Home » Fishing Report » 2001 / 房総重量級Aツアー » 2001.07.07
今年も夏がやってきた・・・
夏が来ると思い出す・・・
昨年の7月1日にSGP86Lをブチ折っていった「スーパー重量級」の...あの感触。
※詳しくは2000年7月1日のREPOATをご覧ください。
という訳で、今回のターゲットはこれ!
単にエイを釣るだけだったら、他に良い場所が沢山ある。
しかし「あの場所」で捕らなければ意味がないのだ。
はっきり言って干潟やゴロタ場、単なるサーフでエイを捕るのはそれほど難しくはない。
勿論、多少は疲れるが・・・
しかし、そんなものは「あの場所」の比ではない。
サーファーが喜びそうな高波と、それが作り出す強烈な引き波。
それにプラスして、流れ込みが作り出す強烈な払い出し。
そして、なんとか足下まで寄せた後に待っている2mリフト・・・
そう、ここは水面から足場まで2メートル近い高さがあるのだ。
ここで奴を揚げたい!
そして、チャンスは1年に1回だけ・・・それも7月の前半のみ。
勿論秋でも釣れるだろうが、年に何度も通って捕ったとしても...そこには何の意味もない。
1年に1度だけ...と決め、その日に本気でエイのみを狙う・・・
そこに全てがあるのだ。
という訳で・・・
今年もやって来ました!馬鹿二人。
TAKASHIMAさんはウエダのロッドにリーダー50ポンド、ルアーはエイ実績No.1の「TSURU MINNOW CLASSIC 13cm SLIM」。
私のタックルはPE2.5号、リーダー50ポンド、ルアーはエイがやたら良く反応する「SARUNA125F チャートイエロー」。
そしてロッドは...シイラロッド「ホットスタッフ76」(もう竿を折られるのはイヤ!...笑)
時間潰しに「房総流れ込み探検」をした後、19時40分に現地入り。
どうやら先行者は居ないようだ・・・ホッ。
はっきり言って、シイラロッドを持ってうろつく姿は見られたくない。(笑)
砂浜を延々と歩き、例の流れ込みに着くと・・・
昨年以上に波が高い!
そして、気合いを入れてキャスト開始!
しかし・・・エイからの反応は無い。
『TAKASHIMAさん、反応ないですね・・・』
「無いですね・・・」
『昨日の雨がもう少し降ってくれれば良かったんだけどなぁ・・・』
「そうですね、ちょっとしか降らなかったですからね・・・」
『まだ時合じゃないのかな?・・・』
再びキャスト開始。
暫くキャストを繰り返していると・・・
ゴプッ!
『TAKASHIMAさん、外道のシーバスが捕食してるね。』
「結構居ますね。足下で2回反転していきましたよ。」
『表層狙ったら喰ってきそうだね。でも今日は外道だから無視。』
「今日は外道ですから・・・無視ですよ。」
不思議な会話をかわしつつ、再び自らが信じるエイ用ルアーをキャスト。
夜光虫にプラスして、海ホタルが幻想的に光っている。
ふと、堤防先端のTAKASHIMAさんを見ると・・・
背後に大波が!
TAKASHIMAさん!後ろ!危な・・・
ザッバーン!!!
大波を頭から被り、ズブ濡れになりながらも・・・
再びキャスト開始。
Q:そこまでしてエイを釣りたいですか?(神奈川県 会社員 30歳)
A:はい。釣りたいです。
開始してから40分、そろそろ諦めムードが漂い始めた時・・・
「おっしゃぁあああ!!!」
見ると、TAKASHIMAさんのロッドが綺麗な半円を描いている!!!
『よっしゃ!!!TAKASHIMAさん!慎重に!!!』
「あれ?・・・根がかりかな???」
『へっ???』
「いやっ!動いた!エイです!エイ!本命!エイ!エイ!!!」
強烈な追いアワセを3発入れて、戦闘開始!
私はタモ網を持ってTAKASHIMAさんをひたすら見守る。
「おりゃぁああああ!!!」
TAKASHIMAさんの雄叫びが暗闇に木霊する。
エイは強烈な引き波に乗って沖に走り、ひたすらラインを出していく。
「うりゃぁああああ!!!」・・・ザッパーン・・・ジィィィィィ!!!.....5分経過
「くそぉ!全然寄らねぇ!」・・・ザッパーン・・・ジィィィィィ!!!.....10分経過
そして・・・
15分が経過した頃、奴はようやくその姿を現した。
うわっ!これ・・・かなりデケぇぞ!!!
その大きさは、昨年以上の座布団級!
ヒレを曲げなければタモ網に入りそうもない。
そして・・・波に乗せて浮かせたところで、タモ入れチャレンジ。
しかし・・・次の大波でフックがネットに絡まり・・・失敗。
でも、まだエイはバレてはいない・・・再び戦闘開始。
「うぅ~!手首痛てぇ~!!」・・・ザッパーン・・・ジィィィィィ!!!.....20分経過
そして25分を経過した頃・・・遂に終演を迎えることに。
『TAKASHIMAさん、今、波静かだからチャンス!浮かせて!』
「うりゃぁああ!・・・よしっ!浮いた浮いた!!!」
『よし!そのまま!そのまま!・・・おっしゃ!!!』
「・・・どう?」
『よしっ!入った!入ってる!!!すげえ~重てぇ~!!!』
「おっしゃぁああああ!!!」
『でもこれ、網抜けちまうかも!一気に抜き揚げるよ!!!』
ところが!!!
『うわっ!ヤバい!すげえデカい波が来た!まずい!!!』
ザッパーン!!!
「うわあぁあああああああああ!!!」
敗北。
大波が去った後に残されていたものは・・・
スプリットリングが伸ばされた「TSURU MINNOW CLASSIC 13cm SLIM」のみ。
「ああああぁぁぁ~・・・くやしいいいぃ・・・」
『やっぱり最後が一番の難関だなぁ・・・マジで網が抜けるかと思ったよ・・・』
「でも今日は昨年みたいに数いませんでしたね・・・」
『群れが入ってなかったのかな?』
「やっぱり雨の翌日ですかね?・・・」
『そうだね・・・TAKASHIMAさんの掛けた奴も居着きっぽかったしね。(笑)』
「そういえば・・・ちょっと、黒ずんでたような・・・(爆)」
『はぁ~・・・また来年か・・・』
「来年こそは!」
果たして・・・来年は如何に?