2018.06.01 (fri) ~ 2018.06.10 (sun)

幻の魚?イトウを求めて北海道に初釣行。

 

by HATTORI

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前回の岩魚釣行を最後に、慌ただしい日々が続いていた。

もちろんゴールデンウィークも全て仕事で、5月後半まで休みのない日々。

その一連の仕事も一段落して、ようやく北海道遠征の準備開始。



今回の北海道遠征は10日間の予定。

そのうち往復に5日間要するので、実際に釣りができるのは5日間。

天候等々、色々な問題があると思うので、5日間のうち3日間釣りができればOKでしょう。



ちなみに、今回のターゲットは・・・幻の魚とも言われている「イトウ」。

一生に一度は釣ってみたいと思っている憧れの魚である。



この釣行で、小さくても良いから「イトウ」の顔を拝んでみたいものである。

5日間で1本釣ることができたらOK!というのが正直なところ。

欲を言えば・・・70cm以上の魚体を拝んでみたいのだが...。

まあ、どうなることやら。





◆2018.06.01(金)


いよいよ、一ヶ月遅れのゴールデンウィーク?...スタート。

車に各種タックル、ウェーダー、雨具、防寒着、そして10日分の着替え等を積み込み、準備完了。



メーター

17時55分、車のトリップメーターをゼロにして東京を出発。

大洗港を目指して、のんびり車を走らせる。

本当は19時45分発の夕方便に乗りたかったのだが、この日の夕方便は「休航」ということで、1時45分発の深夜便に乗ることに。



大洗港

深夜便はレストラン等が無く、自動販売機しか無いということなので、コンビニで食料を調達。

そして、21時半頃に大洗港に到着。

乗船手続きを済ませ、係り員の誘導に従って「さんふらわあ しれとこ」に車で乗船。

これから、約19時間の船旅。

まあ、のんびりいきましょう。



カジュアル

今回の客室は「カジュアル」。

ひとつの部屋に4つのベッドがあり、仕切りは厚手のカーテンのみ。



そして、手荷物を棚に置いて、朝まで爆睡!

のはずが・・・



うううううう!!!


ガアァァァ~・・・ガアァァァ~・・・


あ"あ"あ"あ"~!!!


ふうううううう!!!


ガアァァァ~・・・


うあ"あ"あ"あ"~!!!




通路を挟んだ反対側のベッドから異様なうめき声とイビキが交互に聞こえてくる。

しかも、かなりデカイ声!



マジか...。



ささやかな殺意を抱きつつも、気を紛らわせるために「これからの釣り」のことを無理やり考えてみる。

そして、いつしか夢の中・・・

朝が来るまで夢の中・・・



のはずだったが、

結局、1時間程で目が覚めてしまう。

こればっかりは仕方ない。

諦めよう。





◆2018.06.02(土)


結局、ロクに寝ることもできないまま、朝を迎えてしまった。

まあ、苫小牧港に到着するのは20時頃なので、どこかで爆睡することにしよう。



フェリー

本日は晴天なり。

海はベタ凪なので、フェリーも殆ど揺れずに走っている。

まあ、揺れたとしても・・・船酔いとは無縁の私には何の問題もない。

勿論、今までに酔い止め薬を飲んだことも無い。

船酔いとは無縁と思っているから、酔わないのかも?



ベタ凪

暫く静かな海を眺めた後、ホール(自動販売機コーナー)に行ってみる。

ホールには、無料のお茶や水、冷凍食品の自販機、飲み物の自販機、電子レンジなどが並んでいた。



携帯は圏外になっているので、TVでMLB観戦しながらお茶を飲んでいると・・・

気のせいか、隣の隣の席に座っている人が、ジーっとこちらを見ている気がする。



???



気になって、その人の方を見ると・・・



「HATTORIさん?」


『え?・・・龍野さん?』



なんと、こちらを見ていたのは釣友の龍野さんだった。

龍野さんとは毎年1回、中禅寺湖で同船していたのだが、私が会社を辞めて独立する前後から私の釣行回数が激減したため、ここ数年は一緒に釣行することがなかった。



しっかし・・・世の中、狭いなぁ。

まさか、北海道行きのフェリーの中で龍野さんに会うとは。(笑)



その後は近況報告や、釣りの話などで盛り上がる。

ちなみに龍野さんは、マイボートを積んできたそうで、道央エリアの河川や湖を回るらしい。



色々な話をしながら寛いでいると、あっという間に時間が過ぎていき・・・

フェリーは予定時刻通り、苫小牧港に到着。



帰りの予定を聞くと、これまた偶然にも同じフェリーだった。

お互い、楽しい釣行報告が出来れば良いのだが...。

いや、龍野さんは問題ないだろう。

問題なのは私のほう。



苫小牧港

20時過ぎに、車でフェリーから下船。

苫小牧港から目的地までは400km以上あるので、今日は苫小牧で1泊。

イビキも呻き声も聞こえない静かな環境で、22時には爆睡モードに突入。





◆2018.06.03(日)


7時前に起床して朝食を食べ、コンビニで道中の飲み物などを買い込んで・・・

8時過ぎ、いざ目的地に向けて出発。



風景

高速道路を下りて暫く走っていくと、ようやく東京の人間が思い描く「北海道の景色」になってきた。

青い空と、一面に広がる緑のコントラストが心地良い。

所々で車を停めて写真を撮りながら、のんびり走行。



一本道

走っている車も殆んど無く、爽快!快適!渋滞知らず!

今日の予定は、宿に到着するだけなので、途中にある色々な「道の駅」に立ち寄ってみる。

その都度、団子やら何やら色々なものを食べていたので、常に腹は満たされている状態。



川

途中、河川があると、車を降りて見学モード。

護岸の無い河川は美しい。



車で走り続けること6時間半、ようやく目的地が近づいてきた。

しかし、目的地が近づくにつれて風が強くなってきて、横風に弱いハイエースが時折フラつく状態に。

車を停めて車外に出てみると、自分が吹っ飛びそうなくらいの強風。

風上に顔を向けると、呼吸がしづらいくらいの暴風。



目的地

思っていたよりも早く目的地周辺に到着したので、写真を撮りながらポイントをチェックしていく。

この強風で河川は泥濁りになっていたが、明日には回復するのかな?

初めて来た場所なので、当然ながら全てが想像の域を脱しない。



暴風の中、一通り見て回り・・・15時半になったところで宿へ。

宿に到着後、既に今朝から釣行している小黒さんにメールをして、小黒さんと合流。

私の部屋は小黒さんの部屋の正面だったので、夕食の時間を決めてから、荷物を運びこむ。



18時からホテルのレストランで小黒さんと晩餐。

夕食を食べながら、今日の状況等を伺いつつ、その後も釣り話。



「今、HATTORIさんが食べている夕食、昨日の私に出たものと同じですね。(笑)」

『ということは・・・今、小黒さんが食べているものが、明日の私に出てくるんですね。(爆)』





◆2018.06.04(月)04:00-09:00 & 10:30-15:00 釣行初日


3時前に目覚めると、外は薄ら明るくなっている。

北海道は流石に明るくなるのが早いなぁ。



準備を済ませ、3時半に一人で宿を出る。

4時前に今日の予定ポイントに到着。

デジイチで朝の風景写真を撮りたかったので、暫くの間、撮影タイム。



早朝

そして、4時過ぎからキャスト開始。

全く状況が分からない初めての場所なので、色々と探りながら叩いていく。

しかし、魚からの返事は何もない。



少しずつ移動しながらキャストしていると、別のポイントに入っていた小黒さんから電話が入る。

「どうですか?」

『今のところ、異常なしです。小黒さんの方はどうですか?』

「たった今、イトウ、釣りました!やったー!!!嬉しいっ!!!!」

『おお~っ!流石です!!おめでとうございます!!!』



小黒さん、念願の初イトウをキャッチ!

流石の一言であります。



再び移動しながらキャストしていく。

しかし、何もない時間が過ぎていく。



暫くすると、遠目に小黒さんの姿を確認。

あれ?・・・動きがなんだか・・・

もしかして、ファイト中?



小黒さんも私に気付いて、手を振っている。

やっぱり、ファイト中か?



急いで小黒さんのところに走って行き、ランディングのお手伝い。

少々ヒヤっとしつつも、無事にランディングして、記念撮影のお手伝い。



ちなみに小黒さんは、御年72歳。

南房サーフのヒラメはもちろんのこと、オオニベを狙って毎年1ヶ月間、宮崎遠征をしている凄腕釣り師であります。

今回の北海道遠征も、18日までこちらでイトウを狙い、その後は道央方面に移動して23日までヒラメ狙い...というハードスケジュール。

その強靭な体力と情熱は、釣りが好きな人間にとって、正に理想の姿ではないでしょうか。

そういえば、夕食の時に体内年齢の話題になり、小黒さんの体内年齢をお聞きしたところ・・・

私の実年齢よりも若かったのは言うまでもありません。(笑)



青空

小黒さんと別れて、再びキャスト開始。

暫く叩いていると、ポーズからのワンアクションで念願のアタリ。

しかし、フッキングはしなかった。

ルアーの目の前で反転したのかな?



今日は風は少し強めだが、とても良い天気なので、かなり暑い。

9時過ぎになったところで水分が無くなってしまったので、一旦車に戻ることに。



30分ほど休憩したあと、車でポイント移動。

そして、10時半過ぎから再びキャスト開始。

この時点で既に左膝が我儘を言いだしていたので、あまり大きく移動せずに探っていく。



グンっ。



岸寄りで待望のヒット。

しかし・・・軽い。

イトウ初挑戦なのでイトウの引きを味わったことは無いが、イトウでは無いのは明らか。(笑)



アメマス

揚がってきたのは、可愛いアメマス。

まあ、喰いついてくれただけ、有難いことでアリマス。



駐車場所からあまり離れるわけにもいかないので、前半戦のように大きく移動はせずにキャストしていく。

少しずつ移動していくと、時折ベイトがザワつくエリアを発見。

そこで、ベイトが溜まっている50mくらいのエリアを往復しながら叩いていく。



ベイト?

このエリアのベイトの正体はコレ?

パーマークがあるので、鮭鱒類の稚魚なのかな?



ゴン!



待望のヒット。

先程のアメマスとは明らかに違う引き。

当然期待は高まり、アドレナリン大放出。



ところが・・・

魚が突っ込んだ後にウネルような感触が2回ほどあり・・・

突然、重みが無くなってしまった...。



バラシ。



魚の姿を見ていないので、何が掛かったのかは分からない。

ただ、後で思うには、バレたのはイトウではなく、サクラか何かだった可能性が高い気がする。



撤収

気を取り直して、キャスト再開。

しかし、その後は全く反応無し。

ベイトのザワつきも無くなってしまった。

同じエリアをこれ以上叩き続けても仕方ないので、15時前に納竿・撤収。



17時半になったところで、小黒さんと夕食。

予想通り、私の前には・・・昨日小黒さんに出ていた料理が並んでいた。(笑)

その後、小黒さんの本日の驚愕の釣果を聞きながら、釣り談義。

明朝も早いので、部屋に戻って20時過ぎには爆睡モード。



■HATTORI
■2Hit 1Get(アメマス)
■Tide Minnow 145 SLD-F





◆2018.06.05(火)04:00-12:30 釣行2日目


初日と同様に、3時半に一人で宿を出る。

今日は朝一から、昨日ベイトが溜まっていたエリア側に入ってみることに。

この1ヶ月間、殆ど運動していなかったので、少々筋肉痛...。



2日目の朝

4時からキャスト開始。

今日は広範囲に探ってみる予定なので、ゆっくりと移動しながら叩いていく。

しかし、反応のない時間が過ぎていく。



ゴンっ!



沈黙を破る、突然の衝撃。



アワセたあと、更に追いアワセを入れて、やり取り開始。

なかなかの重量感に期待は膨らむ。



魚がこちらに向かって泳ぎだしたので、急いでラインを巻き取る。

そして姿を現したのは、正しく、正真正銘の「イトウ」。

しかも、結構良いサイズ。



しかし、フッキング状態とラインの角度があまり良くない。

そこで、少しだけドラグを緩めて、テンションを掛けながら泳がせに入る。

突然、イトウが強烈に突っ込み始めた。





あ"っ・・・





マジかああああああ!!!





今までの重量感が一瞬で消えてしまった...。

思わず、その場に座り込む。



強烈な脱力感。

やはり、私には「幻の魚」なのだろうか。



青空

気を取り直して、キャスト開始。

少しずつ移動しながら叩いていくが、全く反応は無い。

帰りのフェリーで、「あの魚を捕っていれば・・・」とならなければいいのだが...。



今日も気温が高く、かなり暑い。

体力回復するために腹を満たしつつ、暫く休憩。

重たいライジャケを降ろすと、かなり楽になる。

まあ、その重量の多くを占めているのは「飲み物」だから仕方ない。

この天気の中、「水分」が無かったら脱水症状で倒れかねない。



暫く休憩していると、少し曇ってきたので、キャスト再開。

再び少しずつ移動しながら探っていく。

すると、水の感じが良さげな場所を発見。

勿論、そのエリアを念入りに叩いていく。



ゴンっ!



よっしゃ!!!



思いっきりアワセたあと、追い合わせを入れて、ファイト開始。

これまた、かなりの重量感。

この魚を逃したら、もう次は無いだろう。



バレんなよ~・・・


バレんなよ~・・・



誰も居ない釣り場に、まるで呪文のような私の声が木霊する。

ドボドボと水面で暴れるたびにヒヤヒヤしつつ、慎重に寄せに入る。

目の前をパワフルに泳ぐ魚は、先ほど同様、結構良いサイズのイトウ。



暫くテンションを掛けたまま泳がせたあと、ランディング開始。

足場が悪いのでドキドキしながら、慎重にハンドランディング。



よっしゃああああああ!!!



思わず、絶叫。





イトウ95cm

ランディングしたイトウは、10キロオーバーの95cm!


全身が震えるほど嬉しい!

丸太のように太くて重たい魚体、そして迫力のある顔つきに感激!

朝の魚で終わらなくて良かった。



周りに誰も居なかったので、ライジャケの上にカメラを置いてセルフ撮影。

イトウ初挑戦での初イトウなので、ブツ持ち写真許してね。



その後もまだ出そうな雰囲気だったが、この1本で十分過ぎるほど満足だったので・・・

12時半、そのまま納竿・撤収。



宿に戻って、夕食までに仕事用ノートPCで編集作業。

夕食後にひとまず爆睡して・・・

24時になったところで、持参したWiFiでデータ送信。

これで、気がかりだった遠征中のお仕事は完了。

世の中、便利になったというか、ある意味その逆というか何というか...。



■HATTORI
■2Hit 1Get(イトウ)
■Tide Minnow 145 SLD-F





◆2018.06.06(水)04:30-14:30 釣行3日目


今日は朝から小黒さんと一緒に釣行することに。

朝4時に駐車場で待ち合わせをして出発。

今日は、違うエリアの様子を見てみようということで、新しいポイントに向かう。



3日目の朝

今日も朝から良い天気。

もう少しだけ風が吹いて欲しかったが、贅沢を言ったらキリが無い。

釣りができる天気...という事だけで儲けもの。



最初のポイントに到着して準備をした後、4時半からキャスト開始。

1時間ほど探ってみるが、二人とも全く反応無し。

何となく雰囲気が良くない気がするので、別のポイントに移動。



ポイントに到着後、それぞれ違う場所へと移動しながら叩いていく。

暫く移動しながら叩いていると、かなり上層を泳いでいる数匹のイトウを発見。

試しに進行方向にルアーをキャストしてみるが、一瞬反応しただけで、あとは完全無視。

キャストしながらも、イトウの回遊コースと動きを観察。

これが結構楽しかったりする。



2時間くらい経ったころ、小黒さんと合流して情報交換。

小黒さんも「全く反応が無い」とのこと。



少し休憩したあと、再びキャスト開始。

1時間くらいしたところで、遂に小黒さんにヒット。

そして、無事にランディング。

流石であります。



しかし、後が続かず・・・

その後は全く反応無し。

そこで、車で大きく移動することに。



青空

新しいポイントに到着して準備開始。

まあ、イトウ初釣行なので、全てが新しいポイントですが。



12時半過ぎからキャスト開始。

移動しながらキャストして、色々と探っていく。

しかし、いつも通り反応の無い時間が過ぎていく。



1時間くらい経ったとき、ようやく私にヒット。

昨日の魚のような重量感は無いが、明らかにイトウである。

慎重にやり取りして寄せに入ると、ルアーを咥えた魚が姿を現した。



あれ?・・・小さい?



まさか、アメマス?



いや、イトウだよね?...



イトウ71cm

ランディングしたのは、71cmのイトウでした。

アメマス?...などと疑ってしまってスイマセン。

小さい?...などと言ってしまってスイマセン。

もし貴殿が私の人生初イトウでしたら、大喜びしてブツ持ち写真を撮ったことでしょう。



蘇生してリリースした後、キャスト再開。

しかし、その後は再び反応のない時間が過ぎていく。

小黒さんが戻ってきたので状況を伺うと、サクラらしき魚をバラシたとのこと。

そして14時半過ぎに、納竿・撤収。



片付けを終えたあと、小黒さんがジャークマン林さんに電話すると、近くのエリアで林さんの釣友の方が釣っているとのことなので、その場所に行ってみることに。

到着すると、林さんの釣友の奥田さんと、北海道では知らない人は居ないというくらい有名なガイドで、番組の構成作家でもある神谷さんが居たので、1時間ほど井戸端モード。

神谷さんが今までに釣った刺激的な魚の写真や、北海道の釣りの話など、とても楽しいひと時でした。

ちなみに神谷さんが構成担当しているBS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~(毎週土曜17時~)」の2018年7月14日の放送回では出演もされているそうです。



■HATTORI
■1Hit 1Get(イトウ)
■ルアー:Tide Minnow 145 SLD-F





◆2018.06.07(木)04:30-12:50 釣行4日目(最終日)


今日は小黒さん、ジャークマン林さんと釣行することに。

スペシャリストの御二方と釣行する機会はそうそうないでしょう。



4時半頃に現地で林さんと合流して、キャスト開始。

しかし、全く反応のない時間が過ぎていく。



1時間ほどでこのポイントを諦めて、車で一気に別のエリアに移動。

先行者が居たので、少し離れたところまで歩いていく。



4日目の朝

今日の天候は曇りで微風。

ただ天気予報では、今日の午後辺りから風が強まり、明日は暴風大荒れ...とのことなので、釣行できない可能性が大きい。

多分、今日が最後の釣りになるでしょう。

まあ、既に良型のイトウの顔を拝んでいるので、気分的にはかなり楽である。



少しずつ移動しながらキャストしていくが、いつも通り反応のない時間が過ぎていく。

近くに小黒さんの姿がないので見回してみると、既にかなり遠くまで移動していた。



その後も、回遊待ちではなく、移動しながら叩いていく。

暫くすると、遠くでキャストしていた小黒さんの動きが慌ただしくなっている。

そして林さんも小黒さんの方へ駆け寄っている。

私もルアーをピックアップして、小黒さんのところへ・・・駆け寄れないので、早歩き。(笑)



小黒さん

小黒さんのところに到着すると、そこには良型のイトウの姿。

流石であります。



イトウは群れで行動していることが多いらしいので、周辺でキャスト開始。

しかし、その後は誰のロッドも曲がることは無かった。



曇り空

暫くすると、分厚い雲が広がりはじめ、風向きも向かい風に変わってきた。

強めの風でルアーが思うように飛ばなくなってきたので、14SSにチェンジして叩いていく。



1時間ほど反応のない時間が過ぎていったが、ここで林さんのロッドが弧を描く。

そして、ジャークマンという名前通り、キレッキレのジャークで2連発!

お見事であります。



どうやら群れが回ってきたらしく、小黒さんにも連続ヒット!

素晴らしい!の一言。



暫くすると、ようやく私にもヒット。

しかし・・・

何だかイトウの引きとは違う。

重量級の重みもない。



サクラマス45cm

姿を現したのは、45cmのサクラマス。(笑)

まあ、北海道での3魚種目ということで、有難く写真を撮ってからリリース。



その後、風が更に強まり、魚の反応も無くなってしまった。

今日が釣行最終日となりそうだが、今回の北海道遠征は今の私にとっては十分でしょう。

ということで、13時前に納竿・撤収。



■HATTORI
■1Hit 1Get(サクラマス)
■ルアー:Athlete 14SS





◆2018.06.08(金)


昨日の昼過ぎからの天候と、昨夜の天気予報で、今日は釣行できないことは分かっていたが・・・

ここ数日の習慣からか、午前3時に目が覚めてしまった。

明るくなり始めた窓の外をみると、かなりの強風が吹き荒れている。

これでは無理だろう。

ということで、再び寝ることに。



6時半に起床して、タックルや使わないものなどを片づけて、車に積み込む。

9時過ぎからコインランドリーで洗濯しつつ、朝食タイム。

昨日までとは違い、かなり肌寒い。

それもそのはず、本日の最低気温は7℃、最高気温は8℃とのこと。



荒天

洗濯終了後、車で海沿いの道を走ってみる。

荒れた天気の中、北海道観光。(笑)

たまに車を降りて写真を撮りながら、特に当てのないドライブ。



小雨

今回の北海道遠征は、3日間釣りが出来ればOKと思っていたが、5日間のうち、4日間も釣りが出来たのだから十分でしょう。

揚げた数は少ないけれど、念願のイトウの顔も拝むことが出来たし、何よりも現地で色々な方々とお会いして北海道の釣りの話をお聞きすることが出来たのは、とても有意義なこと。

イトウに関しては、まだ色々と試してみたいことが沢山あるので、是非また北海道に・・・。





◆2018.06.09(土)


朝8時にチェックアウトして宿を出る。

今日もドンヨリ曇り空。

風はあまり収まっておらず、雨も少し降っている。



帰りの朝

苫小牧港を目指して、のんびり車を走らせる。

流石に400km以上走っていると、雨が強くなったり、場所によっては快晴だったり・・・

天気が目まぐるしく変わっていく。



来るときに立ち寄った各所の「道の駅」に再び寄りつつ、お土産調達&腹ごしらえ。

相変わらず、道は空いているので走りやすい。



洗車

予定より少し早めに苫小牧周辺に到着したので、スタンドで洗車。

特にフロントには、無数の虫がへばり付いているので、落とすのに一苦労。

そして、給油を済ませてから、苫小牧港へ。



標識

左に行けば、晴海ふ頭?

これが東京都中央区の晴海ふ頭だったら、10分で家に着くんだけどなぁ・・・

などと、無意味なことを考えながら車を走らせる。



ちなみに帰りは夕方便なので、出港予定時間は18時45分。

大洗港に到着するのは、翌日の14時頃の予定。



乗船

苫小牧港に到着すると、陽が差し始めてきた。

乗船手続きを済ませ、自家用車の列に並んで暫く待機。

そして、17時過ぎに係員の誘導にしたがって「新さんふらわあ さっぽろ」に乗り込む。



プレミアム

帰りの客室は「プレミアム」。

往路と違って、かなり贅沢な個室。

バス・トイレは勿論のこと、専用バルコニーまで付いていた。

ちょっと贅沢過ぎる気もするが、バタバタの中で予約したから仕方ない。



出港

予定通り、18時45分に出港。

これから約19時間、海の上。



取りあえず夕食を済ませた後、龍野さんと合流してお互いの釣行報告。

龍野さんは引っ張りと叩きで良型ブラウンを何本か揚げたそうで、スマホにはイカツイ顔のブラウンが写っていた。

やはり良型ブラウンの顔には、独特の格好良さがある。

私も、何とかイトウの顔を拝めたことを報告。

そして暫くの間、釣りの話や雑談をした後、部屋に戻って爆睡。





◆2018.06.10(日)


朝6時に起床してシャワーを浴び、朝食を食べた後は、のんびりモード。

台風の影響が心配されたが、海は凪いでいたので快適な船旅となった。



大洗港近辺

予定通り、14時頃に大洗港に到着。

雨は降っていたが、風はほとんど吹いていなかった。

フェリーを降りて、そのままのんびり東京へ。



メーター

そして17時10分、自宅に無事到着。

今回の走行距離は、1229.6km。

とても有意義で楽しかった今回の北海道遠征はこれにて終了。



空と雲

さてさて、6月中旬から10月後半までは、例年通りかなりハードなスケジュールが続くので、その間は殆ど釣りに行けないでしょう。

多分、既に約束している7月後半の「芦ノ湖船頭」の1回だけになりそうな予感。

まあ、自分一人でやっているので、仕事があるだけ有難いことであります。

業種的にも、自分の耳だけが頼りの仕事なので、耳が老化する前に稼いでおかなければ。

今後の為に。