Home » Fishing Report » 2003 / 陸っぱりシーバス釣行 » 2003.12.09
昨日に引き続き、今日も荒川の土管ポイントにウェーディング。
ポイントに到着すると、北西風8~9mの強風。
この北寄り強風の影響で、今日のハッピータイムは既に始まっている感じである。
この分だと、残された時間は30分くらいだろう。
今日も500円で買ったNR120をセット。
そして、今日狙うのは85cmのシーバス。
何故85cmかというと、80前半の魚はまだ何となく70台の面影が残っているように見えるが、85cmくらいになると、顔のゴツさや風格が一気に変わってくるからである。
という訳で、移動中の車内から85cmのシーバスを釣るシーンを何度も頭の中でシミュレーションしていた。
一発狙いの時期には良くやることである。
ちなみに、過去にシミュレーションしたサイズを釣ったことはない。
要するに、ただの馬鹿。
19時過ぎ、股まで入水してキャスト開始。
今日は昨日と違って、風による水面のざわつきが激しい。
正しく、ハッピータイムの最中である。
そして、一投目。
土管ポイントの斜め上流からピンを掠めた瞬間・・・
グンッ!
元気はあるが、重みが足りない。
多分、アベレージサイズだろう...ということで、なるべく素早くポイントから引き離す。
そして、浅場に誘導して、ハンドランディング。
現在、このポイントのアベレージサイズである60cm。
まぁ、何だかんだ言っても、最初の一匹というのは嬉しいものである。
しかし同時に、この魚が喰って暴れたことによって、側に居た大型が警戒して逃げてしまったのではないか?...と、心配になったりもする。
少々ポイントを休めた後、再びキャスト開始。
土管ポイントの上、下、奥、手前...と探っていく。
しかし、反応がない。
流石に飽きられたかな?
という訳で、スパ~ン!スパ~ン!スパ~ン!と誘いをかけてみる。
ゴンッ!
今度は手前側やや上でヒット。
先ほどの魚よりも更に元気が良いが・・・1速サイズ。
コロコロ太った63cmのシーバス。
一服しつつ、5分間ほど休憩。
ちなみに今日もナイロンウェーダーだが、冷たさは感じない。
例年なら12月にもなると、ネオプレを履いていても水圧で股に密着して、冷たさを感じるのだが。
実は、単に自分の肌の感覚が鈍っているだけだったりして...などと考えてみたりもする。
まぁ、水温計で計ってしまえば、簡単に正確に分かるのだが、シーバス釣りに関しては、自分の肌で感じる感覚を大切にしたいと思っている。
計測器などが算出した正確な数字やデータが全て...では面白くも何ともない。
自分の肌で感じる感覚。
世の中、そういう曖昧さ、いい加減さが楽しい...と思えることが多々ある。
勿論、全てが曖昧で、いい加減では話にならないが。
色々と便利になればなるほど退化していく、人間が本来持っていた力。
医学が発達する前の時代・・・
腹痛に苦しむ子供のお腹に母親が手を当てていると、いつの間にか痛みが治まってしまう...というようなごく普通の能力ですら、すぐに薬や医者に頼ってしまう現代では退化しつつある。
結局そのような能力は、現在では「気功師」という一部の人間が「特殊能力」として継承しているかのように思われ、半ばオカルトチックな捉え方をされているのが現状である。
以前、知人の気功師に教えてもらったことがあるが、正しい方法をマスターすれば、ある程度は気を出せるようになる。
勿論、離れた所に居る人を、触らずに吹っ飛ばす...なんてことは出来ないけど。
まぁ、そんなことが出来るのは気功師の中でも限られた人だけだろう。
かなり話が逸れたが、要するに意味として同じことなのである。
いや?.....ちょっと違うか。
かなり違う...。
で、話は戻って・・・
5分間ほど休憩をしていると、綺麗な潮目が土管ポイント上を通り抜け始めた。
すぐにでもキャストしたい気持ちを抑えて、ポイント熟成。
そして、頃合いを見計らってキャスト。
ググッ!
一投目に土管やや下でヒット。
今度の魚はなかなかの重量感。
走りも重みがあり、サイズは期待できそうだが、85cmは無いだろう。
そこまでのパワーと迫力は感じられない。
で、慎重に浅場に誘導し、無事ハンドランディング。
なかなかパワフルだった、77cmのシーバス。
まぁ、そうそう思い通りにはいかないだろう。
勿論、77cmあればサイズ的にも文句はなく、十分に嬉しい。
誤解の無いように。
再び、キャスト開始。
相変わらず潮目は良い感じで入っている。
雰囲気は最高。
ゴンッ!!!
ジイィィィィィィ!!!!
おおっ!遂に出たか?
強烈な重みと半端じゃないパワー!
間違いなく、奴だ!
ドラグからラインがどんどん出ていく。
これは結構デカそうだ。
常に相手との距離を確認しつつ、浅場へと摺り足で戻りながら、やり取りを続ける。
相手も流れに乗って、激しく抵抗する。
そして、奴はようやくその姿を現した。
デケぇ~!!!
正しく無差別級のその姿に、唖然・呆然。
そして、そのまま浅瀬に身体半分まで引き上げると、ようやく相手も観念した様子。
刺激しないように近づくと・・・再び大暴れ!
マズイ!!!
プチっ。
嗚呼・・・ラインブレイク。
そして、大座布団はバタバタとヒレを動かし、川の中に戻っていった。
エイ殿、ルアーなんぞを着けたまま川に帰すことになってしまい、申し訳ない。
しかし、未だにこんな所にエイが居るとは。
やはり川はまだ・・・
そういえば、測れなかったけど・・・直径85cmだったりして。(爆)
で、今秋大活躍した500円ルアー「NightRaid 120 RH」の最期は・・・
エイと共に水の中へ...という結末に。
◆500円ルアー「NightRaid 120 RH」の成績
使用回数:3回
釣果:60未満=1匹 60UP=6匹 70UP=1匹 80UP=2匹
まぁ、500円でこの釣果なら十分でしょう。
勿論、私は500円で買ったというだけで、元々良いルアーだからだけど。
で、500円ルアーが無くなったところで、納竿・撤収。
この様子だと、明日も楽しめそうだが・・・
行けたとしても、自分が狙いたい潮位に入れないので諦めるしかない。
2003年のシーバス釣行は今日で納竿。