Home » Fishing Report » 2003 / 陸っぱりシーバス釣行 » 2003.02.12
本日は荒川地区に釣行。
仕事が終ってから行ける時間は20時半過ぎ・・・思いっきりソコリの時間。
しかし、今までに何度も書いているが、私は干潮潮位の高いソコリ近辺が大好きである。
潮がほとんど動いていなくても、自分的には全く問題ない。
逆に釣り人がほとんど居ないので、並んで釣りをするのが嫌いな私には最高の条件でもある。
ちなみに「干潮潮位が高い」と思う範囲は人それぞれだが、私の場合は大体50cm以上のことを指す。
一番好きなのは、下げ幅の少ない時の70~75cm。
仕事の合間にタイドグラフと天気予報を見ながら、出撃場所を絞っていく。
いくら干潮潮位の高いソコリ近辺が好き・・・といっても、どこでも良いわけではない。
こういう時に一発出る可能性の高い場所は、当然限られてくる。
今日の干潮潮位は約45cmくらい・・・微妙である。
北寄りの風が8mくらいなので、場所によってはもう少し低くなるだろう。
干潮潮位があと20cm高ければ候補地がもっと増えるのだが、45cmとなるとかなり限定されてくる。
結局、荒川地区の中の某所に決定。
まぁ、荒川地区と一言で言っても、無茶苦茶広いのである。
東京に限らず、埼玉県にも「荒川地区」はある。
もちろん、荒川が関係していない所は荒川地区とは書かない。
川崎や木更津に「荒川地区」は無いのである・・・念の為。(笑)
ポイントが決まったところで、腕時計の時合アラームをセットする。
本日の時合突入アラームを21時15分にセットし、時合終了アラームを22時にセット。
ポイントに着くと、北東寄りの風が若干影響していて水面状態はそれほど悪くはない。
こういうソコリ近辺で狙う時には、風による表層のざわつきや流れが大事であると考えている。
もし無風ベタ凪状態だったら、今日はキャストもせずに帰っただろう。
勿論、今日のような潮で、無風ベタ凪状態の時にキャストを繰り返したことは何度も何度もある。
試さずに結論を出すことほどアホなことは無い。
先ずは中央に向かってフルキャスト。
ルアーは正面から帰ってくる。
風で水面は僅かながらザワついているが、表層の水は完全に止まっている。
一服した後、岸際ギリギリを狙ってキャスト。
2、3投しても反応が無いので、今日のメインである岸から1mほどの所にある窪みを狙っていく。
変化の乏しいポイントでの窪み・・・魚を寄せるのには十分すぎるかもしれない。
窪みの先の浅場に軽くキャストし・・・
窪みにさしかかったところで僅かなスピード変化をつけると・・・
ジャバッ!
喰い方からして、すぐに小さいと分かってしまう。
まだまだ痩せている50cm。
まぁ、このサイズはどこにでも居るし、潮位や流れに関係なく喰ってくると考えている。
勿論、その日の1匹目の魚は小さくても嬉しいけど。(笑)
ちなみに、一見何の変化も無いように見える護岸されていないポイントで窪みや地形の変化を見つける時には、カルデラ湖のような自然湖で水中形状を予測する方法が応用できる・・・ことも希にある。
勿論、マイナス潮位の時に確認するのは当然のこととして。
少しポイントを休ませた後、再びキャスト開始。
ほんの僅かだが、流れが出始めている。
すると先程と同じ場所で再び・・・
ジュボッ!
今度の魚は先程の魚よりも元気でパワーもある。
でも、軽い。(笑)
先程よりも3cmだけ大きい53cm。
しかし、この魚は私にとっては大きな意味のある魚である。
1匹だけしか出ないのと2匹出るのとでは、意味が全く違ってくる。
今後の展開を想像しながら、一服していると時合アラームが鳴り出した。
再びキャスト開始。
若干、強くなった風が表層を右から左へと動かしている。
岸と平行気味に窪みを狙っても反応が無いので、沖目から窪みを通過させてみる。
すると、数投目・・・
ゴボッ!!
なかなかの好感触。
今度の魚は先程までの魚とはサイズが違う。
エイロッドで少々強引に寄せると、70cmあるかないか?.....という感じ。
しかし・・・ポロっ。
あ"ああああぁ~!!!
誰も居ない水辺で、天を仰いで絶叫する馬鹿一人。
再び一服。
水面を見つめていると、流れが逆に・・・此処では左から右へと変わってきた。
すぐに足音に注意しながら反対側へ移動。
そして暫くの間、物音を立てずに気配を消す。
いや、自分では消してるつもり。(笑)
そろそろ良いかな?
ちょい沖目の浅場から窪みを通過させるようにキャスト。
しかし反応無し。
今度は先程よりも岸寄りから窪みを通過させるようにキャスト。
バシュッ!!!
やった!!!
ほんの一瞬だけ間をあけてアワセると、確かな重み。
手前の石には貝などが付着していて、擦ったらラインブレイクの可能性が高い。
とにかく慎重に、でも沖目の根ズレも危険なので少し強引に寄せ・・・
分厚い口をしっかりと掴む。
会心の一発は86.5cmのランカーシーバス!
潮、潮位、風向き、気温、そして今までの自分の釣果から、この潮位の時に魚が寄ると想像したポイント。
その結果として出たこの魚。
釣った?釣れた?・・・そんな言葉遊びはどうでも良い。
この魚の前では、そんな言葉は意味を持たない。
自分だけが味わえるこの感覚。
最高。
そして、時合終了アラームと共に、納竿・撤収。
こんな事を書くと「結果が出たら何とでも書ける」と思う人が居るかもしれないが、それは違う。
ごく当たり前のことを改めて文字にすると、誇張されたように感じるだけのこと。
ちなみに私の場合、ランカーサイズなんて良くても年に数本程度。
ということは、8割近くの釣行は、自分の想像通りにはいっていない、ということになる。(笑)
そんなに簡単なものではないのだから当然のこと。
だから想像した通りにいった時は死ぬほど嬉しい。
単なる偶然かもしれないけど。
所詮、釣りなんて自己満足の世界。
自分が満足すれば、それで良い。
誰にも迷惑掛けていないんだし。