を殆ど受けないポイントへ行ってみることに。



静かな海

ポイントに到着すると、ここだけ別世界。

嗚呼、静の海。



ここなら十分にキャストできるので、防寒着を着込み、タックルとアメマス用のルアーケースを準備。

そして、13時からキャスト開始。

現在の気温は7℃・・・結構寒い。



ゴゴっ!!ドボドボドボ!!



3投目にドシャローエリアでいきなりヒット。

寒さも吹き飛ぶ、この感触。



ところが・・・すぐにバラシ。

50cm前後のアメマスだったが、2年ぶりのオサカナだけに少々残念。



気を取り直してキャスト再開。

プルプルプル・・・

おや?

あらら・・・



ヌマガレイの幼魚

ゴミと間違えるくらいの...お子ちゃまヌマガレイ(沼鰈)。

ゴ、ゴメンよ。



キャスト再開。

プルプルプル・・・

またか・・・

あれれ?



カレイの幼魚

今度は、お子ちゃまカレイ。

いずれにしても、ゴメンよ。



ポイントを少し移動してキャスト開始。

向かい風だが、十分な距離まで14SSが飛んでいく。



ゴンっ!!ドボドボドボ!!



よっしゃ、今度こそは!



ドシャローエリアで喰ってきたのは、先程と同じようなサイズのアメマス。

白い腹を水面から出して暴れている。

これは揚げなければ・・・



えっ・・・なんで???



またもや、バラシ。

こりゃ、ちゃんとフッキングしてないな...。



ヒットしたのは、先程と同じドシャローエリア。

14SSだと底を小突きながらアクションさせても、重量があるのでテールが殆ど底に着いてしまう。

底を小突きながらアクションさせたときに、ある程度テールが上を向いていないと確実なフッキングは難しい。



自分の技術不足をルアーのせいにするワタクシ。



という訳で、ミノーを「Tide Minnow 145 SLD-S」に交換。

本当はTide Minnow 145のフローティングを使いたかったのだが、今回の遠征に持ってくるはずの「フローティングミノーを入れたルアーケース」を家に忘れてきてしまったので、仕方なくシンキング...。

でもこの「Tide Minnow 145 SLD-S」は、海水ではサスペンドくらいなので問題ないでしょう。

底を小突いてからポーズを入れても、テールが斜め上を向いているので大丈夫なハズ。



グンっ!!!バシャバシャバシャ!!!



さて、どうかな?

ちゃんとフッキングしてるかな?



アメマス47cm

バレずに上がってきたのは、47cmのアメマス。

テールフックにしっかりと喰いついている。

これで一安心。



少しだけ移動してキャスト再開。

ドシャローエリアを丁寧に探っていく。



ゴンっ!! ドボドボ!!



連続ヒット。

今度の魚は、結構良い感じの重量感。

この魚もバレずに上がるかな?



アメマス65cm

無事にランディングしたのは、丸々太った65cmのアメマス。

この魚もテールフックにしっかりとフッキングしている。

取り敢えず、正解ということにしておこう。



魚は完全に段の上。

勿論、ベイトも段の上。



しばらく沈黙の時間が続く。

ドシャローエリアなので、これだけ騒がしくすれば、魚も段落ちするでしょう。

大幅に移動して、再び段の上をネチネチと叩いていく。



ゴゴっ!!!ドボドボドボ!!!



好感触。

先程同様、良い感じの重量感。

多分、しっかりとフッキングしてるでしょう。



アメマス68cm

ランディングしたのは、デブデブのメタボな68cmのアメマス。

目標サイズには2cm足りないけど、十分満足の1本。

実際のところ、まだ魚のサイズ感に目が慣れていないせいもあり、計測するまでは70cmを超えていると思っていた。

特にここまで太っていると、余計に大きく見えてしまう。



今日はもう十分でしょう。

ということで、14時過ぎに納竿・撤収。



夜は、6/1からイトウ釣行している釣友の安沢さんを誘って、小黒さん、小黒さんの古い知り合いの檜木さん、そしてヒデさんと楽しい晩餐。

19時には部屋に戻り、今日の出来事を忘れないようにノートに書き込んでおく。

そして、明日の準備をした後、天気予報をチェックして、21時に就寝。



さて、明日も北東風8mという強風の大荒れ予報。

オホーツク側は釣りにならないと思うので、サクラマス狙いで日本海側にでも行ってみようか?



■HATTORI
■5Hit 3Get(アメマス)
■Tide Minnow 145 SLD-S





◆2022.06.05(日)06:30~08:00、10:30~14:00 釣行2日目
★小潮(満04:50、干12:00、満19:30)



朝4時前に目が覚める。

顔を洗っていると、スマホの目覚ましアラームが地味に鳴り響く。

釣行二日目の朝の時点で、自力早起きモードに突入。

まあ、21時から爆睡したら、4時には目が覚めるか...。(笑)

12時間寝続けられるほど若くもないし。



で、窓の外は・・・

予報通り、8m~9m近い強風が吹き荒れている。

日本海行き、決定。



北海道稚内市

午前4時半に宿を出て、日本海側に向けて約90kmのドライブ。

動物、特に鹿に気を付けながら、のんびりドライブ。

前を行く車も、すれ違う車もいない静かな道を延々と走っていく。

たまに見かけるのは鹿の群れだけ。



6時過ぎに日本海側に到着。

オホーツク側とは違い、平和な海が広がっている。

ただ、雲に覆われているので、利尻島は見ることができない。



日本海

午前6時半からキャスト開始。

気温6℃だったオホーツク側とは違い、こちらは気温が8℃もある。

しかも、追い風4m程度の穏やかな風なので、寒さは全く感じない。



風に乗せてミノーをキャストして、広範囲に探っていく。

今日は日曜日のせいか、既に餌釣り師が何本も竿を出している。



丁度良い天気

7時過ぎになると、雲の切れ間から青空が見え始めてきた。

太陽は相変わらず雲の中だけど、完全防寒なのでかなり暖かい。



その後も、移動しながらキャストしていく。

しかし・・・

水の状態はとても良い感じだが、全く反応がない。

いつ出てもおかしくない感じだが、全く反応がない。

遠目に餌釣り師の様子もチェックしていたが、餌釣り師の竿もピクリともしないノーピク状態。



こりゃ、厳しいなぁ...。



ベイトの気配も全くない。

此処に来る道中は海サクラで埋め尽くされていた脳内も、今は雲雀が鳴いている。

そろそろ、大幅に移動しようかな?



グンっ。



あれ?

この引き具合はもしかして・・・



ホッケ25cm

水面に顔を出したのは、25cmのホッケ。

まあ、ホッケでも、魚の引きを味わえただけ良しとしよう。

あっ、今度来るときはコンロと焼き網を持ってこようかな?

塩焼きにしたら、相当美味しいだろうなぁ...。



で、その後は再び沈黙の世界。

午前8時近くまで粘って探ってみたが、全く反応無し。

流石にこれは厳しい・・・ということで、移動することに。



さて、何処に行こう?



道の駅てしお

取り敢えず、「道の駅てしお」で休憩しながら軽めの朝食タイム。

まあ、急いでオホーツク側に戻ったところで、強風で釣りにならないでしょう。

それなら観光がてら、稚内経由で海岸線をドライブしてみようかな。



午前8時半過ぎから、のんびりドライブ開始。

途中の稚内市街に入ると、マクドナルドの看板が目に入る。

北海道の最北エリアで見るマックの看板・・・なんだか新鮮。



そのまま海岸線を走っていく。

相変わらず、走っている車の数は少ない。

宗谷岬に近づくにつれて、段々と空の色が重くなっていく。



宗谷岬の売店

そして、宗谷岬に到着する頃には、風がかなり強くなっていた。

海も時化ていて、気温も2℃ほど下がっている。

体感温度もかなり低く、厚着していても結構寒い。



すり身汁

吸い寄せられるように休憩所の売店へ。

とにかく温かいものを腹に入れたい・・・

ということで、すり身汁とホタテの串焼きを注文。



嗚呼、癒される。

真冬の磯で食べるどん兵衛と同じような「癒しの暖」が全身を包み込む。

まさか、6月に体験するとは思わなかったけど。



腹が満たされたところで、再び海岸線をドライブ。

荒れた海を眺めながら、車を走らせていく。



途中、昨日のポイントを覗いてみる。

しかし、車が4台も停まっている。

こりゃダメだ・・・ということで、そのままスルー。



ついでに別のアメマスポイントに寄ってみる。

こちらは誰も入っていないようだ。

車を降りてみると、何とかキャスト出来そうな風である。



オホーツク海

という訳で、10時半からキャスト開始。

思いっきり向かい風だが、何とか喰わせられる距離まではミノーを飛ばすことができる。

また、岸寄りのゴミが思ったよりも少ないので、ギリギリまで狙うことができそうだ。



しかし・・・

1時間ほど移動しながら探ってみたが、全く反応無し。

魚の気配もベイトの気配も感じられない。



流石に荒れ過ぎかな?

ということで、このポイントを諦めて移動。

この荒れ具合で釣りが出来そうなところは限られてくるので、再び昨日のポイントに行ってみる。



昨日のポイントに到着すると、昼間だけあって車は1台に減っていた。

その1台も、もう帰り支度をしている様子。

軽く挨拶をしてから、アメマス用タックルの準備をしてポイントへ向かう。

セットしたミノーは勿論「Tide Minnow 145 SLD-S」。

ここで「14SS」をセットしたらアホである。



11時40分、誰もいない貸し切り状態のポイントでキャスト開始。

昨日と同じようにドシャローエリアを丁寧に探っていく。

相変わらず、此処だけは別世界。

此処だけみたら、他所が大荒れとは思えないくらいである。



ゴンっ!!!


ドボドボドボ!!!



いきなり1投目から良型のアメマスがヒット。

日本海まで往復200km走って・・・結局、此処かい!(笑)

で、良い感じの重量感を楽しみつつ、慎重にランディング。



アメマス62cm

ランディングしたのは、62cmのメタボなアメマス。

やっぱり、此処には魚が入ってるなぁ...。

アリガタヤ~。



ラインチェックをすると、リーダーに僅かだけど傷が入っていたので、念のため予備スプールに交換。

多分、体に巻かれた時に傷が入ったのだろう。

此処はドシャローエリアなので、どうしてもラインを巻かれることが多くなってしまう。



スプール交換後、キャスト再開。

先程と同じコースを狙ってみる。

そして先程同様、底を丁寧に小突いていくと・・・



グンっ!!!バシャバシャ!!!



連荘モード。

今度の魚も良い感じの重量感。

魚を寄せてくると、岸際で8cm前後の小魚が飛び跳ねながら逃げていく。



アメマス60cm

ランディングしたのは、60cmのアメマス。

目標サイズには程遠いが、この悪天候の中では贅沢すぎる話である。

アリガタヤ~。



流石に此処は少し荒れ過ぎた様子なので、移動してキャスト再開。

再び、ドシャローエリアをコツコツと探っていく。

ベイトが溜まっているあたりで試しにジャークしてみると、かなりの数の小魚が水面を逃げ惑っていく。

本当は一匹くらい引っ掛けて、ベイトの正体を知りたかったんだけど...。



移動して3投目くらいで、再びアメマスがヒット。

今までのような重みはないが、なかなかパワフルな魚である。



アメマス50cm弱

ランディングしたのは、50cm弱の元気なアメマス。

この無数のベイトを喰いに、かなりの数のアメマスが入っているようだ。

ただ、ドシャローエリアだけあって、スレるのも早そうである。



再び移動しながらキャストしていく。

あっ・・・

遂にリップが折れてしまった。

まあ、こういう使い方を想定したミノーではないので、当然といえば当然。

最後の1本である貴重な「Tide Minnow 145 SLD-S」に交換してキャスト再開。



10分くらいすると、ヒデさん登場。

しばらく井戸端しながら、雑談&情報交換。

そしてヒデさんは深場系ポイントへ、私は再び浅場系ポイントへ。



井戸端している間に、このポイントも休まったかな?

そろそろ良いかな?

期待しつつ、キャスト再開。



ゴゴっ!!!


ドボドボドボ!!!


ジャボっ!!ジャボっ!!



ポイント、休まっていたようです。

オサカナ、再び入ってきていたようです。



アメマス66cm

かなりパワフルに暴れまくってくれたのは、66cmのおデブなアメマス。

相当、喰いまくっている様子。

アリガタヤ~。



リリースしてから後ろを見ると、駐車場所に小黒さんの車が入ってきた。

駐車場所まで戻ってみると、小黒さんと小黒さんの宮崎オオニベ仲間である柿崎君、ハルキ君が来ていたので、そのまま井戸端モードに突入。

小黒さんは今日はキャストせずに、石探しをしていたらしい。(笑)



暫く井戸端したあと、ポイントに戻ってキャスト再開。

ところが・・・

一投目で、最後の1本である「Tide Minnow 145 SLD-S」のリップを破損。

もう投げるミノーが1本も無いので、14時前に納竿・撤収。



再び駐車場所で井戸端していると、ハルキ君が地元民だということが判明。

そこで、近くにミノーを売っている釣具屋がないか聞いてみる。

「稚内にありますよ。」

『稚内のどの辺?』

「マクドナルドがあるんですけど、その近くです。」

『あ、そのマックの前、さっき通った。(笑)』



暫く井戸端したあと、宿に戻ってタックルを洗い、ノートをつけてから風呂に入る。

例年なら、そろそろこの辺りで一度洗濯をしなければならないのだが、今回は宿にお願いできるので、これほど有難いことはない。

しかも、食事前に出しておくと、食事後には乾燥まで終わっているという、本当に素晴らしいサービス!

ありがとうございます。



そして17時から、小黒さん、安沢さんと楽しい晩餐。

19時に部屋に戻ってラインシステムを組み、天気と潮を確認して、21時に就寝。

さて、明日は風が若干収まる予報なので、イトウ狙いでいく予定。

予報通りに風が収まってくれれば良いのだが...。



■HATTORI
■4Hit 4Get(アメマス)
■Tide Minnow 145 SLD-S





◆2022.06.06(月)04:30~07:00、12:00~14:30 釣行3日目
★小潮(満05:30、干12:30、満20:00)



午前3時に目が覚める。

起床予定時刻まで、まだ1時間もある。

アラーム無しで目覚める時間が、段々早くなってきているようだ。



天気予報を確認しつつ、暫くマッタリしたあと、午前4時過ぎに宿を出る。

外に出て車に荷物を積んでいるだけで、既に鼻たれ小僧状態。

それもそのはず、気温4℃、しかも強風・・・

多分、風速7m以上あると思う。



大荒れオホーツク海

午前4時半、ダメ元で本命ポイントの北側に入ってみる。

そして向かい風の中、気合の一投。


モソ~~~


あっという間にPEラインに髪の毛のような細い浮遊藻が絡みつき・・・

アクションを付ける間もなく、ルアー強制回収モード。

しかも厄介なことに、ラインやガイドに絡みついたこの細い藻を一つ一つ除去するのに恐ろしく時間が掛かってしまう。

そして、キャストできる状態まで戻すのに要する時間、約4分。

ということは・・・1時間で15投?



ダメだ、コリャ。

結局、この一投で移動することに。



流木とタックル

で、次にやってきたのは、昨日のアメマスポイント。

しかし、此処で使えるミノーを昨日すべて壊してしまったワタクシ。

まあ、様子見ということで、フッキングしづらくても14SSで探ってみる。



15分ほど探ってみたが、全く反応がない。

無数にいたベイトも段落ちしている様子。

多分、此処は昼からかな?

という訳で、早々に見切って移動することに。



車に戻ると、早朝から深場系ポイントに入っていたヒデさんが戻ってきた。

奥の状況を聞くと、かなり渋いらしい。

暫く井戸端したあと、私は風上にあたる「一番南のポイント」の様子を見に行くことに。



ポイントに到着すると、思ったよりも荒れていなかったのでキャスト開始。

絡みついてくる浮遊藻もかなり少ない。

しかし、右斜め前方から吹き付ける強風のため、ミノーが直ぐに横にながされてしまう。

それでも、アクションを入れることはできる。

ここ数日のことを思えば、それだけで嬉しかったりする。



結局、1時間ほど移動しながら探ってみたが、反応はゼロ。

まあ、天気予報を見る限り、勝負は水曜日からの3日間かな?

時間はあるので、のんびりいきましょう。



海を見ながらボケーっと休憩していると、小黒さんがやってきたので、そのまま井戸端モードに突入。

状況を聞くと、他のポイントも全く反応が無いとのこと。

何処も同じような状況なので、私はタックルを片付けて、街まで買い物に行くことに。



ホタテめし

途中、「道の駅さるふつ」に立ち寄って腹ごしらえ。

そして、腹が満たされたところで、稚内にある釣具屋まで買い物ドライブ。

ちなみに、ここから稚内までは50km弱で、所要時間は約1時間。

ただし、東京みたいに渋滞があるわけでもなく、信号も少ないので、快適なドライブが楽しめる。

勿論、ここに住んでいないから「快適なドライブ」なんて呑気なことを言ってられるんだけど。

これが日常になったら、また違ってくるだろう。



稚内に近づくにつれて空が明るくなり、途中からは快晴に...。

雲ひとつない平和な空。

毎日毎日、どんより曇って風が吹き荒れているのは、あのエリアだけ?



快晴の稚内市

綺麗な景色の中を走りながら、つくづく思う。

東京都心は必要以上に、無駄に便利だなぁ。



稚内のマックでアイスコーヒーを買った後、ハルキ君に教えてもらった中村釣り具店に行き、ミノーを物色。

確かに品数豊富で、他店ではとっくに売り切れているような特別カラーの14SSなども普通に置いてある。

もしあれば「Tide Minnow 145 SLD-F」を買おうと思っていたが、無かったので「Tide Minnow Slim 140S FLYER」を購入。

このミノーも折れやすそうなリップだなぁ...。



買い物を終え、再び50km弱を走行し、お昼前にオホーツク側に戻ってきた。

風がだいぶ弱まってきているので、昨日まったく反応の無かったアメマスポイントに行ってみる。

風の感じも水の状態も良さそうなので、アメマス用タックルを準備してポイントへ。



オホーツク海

12時からキャスト開始。

明日は安沢君にイトウポイントとアメマスポイントを案内するので、このポイントもそろそろ反応が欲しいところ。

現在、イトウポイントは厳しそうなので、このアメマスポイントが尚更重要になってくる。



沖目から手前のブレイクまで丁寧に探っていくと、早々にアメマスがヒット。

水が落ち着いたから、ここにも魚が回ってきたのかな?

水が落ち着いたから、ベイトも寄り始めたのかな?



アメマス55cm

で、55cmのアメマスをランディング。

リリースしてキャストを再開すると、再びヒット。

しかし、この魚はすぐにバラシてしまう。

多分、サイズは先程と同じくらいでしょう。



広範囲に探るため、移動しながらキャストしていく。

すると・・・14SSに再びヒット。



アメマス52cm

ランディングしたのは、52cmのアメマス。

この位のサイズだと、結構楽しめる。

この辺りに魚が群れていることは分かったので、大きく移動する。



次のエリアでキャストを開始すると、数投目に沖目でヒット。

今度の魚はかなりパワフル。



アメマス55cm

手前に寄せても暴れまくったのは、55cmのアメマス。

この一帯には相当な数のアメマスが入っている様子。

明日まで残っていてくれれば良いんだけど。



アメマス56cm

その後も、移動した先で56cmのアメマス。

昨日までのドシャローポイントに比べると、少しメタボ感が少ないが、それでも十分なコンディションである。



アメマス50cm

更に移動したところで、50cmのアメマス・・・

と、全体的に広い範囲でコンスタントに喰ってくる。



アメマス65cm

そして、最初のエリアに戻ってきたところで65cmのアメマス。

ようやく60cm台の魚が出たので、ここは終了。

今朝、全く魚っ気の無かったポイントに移動する。



13時半過ぎにポイントに到着。

準備をして、ドシャローエリアに向かうと、丁度ヒデさんがファイト中だった。



ヒデさん

ランディングを見守って、そのまま記念撮影。

その後、暫しの井戸端モード。

状況を伺うと、厳しい状況が続いていて、ようやくこの魚がヒットしたところらしい。



そろそろスタートかな?

離れたところに移動して、14時からキャスト開始。

すると、早々にヒット。



アメマス50cm台

先程、稚内で買ったばかりの「Tide Minnow Slim 140S FLYER」に喰いついたのは、50cm台前半のアメマス。

離れたところでキャストしているヒデさんにもヒットしている様子。



群れが入ってきたのかな?

キャストを再開すると、数投目に再びヒット。

先程の魚よりは重量感が増している。



アメマス55cm

で、55cmのアメマスをランディング。

今朝と違って魚の反応はあるが、一昨日みたいに段上にベイトが群れてはいないようだ。

取り敢えず、此処にも魚が入っていることが分かったので、14時半に納竿。



車に戻り、片付け&着替えを終えて、エンジンを掛けて暖気をしていると、遠くでヒデさんが手を振っている。

珍しいなぁ?...などと思いながらも、手を振り返して出発しようとすると・・・

尚も必死に手を振っているヒデさん。



もしかして・・・



サンダルのままポイントに降りていくと、ヒデさんのタモ網が置いてある。

そして、ヒデさんは・・・

ここからかなり離れた「足場の高い深場系ポイント」に移動していて、そこでアメマスとファイト中の様子。



やっぱり、そういうことか。(笑)



で、タモ網を持って、サンダルのまま足場に気を付けながら慎重にヒデさんのもとに向かう。

何とか間に合ったようで、そのタモ網を使って無事にランディング。



アメマス70cm

ネットインしたのは、見事な魚体のアメマス70cm!

いやぁ~、手を振り返して、そのまま帰らなくて良かった。(笑)

写真を撮った後、再び車に戻って、今度はそのまま撤収。



部屋に戻り、いつものようにタックルを洗い、風呂に入ったあと、その日の出来事をノートに書き込む。

そして17時から、小黒さんと安沢さんと楽しい晩餐。

19時には部屋に戻り、ラインシステムを組み、天気予報と潮位表をチェックした後、21時に就寝。



さてさて、明日は安沢さんと一緒に釣行する日。

天気予報を見る限り、明日は晴れて、風も弱まるらしいので少々期待。

そろそろ、天候的に変化が欲しいところ。



■HATTORI
■9Hit 8Get(アメマス)
■Athlete 14SS / Tide Minnow Slim 140S FLYER





◆2022.06.07(火)04:30~12:00、13:30~14:30 釣行4日目
★小潮(満06:00、干13:00、満20:20)



今日も午前3時前に目が覚める。

部屋の窓を開けて外の様子を確かめると・・・

東寄りの風がかなり強く吹いている。

この風はちょっと厳しいなぁ...。



今日は6月1日から道北エリアで釣りをしている安沢さんと一緒に釣行する日。

安沢さんと一緒に釣りをするのは、2010年の芦ノ湖同船以来なので、実に12年ぶり。

12年.....

そりゃ、歳も取るわけだ。



夜明け前

午前4時に駐車場で待ち合わせて、車2台でポイントへ。

この強風ではイトウポイントは無理でしょう・・・

ということで、先ずは昨日反応が得られたアメマスポイントへ。



ポイントの駐車場所に到着すると、雰囲気は悪くない感じなので、早速着替えてタックル準備。

安沢さんは10f前後のロッドを持っていないので、私の第3予備ロッド「SHIMANO ディアルーナ S1006M」を貸してあげることに。

ついでに、12年ぶりの再会を祝して「Athlete 14SS CKI カタクチ」を1本プレゼント。



ちなみに、今朝の気温は4℃...。

しかも、7mくらいの向かい風なので、恐ろしく寒い。

完全防寒していても、隙間を突いて肌に刺さってくる感じだ。



そんな中、午前4時半からキャスト開始。

先ずは・・・

サーフ初挑戦である安沢さんの要望で、私が普段どんな感じでアクションつけているのかを実践で見せることに。

キャストしてからの一連の流れを説明しながらアクションをつけていく。



そして2投目。

こんな感じで・・・このくらいで・・・

と、ミノーを動かしながら実演していると・・・



グンっ!



最高のタイミングでアメマスがヒットしたので、そのまま魚とのやり取りまで実演することに。

そして、一番気を遣う「水際でのやりとり」も説明しながら実演。

ただ、今回の魚はそれほどのサイズでもなかったので、意外と簡単に上がってしまった。



アメマス51cm

実釣説明に参加してくれたのは、51cmのアメマス。

「まあ、こんな感じで喰ってくるから。」



少し離れて、キャスト開始。

すると、1投目に再びヒット。

流石に安沢さんも驚きを隠せない様子。



アメマス53cm

ランディングしたのは、53cmのアメマス。

どうやらこのサイズの群れが入っているようだ。

「群れが入ってるみたいだから、安沢君が釣るのも時間の問題だよ。」



2本目のアメマスをリリースしていると、安沢さんに待望のヒット!

普段、安沢さんは中禅寺湖のブラウンやレイク、米代川のサクラマスなどを釣っているので、魚を掛けたあとは問題ないでしょう。

ということで、安沢さんのやり取りを静かに見守る。



安沢さんの初アメマス52cm

安沢さんの人生初アメマスは、コンディションの良い52cm。

おめでとう!!!

これで私も一安心。



移動しながら、少し離れたところでキャストしていく。

すると、数投目に再びヒット。

サイズは先程と同じくらい。



アメマス55cm

ランディングしたのは55cmのアメマス。

今日はこのポイントにかなり魚が入っているようで、その後も連荘モードで釣れ続く。



52cm、58cm、55cm・・・



しかし、これだけ釣っても60cm台が1本も混じらない。

ここまで、すべて50cm台。

現在の目標サイズである70cm台には程遠い。



アメマス57cm

これは60cmに届いたかな?・・・と思ったら3cm足りない57cm。

でも、デブデブでコンディションの良い魚なので十分満足。



その後も、適度な間隔で喰ってくる。

50cm台半ば、40cm台後半、50cm台前半・・・



安沢さんにも3本目がヒット。

元気の良いアメマスの引きを堪能している様子。



安沢さんのアメマス58cm

そして、58cmのアメマスをランディング。

このコンディションなら相当楽しめるでしょう。



6時半過ぎになると、反応が無くなってしまったので・・・

休憩しつつ、安沢さんと井戸端モード。

5分くらいすると、ヒデさんと柿崎君がやってきた。

状況を聞くと、深場系のポイントは渋かったらしい。



7時頃からキャスト再開。

色々と変化をつけながら探っていくが、反応はない。

安沢さんも反応無し...とのこと。

ヒデさんは既に別のポイントに移動した様子。



移動しながら、広範囲を探っていく。

晴れ予報は何処へやら・・・

ドンヨリ曇った重たい空が広がっている。



ゴンっ!!!



沈黙を破る突然の衝撃。

アワセた瞬間、今までにない重量感でラインを出しながら突っ込んでいく。



こりゃ、良いサイズだな。

今までの魚と比べものにならないパワーを堪能しつつ、慎重にやり取りをする。



ドボっ!ドボっ!ドボドボドボっ!!!



沖目でジャンプを繰り返したかと思えば、今度は水面から顔を出して強烈な首振り。

遠目に見ても、かなり良型のアメマスだ。

尚も魚はドラグを鳴らして沖へ沖へと突っ込んでいく。

寒さも吹き飛ぶ、心臓バクバクモード。

最高。



強烈な水しぶきに...何事かと、柿崎君も駆けつけてきた。

テンションを掛けながら慎重に寄せに入ると、見事な魚体が目に入る。



こりゃ、デカイ!!!



ブレイクラインまで寄せたところで、テンションを掛けつつ散歩をさせて、体力を使わせていく。

チャンスがあれば、顔を上げさせて空気を吸わせる。

そして波のタイミングを見て、その中でも大きそうな波に合わせて一気にランディング。



アメマス72cm

ズッシリとした重量感の魚は・・・72cmのアメマス!

しかも、年季の入った分厚い三ツ口のイカツイ雄魚。

これは嬉しい!

これで、現在の目標サイズである70UPをようやくクリア。

いやはや、感無量。



ランディングした時に、頭の中では70cmを超えたと思っていたが、初日の68cmのことがあったのでメジャーを当てるまでは半信半疑だった。

計測及び写真撮影までしてくれた柿崎君、そして安沢さん、ありがとう!



暫く余韻に浸りながら休憩したあと、石探し開始。

小さめだけど綺麗なメノウがあったのでキープ。

ただでさえ重いライジャケが、拾った石で更に重くなっていく。



30分ほどウロウロしたあと、次の目標であるハチマルを目指してキャスト開始。

まぁ実際は、動いていないと寒くて堪らない...という感じ。

午前8時を過ぎても、気温は5℃。

これはキツイ。



何度か井戸端休憩をしつつ、10時過ぎまで探ってみたが・・・

その後は、今日のアベレージサイズである50cm台のアメマスが2本のみ。



10時半になったところで、ドシャロー系のアメマスポイントの様子を見るために移動開始。

ここ数日、このドシャロー系ポイントは早朝よりも日中のほうが反応が良いので少々期待。



11時前に駐車場所に到着すると、車は一台も停まっていない。

ドシャローポイントはスレるのも早いので、誰も入っていないのはラッキーである。

そして、安沢さんにドシャロー系ポイントの狙い方を説明したあと、11時からキャスト開始。

すると、早々にヒット。



40cm台のアメマス

Tide Minnow Slim 140S FLYERに喰いついたのは、40cm台のアメマス。

リリースしてキャストを再開すると、再び40cm台のアメマス。



そんな中、安沢さんにもアメマスがヒット。

水面を割る魚体は、遠目に見ても大きそうだ。

これは60cmを超えたかな?



安沢さん、記録更新のアメマス65cm

そして11時45分、自己記録更新のアメマス65cmをランディング!

本日5本目にして自己記録の再更新、おめでとう!

初挑戦で60UPはお見事です。



その後は反応なく、12時になったところで別のポイントに移動。

次のポイントはアメマスポイントの中でも、ロケーション的に一番好きなポイントである。

サクラマスも回ってくるポイントなので、魚種的にも楽しめるポイントだ。



で、駐車場所に到着して海を見てみると・・・

強風をもろに受けていて、とてもキャストできる状況ではなさそうだ。

という訳で、このポイントは諦めて昼食タイム。

ホタテラーメンで冷え切った身体を温める。



草花

昼食後はイトウポイントの様子を見に行ってみることに。

ちなみに13時の時点で、気温は変わらずの5℃。

早朝4℃で昼間5℃・・・

なんじゃ、そりゃ。



今日の風では本命ポイントは厳しいと思うので、南のポイントを南から叩いてみることにする。

駐車場所に到着すると、取り敢えずキャストは出来そうな感じだったので、13時半からキャスト開始。

先日様子を見に来た時よりも、状況は良くなりつつあるが、それでもやはり厳しそうである。



移動しながら叩いていくと、先行していた小黒さんと遭遇。

状況を伺うと、ノーバイトとのこと。

やはり、相当厳しいようである。



試行錯誤しながら14時過ぎまで探ってみたが、全く反応無し。

もしも天気予報通りになるのなら、明日からの3日間は「変化」がありそうな日。

それに期待しつつ、14時半に納竿・撤収。



15時過ぎに部屋に戻り、いつものルーティーンをこなし、17時から小黒さん、安沢さんと楽しい晩餐。

そしていつも通り19時頃に解散し、翌日の準備を済ませて、21時に就寝。

なんて健康的な日々だろう。



アメマスモードは今日でひとまず終了。

明日からは幻を求めてイトウモード開始。

暫くは辛抱の釣りが続きそうな予感。

寒中修行。

さてさて、どうなるのかな?



北海道遠征釣行 20日間【中編】へ続く



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