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◆2010.04.17(土)06:00-07:00
今週もKONNOさんと2日間連続岩魚探検釣行へ。
天気予報を見ると、「夜から大雪」とのこと。
ヤバイなぁ。
東京を21時に出発して、高速に乗り・・・
30分ほど走ったところで・・・
すでに、結構な雪。
そして、先へ進むにつれて完全な銀世界に。
勿論、高速道路はチェーン規制。
風もかなり強く、牡丹雪が真横から降ってくる。
かなり慎重に運転したので、予定よりも1時間ほど遅れて到着。
現地も、当然のことながら大雪。
500円玉ほどの大きさの牡丹雪が降りつける。
10分ほど走っただけで、船上にもバッカンにも雪が積もっている。
ハッキリ言って、恐ろしく寒い.....というより、痛い。
防寒対策はかなりしているが、手足の指も、顔も、ただただ痛い。
水面にも雪が積もっていて、シャーベット状に凍っている。
そこを、船で割り裂いて、進んでいく。
普通、こんな状況で釣りするか?
そんな声が聞こえてきそうである。
私の場合、「こんな遠くまで来たのだから、何が何でも釣りをしたい」...というような気持ちは全くない。
単純に、こういう状況の時、魚の反応はどうなんだろうか?
という、興味だけが、私を突き動かしている。
自分で実際に体験し、そこで身をもって知り得たこと・・・
それこそが、唯一信じられるものである。
他人の話やメディア等では得られない、唯一無二のもの。
それが、一番大事なものであり、財産となる。
え?....そんな財産、いらない?
ハイ、無くても何の支障も無いと思います。
20分ほど走ったところで・・・もう、こんな感じ。
目の前には、シャーベット状に凍った水面が広がっているだけ。
それでも、凍っていないところを探して船を走らせる馬鹿2名。
果たして、釣りができるような場所はあるのだろうか?
ハイ、ありませんでした。
試しにキャストしてみると・・・
シャリっ・・・という「着水音」ではなく「着氷音?」がして・・・
ミノーは、寂しそうに横たわってます。
試しにアクションを入れてみると・・・
シャリシャリっ!....という音と共に、シャーベットの上を滑ってきます。
良型岩魚が水中から、氷の上のミノーを!
なんてことは、ありません。
当然です。
これでは、釣りになりません。
当然です。
尻尾を巻いて、退散です。
当然です。
そんなの、最初から判りきってるだろ!.....と、結果を知ってから口で言うのは簡単です。
でも、こういうことの積み重ねで、新たな発見をしてきたことも事実です。
一般的な常識や、固定概念を捨てること・・・
奥深い釣りの世界の、奥へ進みたいと思うなら、
楽をしては、イケマセン。
と、雪だるま状態の自分自身に言い聞かせてみる。
午前8時、ちょっと早いけど旅館へ。
ちょっと早い?
スイマセン、だいぶ早いです。
というか、まだ朝です。
で、優しい女将さんのご厚意で、朝ご飯をご馳走になり・・・
しかも、「寒かったでしょう」と、風呂まで準備していただき・・・
おまけに、「部屋、空いてますから、夕食まで寝ていても良いですよ」と、布団まで敷いていただき・・・
何とお礼を言っていいやら。
で、お言葉に甘えて、風呂に入って、夕食まで爆睡。
夕食は、KONNOさんが先週の日曜日に釣った56cmの桜鱒のお刺身。
先週サクラマスを釣った後、親父さんに頼んで生け簀に入れて泳がせておいたら、今日まで元気に泳いでました。
脂がのっていて、かなり美味。
こちらは、バター焼き。
黒胡椒の香りとバターの風味で、これまた美味。
もちろん、半身は女将さんと他のお客さんにお裾分け。
三枚下ろしにした残りの部分は、あら汁にしてくれました。
他にも、きのこ料理や山菜料理の数々で、贅沢三昧。
そして、再び夢の中。
◆2010.04.18(日)05:00-17:20
天気予報では、「今日は晴れて、気温も12℃くらいまで上昇する」とのこと。
しかし、朝起きて、目の前に広がっていた光景は・・・雨。
まぁ、山の天気ですから。
視界が確保できたところで出船。
前日の大雪の強烈な辛さを体験しているだけあって、この程度の冷たい雨では全く動じません。
なんせ、昨日の今日ですから。
予定していたポイントに到着すると、心配していた水面の氷も全部溶けていた。
ミノーが水中を泳いでる!
そんな、ささやかな喜びを噛みしめながら、キャストしていく。
昨日まで水面を覆っていたシャーベット状に凍った雪氷が全部溶けているだけあって、表水温はかなり下がっている。
午後になって晴れることを願いつつ、取りあえず様子を見ながら探ってみることに。
開始早々、私のLKJ-130Fに喰いついてきたのは、45cmの岩魚。
取りあえず、綺麗な魚体を拝めたので、ホッと一息。
ちなみに、今日もワカサギの姿は確認できず。
バチバチバチバチ・・・
雨が霰(あられ)に変わり、容赦なく打ちつけてくる。
粒の大きさも段々大きくなり、霰(あられ)というよりも雹(ひょう)に近くなってきた。
ちなみに船を走らせると・・・
正面から銀玉鉄砲を乱射されてるような感じで、かなり痛い。
実際、乱射されたことはありませんけどね。
風で水面がザワついているので、キャスト続行。
そして、風が止んでしまったところで休憩タイム。
今日も太陽は顔を見せないのか?
この時期は、陽差しが重要な要素となるのだが。
2時間ほど休んでいると、ようやく分厚い雲がぬけ、青空が見え始めてきた。
そして、水面を揺らす程度の風も吹き始めてきた。
良い感じ。
勿論、キャスト再開。
すると、岩盤際から岩魚が飛び出してきて、私のLKJミノー130Fに激しくチェイス。
そして・・・ガツン。
先程よりも僅かにサイズアップした、46cmの岩魚をランディング。
朝の魚と同様、テールフックにフッキング。
なるほど。
その後は全く反応が無いので・・・移動。
岸際、ブレイク、水中障害物、地形変化...等々を叩いていく。
ゴン!
小型水中障害物系センターで、LKJ-130Fにヒット。
先程よりは重量感があるので、少々期待。
そして、53cmの良型岩魚を無事ランディング。
ただ、まだデップリ肥えている魚体では無い。
公魚を荒食いできていないのかな?
再び移動。
今度はブレイク&地形変化系がメインのポイント。
すると、KONNOさんのLKJ-130Fにヒット。
しかし・・・秒速バラシ。
そのまま風に流されながら叩いていく。
すると、今度は私のLKJ-130F金箔にヒット。
今回の魚は、かなり強烈な突っ込みをみせたので、13ポンドラインを切られないように慎重に寄せてくる。
で、54cmの良型岩魚をランディング。
この魚は結構肥えていて、重量感も良い感じである。
今日は魚とのタイミングが上手く噛み合ってるなぁ・・・
などと思いながら、再び叩いていく。
しかし・・・残念ながら、風が止んでしまった。
これではキツイ。
風を求めて迷走するが、所々で僅かなさざ波が立っている程度。
そこで、女将さんの作ってくれた舞茸御飯弁当を食べながら、風待ち休憩。
時折吹く風にあわせてキャストしていくが、直ぐに水面鏡状態になってしまう。
夕方になると、少しだけ連続した風が吹き始めてきた。
ラストチャンスに賭けてキャストしていくと、KONNOさんのLKJ-130Fにチビサクラと岩魚が同時にチェイス。
しかし、船際まで追ってきて・・・反転。
残念。
で、再び無風。
そして、最後に回ったポイントでも反応無く・・・
時間になったところで、納竿・撤収。
今回はかなり強烈な釣行となったが、それはそれで面白かったのでOKでしょう。
さて、来週はどうなるのかな?